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イラン南東部地震の医療救援のお願い


                        2004年元日配信

 2003年12月26日にイラン南東部で発生した大規模地震による被害は、
拡大する一方で、12月31日現在、既に埋葬された人が28000人、死者は
5万になる模様で、負傷者数万人という未曾有の被害報告が出ています。現地か
らの報告によると、被災地一帯の病院だけでなく、首都テヘランの病院にも次々
に患者が運び込まれています。

 そのような中で、12月27日、テヘラン医科大学附属「イマーム・ホメイニ
病院」の救急センター長カービアニ医師(Dr. Ahmad Kaaviani)から、私(アレ
ズ、現在、東京工業大学大学院博士課程留学中)の妹(エルハーム、現在大阪医
科大学留学中)のもとに、手術後に必要な抗生物質や点滴用のチューブ・セット、
骨折患者の手術道具と手術後のコルセット等(詳細はリスト参照)が不足してい
るという知らせが入りました。(救急センター長カービアニ医師は、妹がテヘラ
ン医科大学附属に勤務していたときの上司でした)祖国での悲惨な状況に対して、
私たちにできることは何かについて妹と相談した結果、テヘラン医科大学附属
「イマーム・ホメイニ病院」の救急センター長から届いた情報を皆様に公開し、
不足している医薬品等を提供していただける方々とイマーム・ホメイニ病院との
間を取り持つことだという結論に至りました。

 以下のリストにある医薬品を寄付していただける方々がいらっしゃいましたな
らば、mail to: iran_bam2003@yahoo.co.jp [日本語可]にご連絡いただければ
幸いです。
(なお、低価格でご提供いただける方もご一報いただければ幸いです。)

 なお航空輸送費は在東京イラン大使館が負担し、通関等の業者は、こちらでご
紹介いたします。(医薬品の量にもよりますが、通関手数料は数千円程度ですの、
あわせてご寄付いただけると大変にありがたいです。)
 医薬品は地震による負傷者が治療を受けているテヘラン医科大学「イマーム・
ホメイニ病院」救急センターに届けられるように私たちで、手配いたします。

★ここまでのプロセスをまとめると、以下のようになります。

1、医薬品ご提供に関する連絡が届く。
2、現地での必要数などを確認した上で(時々刻々と必要品が変化しますので、
念のために確認をいたします)、通関業者の連絡先をご紹介する。
3、ご寄付いただく方が、直接に通関業者に連絡の上、医薬品を発送する。
4、通関業者に医薬品が届いたことが確認できた時点で、再度ご連絡をいただく。
5、イラン側でイマーム・ホメイニ病院へ運搬する人を、私たちが手配。
6、イマーム・ホメイニ病院に医薬品が到着したことを確認後、ご報告いたしま
す。

☆なお、私たちの力には限りがありますので、医薬品提供のお申し出は、
1月12日で締め切らせていただくことにしたいと思います。

必要な薬品名 12月30日現在(現地の情報に基づき随時更新いたします)
(更新の情報を大阪外国語大学ペルシア語専攻のホームページでご確認ください。
<http://www.osaka-gaidai.ac.jp/~mes/persian/JISHIN.HTML>)
 点滴用のチューブ・セット、骨折患者の手術道具と手術後のコルセット等に加
え、薬品は
 1.Amp Clindamycin(ダラシンS注射液600mg) 2.Amp
Hydrocoristone(水溶性ハイドロコートン500mg) 3.Amp Gamma
Globulin 4.AmpTetanus Toxoid 5.Amp tetanobulin 6.Amp
Atropine(硫酸アトロピン注射液) 7.Amp Adrenaline(ボスミ
ン注) 8.Amp Ceftriaxone(ロセフィン静注用1g) 9.Amp
Metronidazole 10.Amp Cefazolin Sodium(セファメジンα注射
用) 11.Amp Haloperidol(セレネース注) 12. CapCefixime
(セフゾンカプセル100mg)(括弧内は日本での名称例)

最新情報:緊急支援活動の専門家である大阪大学大学院人間科学研究科の中村
安秀教授より医薬品送付に関して次のようなコメントをいただきました。
「医薬品は、抗生剤、破傷風トキソイド、手術用医薬品など適切なものだと思い
ました。初期は外傷が中心ですが、すぐに肺炎などの感染症対策が重要になり、
そのうち、軽度の睡眠剤などのメンタルケアの薬が足りなくなります。(これは、
阪神淡路大震災のときもそうでした)」

 テヘラン医科大学附属イマーム・ホメイニ病院
 首都テヘランにある病院で、最大級の病院でベット数1000台あまり。ヘリ
ポートがあるために、緊急の患者はすべてこちらに運び込まれている。地震発生
から48時間の情報によると、テヘラン大学の3つの付属病院だけで、運ばれた
患者数は、イマーム・ホメイニ病院225名、イブンシーナ病院136名、シャ
リアティ病院110名となっています。

 この呼びかけに賛同し、医薬品をすでに提供してくださった機関
・大阪医科大学一般・消化器外科教室のグループ。1医薬品の第1便をイラン航
空にて発送しました。(2003-12-29)
・日本国内の複数の大学や病院がこの呼びかけに応じて医薬品提供の用意をして
いると連絡がありました。(2003-12-30)

呼びかけ人
アレズ・ファクレジャハニ(東京工業大学博士課程)、
エルハーム・ファクレジャハニ(大阪医科大学博士課程)

賛同者
板垣雄三(東京大学名誉教授)、臼杵陽(国立民族博物館)、大野元裕(中東調
査会)、黒木英充(東京外国語大学)、酒井啓子(アジア経済研究所)、桜井啓
子(学習院女子大学)、高橋和夫(放送大学)、谷川允彦(大阪医科大学)、竹
原新(大阪外国語大学)、Zahra Taheri(東京外国語大学)、柘植元一(東京藝
術大学)、長沢栄治(東京大学)、野元晋(慶應義塾大学)、橋爪大三郎(東京
工業大学)、羽田正(東京大学)、森本一夫(北海道大学)、山岸智子(明治大
学)

・この件についての賛同者も募っております。賛同してくださる方は、ご連絡く
ださい。よろしくお願いいたします。
mailto:iran_bam2003@yahoo.co.jp [日本語可]
・このメールを自由に転載・再配布できます。但し、誤解のないように一部の取
り出したり改変するのをお止めいただきたい。
メーリング・リストや掲示板への再配布も歓迎です。

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