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パレスチナ難民キャンプで日本人がイスラエル警察に逮捕

外務省・イスラエル大使館に抗議を!


イスラエル軍が侵攻中のヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルス近郊のバラタ
難民キャンプで1日深夜、パレスチナ人の非暴力運動を支援するNGO(非政府組織)
「国際連帯運動(ISM)」の外国人メンバー8人がイスラエル警察に逮捕・拘禁
されました。その中の一人は日本人で京都にすむ、日比野真さんです。

日比野さんは、5月25日に日本を発ち、パレスチナにおいて以下のような活動
を行っていたところ、1日深夜、逮捕・連行されたようです。

・難民キャンプや村や町の中の家庭に滞在して、市民に保護を提供する。
・救急車に同乗する。
・必要なら、食べ物と薬品を家庭に届ける。

★同日・日本時間午後10時50分に本人と電話で連絡を取ることができました

彼は今、おそらくテルアビブのNAMLEという場所へ移送されている最中です。
ISMのメンバー8人は全員無事、両手に手錠、両足に足錠をかけられています。
これからイスラエル国外へ強制退去になるだろう、ということです。

ISMのメンバー8人はパレスチナ自治区において合法的かつ平和的に活動を行って
いました。法律はいっさい侵していません。パレスチナ自治区をミリタリー・ゾーン
として勝手に占領をし、人々の生活に不安を与えているのはイスラエル軍です。

なぜパレスチナ自治区に外国人がいると軍は困るのでしょうか?

軍は勝手に人々の生活に入り込み、家の中の物を壊すなど暴力行為を行っていますが
外国人が入り見守ることで、そのような暴力行為が行えなくなるからです。

外国人ボランティアの人々は国外へ強制退去という形でその地を去りますが、
ひどい状況に置かれ続けるのはパレスチナ自治区の人々です。

みなさん、イスラエル大使館へ抗議を寄せて下さい!

★続報★

4日、日本時間午前零時14分、現地の日比野から連絡が入ったのでお伝えします。

まず、本人は元気です。

本人は現在刑務所におり、国外退去がいつになるのかは不明、とのことです。
本人が現地で購入していた携帯電話は警察に没収されたので
こちらから直接連絡をとることはもうできませんが、
公衆電話を使って、日比野から連絡を受けることが可能です。
その公衆電話を使いたい人たちは大勢いるので、
いつでも連絡を入れることができるかは不明とのことですが、
できる限り連絡を入れてくれるということです。

パレスチナ自治区を不法占拠しているのはイスラエルです。
これはオスロ合意に反した行為です。

日比野を心配してくれているみなさん、
それと同じ時間をパレスチナのことを気にかけて下さい。
イスラエルのパレスチナ自治区に対する不法占拠に抗議して下さい。
日比野は刑務所にいるので、パレスチナの人々よりもずっと安全な所にいます。

さきほど、友人、日比野さんについての情報を送らせていただきましたが、さらに、
彼から連絡が入りましたので、追加してこちらもできたら流していただきたく思いま
す。

刑務所の人を通して、これからイスラエルを訪問する外務大臣川口さんに届けられる
予定の手紙です。よかったら、みんなも読んでみて下さい。

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要請書

日本国外務大臣川口 様

 はじめまして。

 私は現在イスラエルにおいて身柄を拘束されている日比野真と言います。私は川口
さんに外務大臣として公式にイスラエル政府に対して抗議を行っていただきたいと思
い、お手紙を差し上げました。

 私は6月1日の朝からパレスチナ自治地域であるナブルスの難民キャンプ・バラタ
で国際連帯のための活動を行っていました。具体的には難民キャンプは、イスラエル
自衛隊(イスラエル軍)によって軍事的に制圧・占領されており、パレスチナ住民は
道に出ることができず、家の中に閉じ込められています。そのため怪我や病気のパレ
スチナ住民は病院に行くことすらできません。また救急車ですら自由に道を通ること
ができません。私は志を同じくする他の外国人と共にケガや病気のパレスチナ住民近
くのクリニックに行く時にイスラエル兵に撃たれないように同伴してきました。怪我
人に同伴するというただそれだけの事を活動と呼ばなければいけない状況に私は本当
にぞっとします。

 また、占領下の難民キャンプではイスラエル兵が一戸ずつ家宅捜査を行っています。
しかし家宅捜査といってもパレスチナ住民に銃を突きつけ、家族を一部屋に監禁し、
家財道具を破壊し、家の壁を壊し、14才から45才のすべての男性を強制連行する
というようなことがその実体です。私はそういった現場に出向き、もちろん本来は違
法であるこういった行為をしないようにイスラエル兵士に話しかけ、またイスラエル
兵士の行う行為の目撃者となってきました。ひどい話ですが、外国人である私たちの
目撃がある場所では家財を破壊する行為が公然と行われる確率が低くなるのです。

 さらに、私たちは道を歩く時には両手を挙げ、敵意のないことと非暴力の意志を示
し、兵士に対して挨拶をし、対話的に話しかけてきました。兵士一人ひとりに対して
も尊厳を尊重し、誠意を持って接してきました。人が攻撃的になり易い軍事的な現場
において兵士を含むすべての人が他者への敬意と理性とを少しでも取り戻せるように
とのことことからです。

 こういった活動を行っていた私を含め8人が6月1日の夕方に身柄を拘束されまし
た。私は身柄拘束と連行の過程もそれ自体も違法なものであると考えています。しか
しここではその事には触れません。

 しかし、イスラエル兵が私たちを拘束し難民キャンプから強制退去させたのは、そ
の本当の理由は難民キャンプでイスラエル軍がしている事を私たちに目撃されると困
るからだ、ということに留意して下さい。イスラエル軍は国際社会に知られては困る
ようなことをしているからこそ私たちを拘束したのです。

 イスラエルによる難民キャンプの軍事的占領と占領下でのパレスチナ住民に対する
扱いは非人道的な行為であるのはもちろん、他者の尊厳への敬意を欠いたまったく間
違ったものです。しかもそれだけではなく、パレスチナ自治地域への侵略行為や占領
はイスラエル政府自身が同意したオスロ合意にすら反する違法な行為です。こうした
パレスチナ住民に対する尊厳を侵す不当で違法なイスラエルの行為こそが状況をさら
に悪化させています。

 私は川口外務大臣に対してたった今もイスラエル政府とその軍隊によって行われて
いる占領・侵略行為に対して日本政府として公式かつ明確に抗議することを強く求め
ます。暴力(それがいかなる理由によるもであっても)によってではなく、対話によっ
てパレスチナで起きている問題の解決をはかる可能性を広げるためには国際社会の介
入が不可欠です。私は私個人でできることを試みようとしましたが、それもかないま
せんでした。パレスチナ人の尊厳を侵し、オスロ合意にすら公然と反するイスラエル
政府のパレスチナへの侵略と占領を止めさせるために、日本政府として積極的に行動
されることを川口さんに対して重ねてお願い申し上げます。

 私は日本国政府の方針の多くに反対の立場ですが、在テルアビブ日本大使館(領事
館?)の領事のエハラさんには他者としての敬意を持って接していただき、誠実かつ
丁寧に仕事をする姿を見せていただきました。末尾になりますがお礼と共にご報告さ
せていただきます。と同時にそういった他者への敬意を持った態度は、たまたま日本
国籍を持っていた私だけが得られるべきではないということ、パレスチナに生まれ育っ
たパレスチナ人たちがその生活の中でも得られるべきものであることにすべての人が
思いを馳せ、行動されることを願ってやみません。

西暦2002年6月4日

日比野真

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日本国内住所/省略

☆意見・抗議先

<日本外務省>

●外交政策Q&A:ご意見記入掲示板
    http://www2.mofa.go.jp:8080/mofaj/mail/qa.html

●外務省への意見先メールアドレス
    E-mail: goiken@mofa.go.jp

●外務省ホームページ
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/

<在日本イスラエル大使館>

●在日本イスラエル大使館:東京
    〒102-0084 東京都千代田区二番町3番地
    Tel: 03-3264-0911
    http://www.israelembassy-tokyo.com/

●在日本イスラエル大使館:政治部〔日本の外務省や政治家との折衝〕
    Tel: 03-3264-0391 Fax: 03-3264-0965

●在日本イスラエル大使館:報道・広報室〔時事報道や国に関する一般情報を扱う〕
    Tel: 03-3264-0561 Fax: 03-3264-0794
    E-mail: information@tky.mfa.gov.il

●在日本イスラエル大使館:文化部〔イスラエルの文化を紹介・プロモート〕
    Tel: 03-3264-0392 Fax: 03-3264-0792
    E-mail: cu.sec@tky.mfa.gov.il

●在日本イスラエル大使館:経済部〔日本=イスラエル間の貿易促進を図る。日イ
 企業間の橋渡し〕
    Tel: 03-3264-0398 Fax: 03-3264-0829
    E-mail: eco@ruby.famille.ne.jp
    http://www3.famille.ne.jp/~eco/

●在日本イスラエル大使館:武官室〔イスラエル国防省および軍の代表部〕
    Tel: 03-3264-0492 Fax: 03-3264-0655

●在イスラエル日本大使館
    所在地: Asia House, 4 Weizman St., Tel-Aviv 64239, Israel
    Tel: +972-3-6957292
    Fax: +972-3-6910516

●Ariel police station
    Tel: +972-3-9065444

*近く外務省の川口大臣にイスラエル訪問の予定があるそうです。

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