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柏崎在住の医師・母親よりの訴え


■柏崎刈羽1,2,5号機を止めてすぐ検査すること、
 プルサーマル白紙撤回、エネルギー政策見直しのメール・FAXのお願い■

 突然のご依頼、失礼いたします。

 私は、原発お膝元の新潟県柏崎市に住んでいる医師であり3ヶ月の子どもの母親で、
結城と申します。子どもの寝顔を見ていると、恐ろしすぎて原発のことは忘れたい、
考えたくないと思います。投げやりな気持ちになることもありますが、すべての子供
達のために、投げてはいけないと思っています。

 ここ柏崎では、プルサーマル計画が進んでいましたが、皆さんご存知のように、シュ
ラウド意のひび割れが見つかり、その後、検査記録のごまかしが発覚、一応計画延期
となりました。

 しかし、私達は、ほっとできません。今も、補修されていない、どういった損傷が
あるかはっきりしない原発がすぐ側で動いているからです。調査をして危険であれば
とめるというようなことを保安院もいっていますが、隠蔽があったことは明らかで、
今、どういった状況なのかわからないことがはっきりしている以上、まず、とめてき
ちんと調査すべきです。原子炉内の調査はとめないとできません。書類上の検査であ
れば、この2年間いったい何をしていたのでしょう。新潟県知事とめて検査するよう
要請しておりますが、東電も国も検討中ということです。また、こういう状況を知り
つつ安全だとしてより危険になるプルサーマル計画を押し進めていたのです。こう
いった姿勢が、住民を馬鹿にしていると思いますし、本気で安全を考えているとは思
えません。また、その能力もないと感じます。きっと、東海村の時のように、事故が
起こり続けていても検討中といって時間がたつことでしょう。

 そもそも、これだけの巨大技術の限界なのではないでしょうか?ほんのちょっとし
た溶接のミスやごまかしが、大きな事故につながるということがあり、これだけ多く
の人が関わらないと作れないし動かせないし、検査できないのにその人たちを全て管
理しつくすことができるでしょうか?また、できなかったときに失われるものが大き
すぎます。また、ひびが入りにくい材料に変えたはずなのに、たった9年しかたって
いない原発の炉心隔壁(シュラウド)にひびが入るなど、現在の技術では限界のある
構造物だと感じます。また、検査も構造上、見ることができないところが多くあり、
全てチェックできるわけではないのです。廃棄物の問題などまで考えなくとも、原発
の限界が今回のことで明白になったと感じています。

 また、この期に及んで、プルサーマル計画自体を見直すとは国も東電も言っていま
せん。この計画は、十分に安全性が確立された技術ではなく、制御棒のききが悪く
なったり、燃料を製造するのが困難で事故の危険性は増えるといわれています。プル
サーマル計画で用いるプルトニウムが最初から入っているMOX燃料を作るには、再
処理工場が必要で、この再処理工場は、一日で原発一 年分の放射能を撒き散らし、
周囲の住民に重篤な健康被害がすでにイギリスのセラフィールドでは出ています(日
本では六ヶ所村で建設中)。MOX燃料の核のごみは、ウラン燃料のときよりも高レ
ベルな放射性廃棄物となるといわれています。

 どうして、こういう大きなデメリットがありながら、国が必死で押し進めているか
というと、各地の原発で使用済み核燃料がいっぱいになってきておりこのままでは原
発を止めなければならないので、再処理をするということで六ヶ所に運び出す口実が
ほしいというのが一番大きいのだと思います。使用済み核燃料の問題の先送りです。
逆に言えば、プルサーマル計画をとめれば、問題の先送りが困難になるため、原発の
存在自体を見直さざるをえなくなると思います。

 しかも、2000年前まで採集生活をしていた私たちが、数万年単位で残る核のご
みを子孫に押し付け続けて、これだけ長い間、東電や国がどう管理しきれるというの
でしょう。

 何のために事故の危険を犯し、みんなをおびえさせ、健康被害をおこさせ、労働者
に被爆させるかといえば、たかだか電気を作るためなのです。他に誰も傷つけないで
電気を作る方法もあるのに、私達はおびえながら暮らさざるをえないこと、誰かの犠
牲によって作られた電気を使わざるをえないことに憤りを感じます。

 ただ、安心して家族で仲良く健康で暮らし子どもを育てていきたいだけなのに、技
術を発達させそれを難くさせる文明をわざわざ時間をかけて作ってきたのでしょうか

 何かおかしいと皆思っているこういう状況は、誰かすごい人や何かが変えてくれる
のではなく、きっと私たち一人一人がほんの少し変わっていくことで変えていけるの
だと思います。数百のメールが来ても変わらないかもしれませんが、数千のメールが
来れば、考えざるおえないと思います。また、選挙という機会もあります。今回だけ
でなく考え続けていただければ幸いです。
 
 損傷を抱えたまま稼動中の柏崎刈羽1,2,5号機をすぐに止めて検査すること、
プルサーマルは、今回延期だけでなく白紙撤回、エネルギー政策自体を見直してもら
えるよう働きかけて頂きたいと思います。

 一言でも構いませんので、首相、東京電力、刈羽村長、柏崎市長、新潟県知事に
メッセージを送っていただけませんか?

 よろしくお願いいたします。

□ 品田刈羽村長宛メールアドレス <h.shinada@vill.kariwa.niigata.jp>
         FAX番号:0257-45-2818(刈羽村役場 企画広報課)
□ 平山知事HP <http://www.pref.niigata.jp/kouhou/anatanokoe/index2.htm>
         FAX番号:025-283-2274
□ 柏崎市 市長へと書いてください <koutyo@city.kashiwazaki.niigata.jp>
         FAX番号:0257-21-2330
□ 東京電力 <http://www.tepco.co.jp/> ご意見お聞かせくださいのところまで

□ 小泉首相  <http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html> ご意見の欄へ

 また、参考までに、もっと詳しくお知りになりたい方用にホームページを紹介して
おきます。

原子力資料情報室 http://www.cnic.or.jp/
美浜の会 http://www.jca.apc.org/mihama/
ふくろうの会(福島老朽原発を考える会)
 http://member.nifty.ne.jp/fukurou-nokai/
柏崎刈羽プルサーマルを考える市民ネットワーク http://www.kisnet.or.jp/net/

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