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イラク攻撃反対の意見広告募金と
子どもがイラクへ派遣されることになった人からの手紙

◆きくちゆみ◆

みなさん、意見広告実現のために、さまざまな暖かいサポートをありがとうご
ざいます。12月25日が広告費の締切りとお伝えしましたが、この日は予約
金としてNYタイムズに振り込む額の半分(約200万円)でいいことになり
ました(ホッ!)。残金250万円(広告制作費と代理店へのコミッション、
NYタイムズへの広告費の半分)は掲載後なるべくすみやかに、ということで、
待っていただけます。というわけで、12月25日後も募金を継続しますので、
どうか引き続きご支援をお願いします。

多くの方から銀行口座を教えてくれ、と言われましたが、オープンジャパンの
銀行口座はありません。緊急事態なので、私個人の口座を教えますが、こちら
へ振り込んだ方は、必ずメールで、お名前、住所、金額、匿名希望かどうかを
お知らせください。 mailto:open-j@peace2001.org
すべてホームページで公開させていただきます。

東京三菱銀行・本店・普通口座 5716475 きくちゆみ

会計作業を煩雑にしないために、なるべく郵便振替をご利用ください。

郵便振替:00980−5−12290
口座名: オープンジャパン(通信欄に「NYタイムズ2」と明記して下さい)

***********************

アメリカの平和のための退役軍人会(Veterans for Peace)に寄せられた、ご
く普通のアメリカ人の父親からの手紙を紹介します。これを読んだとき「子ど
もの幸せを願う親の気持ちに世界どこでも、誰でも違いはない」という当たり
前のことを再確認しました。

誰だって自分の愛するものが死ぬのは嫌です。とくに子どもが死ぬのは、一番
つらい。兵士だろうと、それは同じ。今日も朝からテレビ討論でイラクの戦争
に日本が参加すべきかどうか、という議論がされていましたが、どれも上滑り
な内容でした。「戦争では人が死ぬ」という認識が欠如しているのです。爆弾
の下には普通の人々が暮らしています。爆弾が落とされれば必ず無実の人も死
にます。アメリカ兵も心身に傷を負うし、死ぬかもしれません(空から爆弾を
落とすほうが、爆弾の下にいる人々よりははるかに安全ですが・・)。

日本もイージス艦を派遣し、後方支援、難民救済に限定、などといいながら、
今日も米軍の「無料ガソリンスタンド」と化し燃料補給を続けています。燃料
・食料・武器補給こそ戦争の勝敗を分ける最重要な任務です。湾岸戦争のとき
に日本政府が出費した130億ドルは、今もイラクの子どもたちを殺し続けて
います。未来永劫に放射能を出し続ける劣化ウラン(ウラン238)という怪
物によって。

アフガニスタンでも600トンの劣化ウランが投下されました。これからあの
国でもイラクの妊婦さんや子どもたちに起こったことと同じことがくりかえさ
れるのです。私にもあなたにも、この責任を引き受ける覚悟がありますか?

ブーメラン261号で紹介した「大量破壊兵器の保有国であるアメリカにこそ
査察を」と主張しているカナダのグループの活動について、 
http://www.rootingoutevil.org
カナダ在住の川上直子さんが「微力ながらこのニュースを広げたい」とホーム
ページを立ち上げてくれました。日本語です。
カナダ発邪悪根絶プロジェクト http://kawakami.netfirms.com/t121902.html

下記の手紙を翻訳してくれた千早さんも“冷戦後、「敵」のいなくなったアメ
リカが、兵士を送り込み、兵器を消耗する為の「敵」、「戦場」を必要として
いるのだ、と思うに至りました。サウジに次ぐイラクの石油は勿論のことです
が”と書いてきましたが、まさに同感です。

「愛の反対は憎しみではなく、無関心」といいます。この戦争は、世界中の平
和を望む人が本気で協力すれば、防ぐことができます。あなたが本気で動けば、
世界が動く。

今日、私の手元に届いた「誰にでもすぐ分かる債務問題」の中にこんな言葉が
ありました。  http://www.eco-link.org/jubilee/

  あなたの戸棚の中のパンは、空腹の人のものなのです。
  あなたのクローゼットに未使用のままかかっているコートは
   それを必要としている人のものなのです。
  あなたのクローゼットの中で腐りかかっている靴は、
   靴をもっていない人のものなのです。
  あなたが銀行に預ける金銭は、貧困者のものなのです。
  あなたは、助けることができたはずなのに、  
   助けられなかったすべての人を、
   不当に処遇していることになるのです。
      
           聖バジル (330-379)

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■子どもがイラクへ派遣されることになった
              チャーリーとナンシーからの手紙■

兄弟姉妹、友人知人の皆様へ

ご存知の方もご存知でない方もたくさんいらっしゃいますが、私の息子のジョ
ーは海兵隊、アラブ言語の無線偵察奇襲部隊員です。先週末、彼が中東へ向け
て出発する前、最後に息子に会ったときの私達の写真を添付しています
(訳者注:添付はなかった)。

ナンシーと私はラッキーなことに、ノース・キャロライナ行きの飛行機に間に
合い、週末をジョーと海辺で過ごすことができました。私達は世界が私達の周
りで砕け落ちて来ることなどないかのように、ボディー・サーフィンをしたり
自転車に乗ったり、のんびり過ごしました。

ジョーは出発を控え、自分はイラクに行かされることを確信していました。

私は誰の息子にも娘にも、石油やブッシュの政治的利得の為に死んでほしくあ
りません。ジョージ・ブッシュのエゴや彼の財政上の後援者が、理に叶った多
数国参加型のアプローチをイラクに対して取ることを許さないからと言って、
ジョーが傷ついたり誰かを傷つけるようなことはご免です。イラクの無辜の女
性、男性や子供たちが死ぬのも嫌です。

先日ある店先で、店員が二人の客とイラク攻撃の可能性について話しているの
を聞いていました。店員は単独攻撃に反対していて政府の敷いた布陣に疑問を
呈していました。客は二人とも「今すぐ攻撃すべきだ」と言っていました。私
は進み出てジョーの写真を見せ、「これは私の息子です。彼はあなた方の戦争
で死ぬかもしれません。どうしてそんなことが起こらなきゃいけないのか、教
えて下さい」と言いたかった。でもしなかった。そしてそれをあとで後悔しま
した。ひとつには、泣かずに語ることが出来ないからです。今こうしてこれを
書いている間も泣いているくらいだし。

だから皆さんに、ジョーを知っている人にもそうでない人にも、彼の写真を見
て戴きたいのです。或いは他の、危険に曝されようとしている人達−息子や娘
や甥や姪や友人、知人達の写真を見てほしいのです。

あなたが既に戦争に異議を唱えていたならば、ナンシーと私は感謝致します。
もし反対しようかと考えていたがまだ行動していなかったなら、是非とも動い
て戴きたい。

そしてもしあなたが、戦いを回避する為のあらゆる可能性を試すことなく、よ
り確かな情報を得ることもなく、全世界に本当に脅威があるのだと信じさせる
ことも出来ぬまま攻撃を始めるべきだと思っているならば、ジョーの顔を見て、
もう一度よく考えて戴きたい。色々な疑問を今一度問うてみてほしい。

これは彼等が言うような難解な戦争などではない。私達の子供たちは死ぬだろ
うし、他にも多くが命を失うだろう。

ベトナム戦争以前には我々が世界を救わなければいけない、と言われた。そし
て多くがそれを鵜呑みにしたばかりに、何万人ものアメリカ人とそれを大きく
上回るベトナム人が死んだのです。他の何千人もの人々は戦争中に経験した傷
から完全に立ち直ってはいない。

どうか考えて下さい。
どうか行動を起こして下さい。

連帯を!

(翻訳:千早)

(OPEN-J BOOMERANG 272より)

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