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HOT NEWS

★ 星川 淳@屋久島発 インナーネットソース #43 [03.04.03] ★

>>> 目次
(1) アメリカが国連「平和のための結集」を妨害!
(2) 開戦の日
(3) 作るのは大変だけど、壊すのは簡単
(4) パレスチナを脅かす5つのシナリオ
(5) 緊急投票! イラクへの攻撃に賛成/反対 !?
(6) 緊急対談 金子勝×A・デウィット
(7) TUP コーナー「悲しみの家族」他

★米英軍の侵攻につれ、イラク全土がパレスチナ化してきました。
 はじめ方も無法なら、攻め方も乱暴きわまりない、ただの蛮行!
 とにかく絶対に認めず、早くやめさせなければ……

  「力は腐る、絶対的な力はとことん腐る」
                ――J・E・アクトン

★イラク攻撃の急先鋒だったリチャード・パールが国防諮問委員長
を辞任し、ブッシュ政権中枢に「でっちあげ戦争」の疑惑が深まっ
ています。安保理でエルバラダイ事務局長が「偽造」と断定したニ
ジェールからイラクへのウラン密輸文書について、米英諜報機関や
政府上層部の関与を調査するよう、ロックフェラー米上院議員がF
BIに正式要請しました。根拠なきイラク侵攻という21世紀最初
の大犯罪は、必ず裁かれることになるでしょう。日本も同罪です。

★「イラクへの攻撃と有事法制に反対する意見広告」が賛同締め切
りを4月15日まで延長しました。個人2000円です。
http://www.ikenkoukoku.jp/

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (1) ―――アメリカが国連「平和のための結集」を妨害!
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★語るに落ちるとは、こういうことか……
 日本からもどんどん開催をプッシュしましょう!
 詳しくはグリーンピース・ジャパンのサイトからどうぞ。
http://www.greenpeace.or.jp/press/2003/20030402_html

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

グリーンピース・ジャパン プレスリリース
2003年4月2日付

米国が国連総会の招集を妨害
―内部文書をグリーンピースが公開

【2003年4月1日、ニューヨーク】 アメリカ合衆国から世界の国連
加盟国代表に宛てた内部文書がグリーンピースに明らかにされた
(文書実物コピー・日本語訳添付)。流出したこの文書には、イラ
ク戦争を協議するための国連総会の召集を支持することは「事態の
打開にはならず、アメリカ合衆国への敵対行為である」と記されて
いる。さらに『平和のための結集』決議の発動は「国連にとって有
害である」とさえしている。

今回の戦争に反対しているグリーンピースは、国連での活発なロビー
活動を行ってきた。多くの加盟国の代表は、アメリカが “力ずく”
で世界を従わせようとしていることに対する嫌悪を、公の場でも、
オフレコでも口にしている。ある代表はアメリカが配布している文
書に激昂したあまり、その文書を公開した。

アメリカ合衆国が粉砕しようとしている国連安保理決議377『平
和のための結集』は、これまでいくつもの紛争を停止させてきた実
績がある。皮肉なことにこの決議の発動を最も多く要請してきたの
が、ほかならぬアメリカ合衆国であった。冷戦中アメリカは、ソビ
エト連邦の拒否権行使に対抗するために度々この決議の発動を訴え
た。この決議が定めることは、平和維持の協議が国連安保理で頓挫
した場合、国連加盟国191カ国は緊急総会を招集して事態の対応措
置を勧告できるというものである。おかしなことに、今回アメリカ
はこれに異論を唱える理由に「安保理は引き続き事態の決定権を保
持する」という文言を引き合いに出している。まさに安保理が事態
の決定権を掌握したまま何もしていないからこそ、平和への動きが
止まったままになっているのだ。

今回の安保理でのイラクに関する討議と、アメリカとイギリスが安
保理決議なしでイラク攻撃に踏み切ったことで、国連の権威が傷つ
けられたなどとも言われている。しかし別の見方をするならば、国
連は今回、違法な侵略戦争の承認を求める圧力を頑なに拒否しつづ
ける強靭な力を見せたとも言うことができる。今や国際社会に残さ
れている道は、即時停戦の要求と国連主導の武装解除プロセスに立
ち戻ることである。それが世界平和への道であり、国連の将来に希
望を託すことでもある。

この2週間、グリーンピースのサイバーアクティビストたちは、国
連総会の緊急招集を訴える世界的な要請行動の一端を担ってきた。
イラクでの戦争を批難し、即時停戦を各国の国連代表に訴えたグリー
ンピースからの要請は6万件に上る。アメリカ合衆国の執拗な圧力
があるなか、しかしこの要請は実現する兆しが見えてきている。

今週月曜に報道が明らかにした通り、アラブ連盟は安保理決議37
7『平和のための結集』の発動を要請して、国連加盟国191カ国を
総会に結集させる構えだ。あるアラブの外交官はAP通信に次のよう
に語った。「この要請の主旨はイラク市民の生命を守ることです。
我々は停戦を要求し、イラクの平和的武装解除を求めます。」

緊急総会召集の賛同を公式に表明している加盟国は、すでに数10カ
国ある。グリーンピースはこの違法な戦争の終結を望んでいる世界
の声をまとめるために、国連総会が早急に召集されることを強く要
望している。

★内部文書実物コピー
http://nowar.greenpeace.org/images/scan1_lg.gif
------------------------------------------------------------

<内部文書日本語訳>
件名:         
国連総会及び人権委員会開催の兆しについて

2003年3月18日にアメリカ大使とXXXX氏によって話し合われた論点
について、アメリカ合衆国大使館のXXXX氏から送られてきたファッ
クスを送付致します。

国連総会及び人権委員会開催の兆しについて

安全保障理事会が(国連憲章)第7章に基づいた追加的な決議を提
出しなければ、イラクでの事態に関する緊急国連総会を召集するこ
とを検討している総会加盟国がある。

我々は貴国に対し、そのような会期の開催に反対し、もしも票決に
至ることになったならば、反対票を投じるか、棄権することを要請
する。

安全保障理事会が、安保理決議1441の執行のための新たな決議を採
択できなかったことは遺憾である。しかしながら、安保理は依然と
して事態の決定権を保持している。このことのみから、総会はこの
問題を取り上げることを控えなければならない。

必要とあらば、アメリカ合衆国は同盟国を率いてイラクの武装解除
を確実なものにする。 「あらゆる手段」を承認した安保理決議
678と、決議687と1441に定められた武装解除義務に対するイラクの
重大な違反に鑑みて、我々にはその権限がある。

アメリカ合衆国は、現在の高揚した雰囲気下でイラク問題の協議の
ために国連総会を開催することは事態の打開につながらず、アメリ
カ合衆国への敵対行為であると捉えている。この問題と貴国の立場
はアメリカ合衆国にとって重要なことがらであることを理解された
い。

------------------------------------------------------------
詳しくはグリーンピース・ジャパンNO WAR Webサイトをご覧下さい。

お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11-NFビル2階
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
キャンペーン部長 福田未来子
広報担当     城川桂子

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (2) ―――開戦の日
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★あの日、自然エネルギーや未来バンクでもおなじみ、非戦チーム
メイトの田中優さんは、こう綴りました。許可を得て転載します。

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

開戦の日

 アメリカのイラク爆撃の日、空は澄み渡っていた。青空は遠い宇宙の反映だ。宇宙の
側から地球を見ると、特別の色をした惑星で、薄い大気の皮膜に覆われた球形だ。球形
の表面は水に覆われ、三分の一だけ海から顔を出した陸地がある。その惑星は自殺をし
ようとしているのだろうか。自らの大地に向けて爆撃をしている。ズームアップしてみ
ると、一方的に爆撃がなされている。被害者の半数が十五歳以下の子どもだ。九・五ト
ンという車十台分の重さの爆弾が落とされ、瞬時に人が焼き尽くされていく。害虫の駆
除なのだろうか、それともとんでもない悪人による虐殺なのだろうか。

 攻撃している側も同じ種類の生物だ。その両者に違いは見出せない。ただ攻撃してい
る側は攻撃されてもいないのに被害者を名乗り、神の信託を受けたと述べ、ただ一方的
な攻撃を続けている。自らの土地には一発の爆弾も落とされることがないのに「正義の
戦争」だという。最初は自らの利益のためだった。枯渇しかかった石油というエネル
ギーを得て、経済を拡大するためだった。しかしその国は今や財政も大赤字、貿易も大
赤字、失業者は町にあふれ経済は衰退を続けている。彼は最初の目的を見失ったらし
い。彼は今、自らの存在価値のかかった「信仰」なるものに導かれている。その彼とい
う一人の人間に、なぜか惑星全体の大半の武器が預けられている。この惑星はもう長く
もたないだろう。

 しかし彼の数千万倍の人数が、この攻撃に反対している。同じヒトという生物だ。こ
れほど多くのヒトが反対するのに、なぜ止められないのだろうか。ここから見ると、た
だ小さな惑星の表面の、しかも同じヒトという生物のしていることなのだが。彼らが空
を見上げられればいいと思う。その空はそのまま焼き尽くされるヒトとつながり、攻撃
を支持した神がかりのヒトともつながっている。その空の青さは悲しみの色だ。

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

★田中優の「もうひとつの未来――分散型社会に向けて」連載中
http://www.hotwired.co.jp/ecowire/tanaka/030401/

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (3) ―――作るのは大変だけど、壊すのは簡単
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★もう一人の非戦チームメイト、枝廣淳子さんはこんなふうに……
 許可を得て抜粋します。(Enviro-News No. 830)
http://www.ne.jp/asahi/home/enviro/news/

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

一方的な戦争が始まってしまいました。

2つの大戦の苦い経験を繰り返すまいと、多くの人々や国々が苦労して創り、守っ
てきた国連やさまざまな条約・枠組みが簡単に乗り越えられてしまうのを見ると、
「作るのは大変だけど、壊すのは簡単なんだよね!」という、砂場遊びの子ども
のセリフが聞こえてきそうです。イラクの子どもたちはいま、どうしているので
しょうか。どんな気持ちでいるのでしょうか。

ある人が数ヶ月前に「日本政府はアメリカの愚行を止める力を持っているのよ」
といっていました。「そんなことをしたら、米国債を全部売っちゃうよ、と一言
いってごらんなさい、アメリカは動けなくなっちゃうから」と。

米国は世界で一人がちと言われる強力な経済力を背景に、軍備増強をし、「世界
の警察」なのだといいながら、自国の利益のために他の多くの国々や人々の声や
思いを踏みにじっています。

現在、目の前で起こっている戦争(侵略だという人もいます)をできるだけ早く
終わらせるべく(終わらせたいと思う人は、ですが)自分にできることをやるこ
ととともに、どうしてこうなってしまったのか、を考えなくてはならない。

どうして、米国は他国の反対や国際世論を踏みにじることができるのか(たとえ、
他の国が同じことをやりたいと思っても実際にはできないが、米国にはできるの
はなぜか)を考え、その構造を変えるという、間接的・長期的かもしれないけれ
ど重要な取り組みも進めなくてはならないと思っています。

企業の環境への取り組みを支援する、またはプッシュするために大きな力を発揮
する(できる)のが、グリーンコンシューマー(環境のことを考慮に入れて何を
買うか決める人)やグリーンインベスター(環境のことを考慮に入れてどこに投
資をするかを決める人)です。企業は経済の中で成り立っているので、経済の血
液といわれる「お金」の流れを変えることで、企業を変えることができるのです。

上述した知り合いの言葉にも表れているように、同じことが戦争や平和について
も、言えるのだと思います。圧倒的な経済力が背景なのだとしたら、そして、圧
倒的な経済力を持った国が世界を平和にしてくれるかもしれないという淡い期待
が叩きつぶされた今となっては、世界経済のお金の流れを変えることが大きな鍵
を握っています。

ピースコンシューマーやピースインベスター(平和のことを考慮に入れて、何を
買い、どこに投資するかを決める人)ですね。

私は極めて個人的なレベルで、米国製品をできる限り買わないようにしています。
それしかない、というのは仕方ないのですが、同じ食肉やチョコレートを買うな
ら、米国産ではないものを買います。自分が「こちらの方がちょっと安いから」
「こちらの方が何となく好きだから」と買ったお金が米国企業の懐に入り、税金
か投資かわかりませんが、何らかの形で米国の武器を買うお金になって、イラク
の人々の上に降り注ぐ、という(妄想かもしれませんが)イメージが嫌なのです。

ある知り合いは、外債を買うときに、ドル建て債は買わずに、ユーロ建て債を買
うようにしている、といっていました。今のアメリカを見ていると、リスクとい
う観点からも、そうだよなぁ、と思います。

気が遠くなるほど莫大な量で世界を駆けめぐるお金の流れから見れば、こんな個
々人の抵抗なんて、痛くも痒くもないに違いありません。でも自分の腑に落ちな
いお金の使い方、お金の預け方はしたくない。そして、そういう人々が増えて、
ある臨界点を超えれば、企業がグリーンコンシューマーを無視しては営業できな
くなってきているのと同様に、各国政府も平和を求めるお金の流れを無視できな
くなる日が来るかもしれません。

すでにお読みになっている方も多いと思いますが、作家の池澤夏樹さんが配信な
さっている「新世紀へようこそ」の最新号をご紹介します。
http://www.melma.com/mag/61/m00048261/a00000099.html

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (4) ―――パレスチナを脅かす5つのシナリオ
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★さらにもう一人の非戦チームメイト(今号は固まっちゃったな)、
「パレスチナ子どものキャンペーン」の大河内秀人さんが、やはり
イラク開戦前後に紹介してくれた苦境です。

★緊急食料配布の募金に協力をお願いします!
http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

Ha'aretz Internet Edition - Thursday、 March 20.2003
Adar2 16、 5763 Israel
Time: 03:27 (GMT+2)

ハーレツ紙インターネット版 
2003年3月20日(ユダヤ歴5763年閏アダル月16日)

戦争が近づき、パレスチナ人の恐怖が高まる
アミラ・ハス(抄訳)

 この数週間、ガザと西岸の人々は、イラク戦争の陰で恐ろしい
シナリオが進行することを恐れている。ラマラの住民は、市民が
皆家から追い出され、家族を失い、新しい難民キャンプに押し込
まれる悪夢におびえている。戦争が確実になるにつれて、街角に
は恐ろしい噂が広がっている。その一つは大量追放である。そし
て、それが現実的な恐怖を生み出している。戦争がはじまれば、
メディアの報道はイラクに集中し、その空白の間にイスラエル軍
がパレスチナで何を行うだろうか。

 パレスチナ人は5つの恐ろしいシナリオを考えている。それら
は情報機関のもたらしたものでも、公式の警告があったわけでも
ないが、パレスチナ人の過去の経験に基づいている。

 一つ目はイスラエルが現在以上のより厳しい内部封鎖を敷き、
人や物資や医薬品の流れが止まってしまうことである。
 二つ目は、6週間の全面外出禁止令が敷かれた湾岸戦争の経験
の繰り返しである。
 三つ目は、昨年4月と同様にイスラエル軍が都市や難民キャン
プを攻撃し、電気や水の供給を止め、多数の犠牲者を出すことで
ある。
 四つ目は、1967年の第三次中東戦争と同様に国内難民が生まれ
ることである。この時はラトラン地区の三つの村が破壊されて住
民はカナダキャンプに移された。カルキリアの住民も追放されそ
うになったが、イスラエル国内の反対で中止された。トゥルカレ
ムと難民キャンプの住民はナブルスとヨルダンに追放され、ヨル
ダン渓谷のキャンプの10万人がヨルダンに逃れた。グリーンラ
イン周辺を無人地帯にしようとしていることは明らかだが、その
グリーンラインの拡大により一層狭められることが恐れられてい
る。
 NGOはグリーンラインと分離壁の間の15の村の1万4千人
が、その最初の犠牲になると考えている。
 五つ目のシナリオは1948年(第一次中東戦争)と同様の大量追
放である。移送を主張する極右のモレデット党の入閣が恐怖を高
めている。
 六つ目のシナリオはアラファトの追放または殺害であるが、こ
れはアブ・マゼン(マフムード・アッバス)が米英の主張する路
線に沿って首相に指名されたことで、可能性は低くなった。

 それぞれのシナリオの重みと、それらにどう対処するかは大き
く違っている。最初と二番目のシナリオは主に個人的な対応であ
る。つまり、物資を備蓄すること。人々は何キロもの小麦や砂糖
や米を買い、プロパンガスボンベをつんだトラックが走り回って
いる。懐中電灯や電池やろうそくやマッチや毛布やおむつや粉ミ
ルクの売上が伸びている。しかし、人口の60%が貧困ライン以
下の社会では備蓄は簡単ではなく、1991年には港湾、空港、ヨル
ダン国境も封鎖されたため、国連は3ヶ月分の食料や医薬品で倉
庫をいっぱいにしている。内部封鎖の影響を受けないように、国
連は非パレスチナ人のドライバーを雇ったり、あるいは国連職員
がトラックを運転する予定である。
 パレスチナ人の援助機関も食料配布の準備をし、二重配布やご
まかしが起きないように地域協議会を通じて配布する予定である。
 イスラエルの援助機関も村に小麦などを運ぶ予定だが、村にた
どりつけるかどうかわからない。
 ナブルスの大学は、内部封鎖に備えて学生に帰郷を促した。教
育省は教師を自宅近くに配置するようにしているが、封鎖が強ま
れば教師も生徒も学校に行けなくなる可能性が高く、そのような
場合はただ、状況に応じて行動せよと支持しているだけである。

 第三のシナリオは対応が難しい。人々はすでに救急用品を家庭
やビルごとに備えており、慢性病に備えた一月分の準備をしてい
る。攻撃の際に安全なように内側の壁にそって眠っている。また
空瓶に水を蓄えている。多くの難民キャンプで兵士は屋上の水タ
ンクを銃撃したことから、水タンクを備えた家も十分な水がある
とはいえない。

 保健省は医薬品や酸素を準備している。昨日までに緊急体制は
整えられている。NGOは2000人のボランティアで応急処置を行
う準備をしている。大規模な侵攻があった場合には救急車の通行
も難しくなるからである。また、100箇所の緊急センターを設置
している。

 NGOの協力体制はできているが、通信線を確保し、事態の悪
化を防ぐために国際機関に情報を伝えることは難しい。イスラエ
ルの平和団体との協議で、追放の発生がもっとも重大な懸念であ
ることが確認され、現場の活動家との通信線の確保が最重要課題
だという合意ができた。

 メディカル・リリーフ・コミティのムスタファ・バルグーティ
は外国の代表団に対して、最初の三つのシナリオを中心に、さま
ざまなシナリオについて説明した。彼とガザのハイデル・アブデ
ル・シャフィは、パレスチナの犠牲者の85%は民間人だと述べ、
イスラエルの攻撃がより多くの犠牲を生み出そうと指摘して、レ
イチェル・コリーの殺害は偶然ではなく、外国人活動家をおびえ
さえるのが目的だと述べた。

 バルグーティは、最悪のシナリオでなくても十分恐ろしく、過
去二年間の経済的停滞により封鎖と外出禁止令への備えは1991年
よりもはるかに乏しくなっているとしてきしている。

 七番目のシナリオがある。それはイラクの生物化学兵器攻撃で
ある。「部屋を締め切れ」というのは外出禁止令で家に閉じ込め
られた人々には苦笑のタネである。ラマラの人はガスマスクを買
いに走っていないが、それは一つには金がないからであり、もう
一つはサダム・フセインのあるかどうかわからない化学兵器より
もイスラエル軍の方が差し迫った危険だからである。

(山本晃司抄訳)

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (5) ―――緊急投票! イラクへの攻撃に賛成/反対 !?
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★4月5日のWPNに向け、新しい市民投票がはじまりました。
 5日の各地予定などは→ http://www.worldpeacenow.jp/

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

   WORLD PEACE NOW 

緊急投票!イラクへの攻撃に賛成 !? 反対 !? 実施中!

米英両国のイラクへの攻撃が続いています。
開戦前には、世界中で賛否両論だったこの戦争ですが、戦争が始まった今、
日本に住むわたしたちはこの戦争に対してどんな意見を持っているのでしょうか? 

WORLD  PEACE NOW実行委員会では、「賛成!」「反対!」 
も含めて、さまざまな市民の 幅広い意見を聞く市民投票を行います。

新聞やテレビなどの各メディアで行われている世論調査と違うのは、
普段は対象にならないことが多い10代の若者や永住や在日外国人も含めた
人々が対象になることです。

この戦争に対するあなたの気持ちを是非、教えてください。
一人でも多くの方の投票をお待ちしております。

● 投票期間
3月31日(月)から 4月4日(金)24時まで 

● 投票方法
投票方法は3つあります。
(1) 携帯
(2) インターネット
(3) 街頭(4月1日と2日 渋谷駅ハチ公口、新宿東口にて午後1時から夜6時ま
で)

● 質問項目  

1・アメリカ・イギリス政府のイラク攻撃に わからない 賛成 反対 
2・日本がこの戦争を支持していることに  わからない 賛成 反対 
3・戦争を支持している小泉さんを     わからない 応援する 応援しない 

(任意)この戦争に関するあなたのメッセージ

● 結果 発表
 (1) 4月5日のWORLD PEACE NOWでパレード出発前に発表。
   4月5日(土) 代々木公園ケヤキ並木
   11:00 ピースラリー(B地区イベント広場にて)
   13:00 ピースパレード 代々木公園〜渋谷〜表参道〜代々木
   詳細はhttp://www.worldpeacenow.jp/
 (2) WORLD PEACE NOWの WEB http://www.worldpeacenow.jp/
     で発表。

● 投票サイトはここ!

緊急投票!イラクへの攻撃に賛成 !? 反対 !? 実施中!〜4/4
http://vote.no-war.jp/

●主催:WORLD PEACE NOW実行委員会
 特定の政党・宗教・市民団体の枠を超越したネットワーク型非暴力アクションです
http://www.WorldPeaceNow.jp/

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (6) ―――緊急対談 金子勝×A・デウィット
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★行動とともに、しっかり考える材料も!

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

 緊急対談のお知らせ

 金子勝・アンドリュー・デウィット
 「いかにブッシュ政権は危険か」

 ブッシュ大統領は、なぜ攻撃に踏み切ったのか?
 この戦争の意味するものは何か?
 そしてその先に、どのような世界が待ち受けているのか?

● 4月8日(火)午後6時開場 午後6時半開会
● 会場 岩波セミナールーム(岩波アネックスビル3階)
     地下鉄神保町A6出口岩波ブックセンターの上
● 参加費 無料
● 定員100名(先着順。満員の際はご容赦願います)
● 問い合わせ 岩波書店「緊急対談」係(5210−4100)
● 主催 岩波書店『世界』編集部

 金子勝 1952年生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。財政学・地方財政論。
     主な著書に『反ブローバリズム』『セイフティーネットの政治経済学』
     ほか
 アンドリュー・デウィット
     1959年カナダ生まれ。立教大学経済学部助教授。財政学・政治経
     済学。ブリティッシュ・コロンビア大学政治学博士。
 共著で『反ブッシュイズム』(岩波ブックレット587)、『世界』に「今月のブ
ッシュイズム」を連載中。

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
>>> (7) ―――TUP コーナー「悲しみの家族」他
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★平和のための緊急翻訳チーム Translators United for Peace
(TUP) の新着セレクション。新しい協力者が増えてパワーアップ!

★「TUP速報」がメールマガジンになりました。できたてホヤホ
ヤを読みたい人はぜひ購読を!
→ http://www.egroups.co.jp/group/TUP-Bulletin

★引きつづき翻訳・サイト制作などの協力者もつのります。
 記事は日刊ベリタなどにも転載されるようになりました。
http://www.nikkanberita.com/

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

戦争の激化、長期化に伴い、市民の殺傷が問題になっています
が、戦闘員も人間です。以下は、アメリカのNBCサイトに載っ
た記事ですが、戦争が生み出す”地獄”の実態をよく示してい
ます。 (丸田由紀子/TUP翻訳メンバー)

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> 想像を超える大混乱、イラク側戦死者数百名に
--------------------------------------------
【アル・キフル発 ダナ・ルイス NBC】3月31日

4人の米兵を殺した自爆攻撃が起きたアル・キフルでは、
砂嵐の中、4日間にわたって、数百名ものイラク兵が、ミニバ
ンなどの軽装車で、米軍のタンクに文字通り体当たりで突っ込
むという戦闘が繰り広げられた。また、イラク側は、小さなカ
ヌーで、橋げたに爆薬を仕掛けようとしていた。しかし、これ
らゲリラ戦闘員の抵抗も、圧倒的な米軍タンクの砲撃にあって
、制圧されてしまった。「目に入るものは、焼け焦げた車体ば
かりです」と、戦闘終了後、市内に入ったNBC特派員は報告し
ている。

"想像出来ない大混乱"

戦闘開始時に、米軍は、まず戦車から高速劣化ウラン弾を発射
し、隠れていたゲリラを街路に追い出した後、小銃火器で撃ち
殺すか、戦車でひき殺した。米軍側は、米軍戦死者たった1名
に対し、1200人ものイラク兵を殺したと報じている。 ある米
兵は「 家に帰りたいだけだ。必要があれば殺すが、英雄なん
かじゃない」と語っている。

”地獄の入り口”

市外にある古い煉瓦工場には、イラクの兵士や民兵が迫撃砲を
据え付けにやって来て、大きな木の下で民間用の車から降りる
ので、米軍は、その木を地獄の入り口と呼んだが、それらの車
や煉瓦工場も破壊されてしまった。川に浮かぶカヌーも空っぽ
だ。

「道路には、奴らのピックアップトラックが列をなしていたん
だ。こっちのバリケードに突っ込むためさ。」

市街には、土曜日になっても、まだ数十もの死体が散らばる状
態が続いている。 ボディーバッグに包まれている死体もある
が、そのままの状態のものもり、真昼の太陽の下で腐りかかっ
ている。

新たなゲリラの襲撃に備えて、銃に装填したまま、ナーバスな
視線を平原に向ける兵士を乗せたトラックや戦車が通り過ぎる
なか、羊ややぎの世話をしている市民もいる。

米軍のマーク・ノードストーム大佐は、ニューヨークタイムズ
のインタビューに応え、「ここ数日で殺された何千人ものイラ
ク兵の真っ只中にいるんだ。誰かを殺すなんて、誰かをマシン
ガンで真っ二つにするなんて、心の準備なんかあるわけないさ
」と語った。

「想像なんてできない気狂いみたいな大混乱だったんだ」と語
るのは、戦車隊の指揮官だが、彼は、実名を名乗らず、”コブ
ラ6”と自称する。ここでやったことを母国の友達や隣人に知
られたくないからだ。「発砲して、発砲しまくって、赤い炎以
外の何も見えなかった。銃声以外の何も聞こえなかった。この
世のものじゃなかった。きっと悪夢になって、うなされるよ」

マーク・レドモンド軍曹は、ニューヨークタイムズのインタ
ビューで、イラクの戦略を勇敢と言うことはできないと主張し
た。「馬鹿げてると言いたいよ。俺達は、もっと兵隊の命を大
切にするよ。つまり、AK-47(イラク側のライフル)は、ブラ
ドレイ(米側の軽戦車)の敵じゃないってことさ。サダムが何
ていって奴らを説得しているのか知りたいね」と語った。

ジョー・アンダーソン中佐は、多くのイラク兵士は、無理やり
戦わさせられているのだろうと言う。「戦わない奴は、死ねと
命令しているんだ。」

(抄訳 丸田由紀子/TUP翻訳メンバー)

(1) http://www.msnbc.com/news/892606.asp?0cv=CA01
Hundreds of Iraqis reportedly die in ‘chaos you cannot
imagine

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> バグダッドの市場に落ちたミサイルはテキサス製!
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「兵士達の地獄」でご紹介したように、圧倒的な米英側の「大
量殺傷破壊兵器」により、イラク側と米英側の戦死率は、1対
数百ぐらい(場合によっては、千単位?)になっています。し
たがって、無慙すぎることですが、今後、自爆攻撃が増えると
予想されます。神経を尖らした米軍による市民の殺傷が頻繁に
起こりそうです。

Nahafのチェックポイントで起きた女性・子供10人射殺事件は
、米軍側によれば、何回もの警告にも関わらず、それら乗客を
乗せた車が止まらなかったため発生した事件であり、.正当防
衛だったと説明していますが(http://www.cnn.com/2003/US/04/01/sprj.irq.generals.shepperd/index.html
  ”Shepperd: 'Terrible' situations at checkpoints”)
ワシントンポストは、兵士達が命じられた警告の発砲を怠って
いたと報告しています(http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A61229-2003Mar31.html
 ”A Gruesome Scene on Highway 9   10 Dead After
Vehicle Shelled at Checkpoint”)。

侵略軍が「正当防衛」というのも変ですが、「イラクの人達を
解放する」のが目的なら、これは大事件の筈です。しかし、CNN
のウェブでは、この記事は、サイドラインに過ぎず、救出され
た米軍捕虜の女の子がにっこりしている写真が大きく載ってい
ました。

バクダッドの市場に落ちて、50人以上を殺傷したミサイルも、
米側ではイラクのミサイルではないかと言っていますが、テキ
サス州で製造されたアメリカのミサイルであることが明らかに
なりました(ガーディアンの読者がインターネットを調べて、
突き止めたそうです。すごい!):
http://www.guardian.co.uk/Iraq/dailybriefing/story/0,12965,927233,00.html
'You didn't fire a warning shot soon enough!'

疑心暗鬼になった米英側が市民とゲリラ、自爆攻撃者を区別で
きず、また区別できないのを口実にして、バクダッドなどの市
街地で市民の大量殺戮が起こるのではないかと心配です。形勢
が悪くなった場合、核兵器も使われる可能性があります。劣化
ウラン弾も核兵器のひとつですし、歯止めがありません。

戦争捕虜の問題についても、米英側は、イラク側の捕虜虐待を
疑っていますが、米軍は、イラクの捕虜の一部をグァンタナモ
湾の収容所に送るといっています。あの収容所では、多数の自
殺未遂が発生しており、収容されている人達は、戦争捕虜とし
ての権利を全く奪われています。米英側が一方的に宣戦布告し
て始めた戦争なのに、まったく理解を超えた処置です:
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,927044,00.html
Captured Iraqi militia fighters may be sent to Guantanamo
Bay

明るい話題としては、米軍から最初の良心的兵役拒否者がでま
した。ベトナム戦争の終結は、一つには、徴兵拒否と逃亡兵の
増加で軍紀を維持できなくなったためと言われています。この
戦争の実態を知ったらとても軍隊など居られないと思うのです
が:
http://www.guardian.co.uk/usa/story/0,12271,926965,00.html
Marine who said no to killing on his conscience

最後に、ガーディアン・アンリミテッドのLeaderに載っていた
記事をご紹介します。米英側の代表的な良心的意見というとこ
ろです(私の意見や予測とはちょっと違います)。あまり時間
ないので抄訳かつ粗訳です:
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,927660,00.html
”Wider still and wider”

”戦線の拡大につぐ拡大 −アメリカの戦略がサダムを助ける”

近隣のアラブ諸国を脅迫しても、イラクに関するアメリカの立
場について、イスラムからの支持は得られないし、アラブから
理解してもらうこともできない。しかし、ここのところ、ブッ
シュ政権は、その戦争目的を妨害しないように、シリアやイラ
ンを脅しつづけている。

この無思慮な動きは、ラムズフェルド長官が口火をきったも
のであり、シリアはイラク軍に軍事技術を提供していると非難
されている。しかし、この疑惑については、なんの証拠も提示
されておらず、ますます信憑性が薄くなりつつある米諜報機関
の情報だけが頼りだ。ラムズフェルドに続いて、その客観的
思考力が日ごとに衰えつつあるように見えるライス女史も、同
じように非難を開始した。驚くべきことに、あのパウエル長官
まで、この非難の合唱に加わった。パウエル長官は、「わが国
は、容認できる態度をとらない国々から責任ある行動を要求し
ている」と主張している。注意すべきなのは、「要求する」と
いう動詞の命令法的な口調である。これは、ワシントンの現在
の帝国主義的心理をよく表している。また、「容認できる態度
」というフレーズにも、注目したい。ポール・ウォルフォウィッ
ツの野望が実現した、アメリカ合衆国は中東の調停者および大
君主になったと信じ込んでいるのだろうか?イランやシリアな
どが服従しなかったら、それらの国も侵略されるのだろうか?
こういったアメリカの幻覚は非常に危険である。アラブ地域の
不安定化の拡大は、あんなにも多くの人々や国家がこの馬鹿げ
た戦争に反対した理由の一つだった。そのような挑発的な脅し
は、たとえ牽制にすぎなくても、向こう見ずな言動である。イ
ラク政権は、喜んでいるに違いない。イラク政権は、すでに、
この紛争を、アラブ全体とアメリカ、イスラムと西欧、正義を
守る者と「シオニスト」との闘争として描き出そうとしている。
彼らのアラブ義勇兵への呼びかけは、かなりの成功を収めつつ
あるようだ。彼らは、自爆攻撃、いわゆる”殉教作戦”に訴え
ることにより、パレスティナのインティファーダとのエモーショ
ナルな関連付けにうまく成功している。

米軍にとってますますテロリズムと区別し難くなってきたイラ
クのゲリラ戦略は、不正規の戦争様態に不慣れで、訓練されて
いない米兵による、頻繁かつ容認しがたい市民の殺戮を増大さ
せている。そして、それらの殺戮が、アラブおよびイスラム世
界全体に渡って広範な憤激をあおり、その憤激によって、慨嘆
すべき団結が実現しつつある。西側の軍隊が聖都ナジャフに冒
涜的な攻囲をかけるとき、シーア派の聖職者が、いたるところ
の信者にその決起をうながし、「不信心者」の撃退を命ずるファ
トワ(宗教令)を発行するとき、イスラムのジハドがその恐怖
と拒否のひねくれた教義を布教する好機をつかむとき、イスラ
エル軍がアラブ共同体を襲撃し占領する便利な方法をアメリカ
の指揮官達に伝授するとき、そしてジョージ・ブッシュがフィ
ラデルフィアで、爆弾の雨を降らせながら、その当のイラクの
開放について、愚かな決り文句を繰り返すとき、アラブの民衆
が復讐の叫びを上げることに、何の不思議もない。むしろ、不
思議なのは、西側市民を的にした復讐のテロ攻撃がまだ始まら
ないことだ。

このイスラム世論の着実な急進化、このアラブと西側の分極化
と孤立化の進展は、9・11後にアメリカの”テロ戦争”が始ま
ったとき、トニー・ブレアと西側首脳が食い止めようと必死に
なった事態そのものである。西側よりの、いわゆる穏健派アラ
ブ政権も、事態の成り行きを恐れている。エジプト大統領のム
バラクは、この戦争が「100人のビン・ラディン」を生むとい
う暗然たる予測をしている。彼の予測が的中する可能性は十分
だ。アメリカは、イラクとアルカイダをつなぐ明瞭なリンクを
発見できなかったが、アメリカは、それ自身の悲しむべきへま
によって、いま、そのリンクを作り出しているのだ。

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> 血と包帯は罪のない人々のために
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        ロバート・フィスク(インディペンデント紙)
        3月30日、バグダッドにて

 それらの金属の破片は、たったの30センチばかりだが、その数の多さが、
残虐行為のすさまじさを物語っている。昨日の午後までに、米英軍の誤爆によ
り、少なくとも62人が殺された。

 市民十数人が死亡したシャアブ市場の爆撃について、米軍は、「イラクの対空
ミサイルが、間違えて自国民を破壊したのでは」とほのめかすのがせいいっぱい
だったし、50人以上の死者が出た住宅地アッシュウラでのミサイル着弾事件では、
米軍は「調査中だから何とも言えない」と発表している。

 アル・ヌーア病院は、痛みと苦しみを訴える負傷者で溢れている。身体中包帯
を巻かれた2歳の少女、サイダ・ジェファーの鼻と腹にはビニールの管が通さ
れ、私に見えるのは彼女の額と目とアゴだけだ。彼女の横には、血だらけの古い
消毒綿と包帯が山と積まれ、一面にハエがたかっている。

 この病院には原始的なレントゲンがあるだけで、コンピュータは一台もない。
しかし、死傷者たちを爆破したコンピュータ誘導ミサイルの破片には、明らかに
コード番号が記されていたのだ。

 私が見たミサイルの破片には、30003-704ASB 7492とあり、製作会社の暗号と
思われるMFR 96214 09までが記されていた。この破片はアッシュウラでの着弾の数分
後に、現場から100メートル離れた所に住む老人が拾ったものだ。もしアメリカ軍
がそのコード番号を調査をすれば、それが米軍のものだと簡単に実証できるだろう。

(訳者注・MFR 96214は、米大手兵器メーカーのレイセオン社に割り当てら
れているコードと一致した、と31日の朝日ネットは報じている)

 病院に運ばれた負傷者たちの体には、無数の榴散弾の破片が突き刺さってい
る。医師は負傷者のレントゲンを見せてくれたが、ある患者の体内にはいまだに
35個の金属破片が突き刺さったままになっていた。

 ブッシュやブレアが、サダムに対して反乱に立ち上がってくれると期待してい
たバグダッド市民というのは、これらの悲惨な犠牲者たちなのだ。
 
 爆心地のまわりの貧民街では、米英に対する怒りが爆発している。
「これは犯罪です。アメリカは市民を標的にしていないなんて言うけど、このあ
たりのどこに軍事施設があるというんですか!」と、老婆は怒ってはきすてた。

 側にいた男性がわりこんできて、「ワシは戦闘機がミサイルを発射した後、方
向転換して飛んでいったのを、この目に見たんだ」と言った。

 アル・ヌーア病院の一室では、20歳の青年がベッドに座っていた。切り株の
ように切断された彼の左腕に巻かれた包帯は、おびただしい血で塗り固められて
いた。ほんの12時間前までの彼には、左腕があり、左手があり、左手指があっ
たのだ。

 今の彼は、ただうつろに記憶をたどるだけだ。
「ロケット弾が飛んできて、ボクはその側にいて・・・あとは救急車の中だった
よ」切断された腕の痛みを、痛み止めがやわらげてくれているのか、彼はしきり
にしゃべりたがった。
 最後に、私が彼の名前を聞いたとき、彼はベッドの上で背筋を伸ばして座り直
し、こう叫んだ。

「ボクの名前は、サダム・フセイン・ジャシームだ!」

(抄訳・パンタ笛吹)
http://argument.independent.co.uk/commentators/story.jsp?story=392161

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> 悲しみの家族
--------------
           パトリック・グラハム(オブザーバー紙)
           3月30日、バグダッドにて

 カリード・ジャボウリの家族はバグダッドの中心地にある家から、南郊外にあ
る親類の農家に疎開した。爆撃から身を守るためだった。ところが、疎開した農
家から数キロ離れた地点に、民兵たちが塹壕を掘り、テントを張った。

 22歳のカリードが事務仕事から帰り、遅めの昼食を食べている時、アメリカ
軍のミサイルが落ちた。カリードの16歳の新妻、ナヒダはその時、歯を磨くた
めに2階に上がっていた。

 ナヒダの体はまっぷたつに切断され、原形をとどめないほどに、ずたずたに切
り散らばっていた。彼女の手には、まあたらしい結婚指輪がはまったままだっ
た。二人は先週結婚したばかりだったのだ。

 結婚式では50人も近所の人たちを招待し、牛を一頭つぶして盛大にお祝いし
た。二人は結婚写真を現像に出していて、新妻はまだそれを見る機会もなく逝っ
てしまった。

 家のがれきの下にもう二人、埋もれていた。
「最初に小さな従妹、8歳のラナを掘り出したら、ラナはすでに死んでいまし
た。続いて私の妹、22歳のハナを抱え出すと、ハナもまた死んでいました。そ
の後、私は必死になって妻を捜し廻りました。そして、階段の上でバラバラにな
った妻を見つけたのです」・・・カリードは、アル・キンディ病院の床にうずく
まり、涙を浮かべてそう言った。

 死んだラナの8歳の兄と14歳の姉も大けがをして同じ病院にかつぎ込まれ
た。3人の母であるファテハは、病床でラナの写真を手に持ち、こう言って泣き
くずれた。

「おまえたちがブッシュに殺されるのが怖いから、村まで疎開したのにね。なの
に、ブッシュは村まで来ておまえを殺しちまったね」

(抄訳・パンタ笛吹)
http://www.observer.co.uk/iraq/story/0,12239,925755,00.html

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> パンタ笛吹の帝国現地レポート(5)
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3月30日

 今日は久しぶりに近所のスキー場にスノボーに行ったのですが、春休みという
こともあって駐車場は満杯。楽しそうなアメリカ人たちを見ると、Business as
usual(いつもどおりの毎日)という言葉が、何度も浮かんできました。

 それでも、いくつかの新聞を広げるたびに「読者からのお便り」は戦争の話題
でもちきり。賛否両論、はげしくぶつかりあっていて、この戦争は人々のハート
も傷つけているんだなあ、と感じます。

 ★どう謝るのでしょうか?

 私たちの大統領は、イラクの大量破壊兵器がアメリカを襲うと確信しているよ
うですが、もしそれが間違っていたときの結末を、受け入れる覚悟があるのでし
ょうか?

 サダムを米軍が殺した後、もし核兵器や化学兵器が見つからなかったら、私た
ちアメリカは戦争の正しさを言いはるために、証拠をねつ造するのでしょうか?
 

 もし大量破壊兵器がなかったら、私たちは国連の参加国に、どう言い訳するの
でしょうか?爆撃で死んだ人々や、戦死した米兵の家族に、どう謝るのでしょう
か?
 イラクに弁償するのでしょうか?それとも、すべてはサダムのせいだと決めつ
けるのでしょうか?

        マット・コルダ(ボルダー・ウィークリー)
http://www.boulderweekly.com

★もし今、ジョン・レノンが生きていたら

 ジョンは激情するでしょうね。そして、ブッシュやブレアーに、「こんな馬鹿
げた戦争は今すぐやめろ!」って、怒りをぶちまけるでしょう。

 ガンジーが、「目には目をでは、私たち人類はみんな盲目になる」と言ったよ
うに、こんな暴力では、問題は解決されません。

        ヨーコ・オノ(ディリー・カメラ)
http://www.dailycamera.com

★大昔の銃を持ち・・・

 トニー・メネデス軍曹はこの3日間、砂漠でイラクの民兵と戦ってきた。数百
人のイラク人が殺されたが、アメリカ兵の戦死者はゼロだった。
 戦車の砲撃手であるトニーが言うには、

「彼らイラク人の持っている武器は、悲しいまでに時代遅れだ。戦いの最中、彼
らの顔を見たが、とても心苦しく思った」

http://smh.com.au/articles/2003/03/28/1048653854952.html-

★お金で買った味方たち

 スロベニアのアントン・ロップ首相は、
「アメリカは我が国がイラク戦争に賛成していないのに、間違って賛同国に入れ
てしまった。米国務省にどうしてそんな手違いが起こったのか、説明を求めてい
る」と言った。

 米政府は、戦争賛成のお礼としてスロベニアに渡すために、戦費の中から9億
円の予算を組んでいた。しかし、それが手違いと判明して、結局その9億円はス
ロベニアには渡されなかった。

http://www.abc.net.au/news/newsitems/s819115.htm

★違反だらけの戦い

 元国連武器査察官のスコット・リッターは、スタトラー講堂に集まった満席の
聴衆を前にして、こう語った。

 「この戦争は国連憲章に違反するだけでなく、アメリカ合衆国憲法にも反して
います。なのに、米憲法に誓いを立てた米兵士たちに、憲法違反の戦いを強要し
ているのです」

     コーネル・ディリーサン紙(3月28日)より
http://www.rense.com/general36/rit.htm

★命をかけた賭け、大ブレイク

 インターネットのギャンブルサイトでは、サダム・フセインがあと何日生きの
びられるかに賭けるのが大流行している。

www.tradesports.com だけでも、すでに1億5千万円が賭けられている。もし
サダムが4月下旬まで生きのびれば、賭け金の3倍の払い戻しが得られるとい
う。

http://apnews.excite.com/article/20030328/D7Q21LV01.html

★石油のためじゃないって?

 ドイツのスピーゲル紙によると、イラクに展開している101空挺部隊は、そ
れぞれの基地の名前を、シェル基地、エクソン基地、と呼んでいるという。

http://www.spiegel.de/wirtschaft/0,1518,242341,00.html

★マイケル・ムーア監督の新しい映画

 この新しい記録映画は、怪しげに言われている父ブッシュ元大統領とオサマ・
ビンラディン一族の恥ずべき関係が描かれる予定だ。

 「ビンラディン一族はブッシュ家との取引で、膨大な利益をむさぼり、父ブッ
シュは、ビンラディン一族との関係を、9/11の2ヶ月後まで引きずってい
た」とムーア監督は語った。

http://www.rense.com/general36/mel.htm

★ビッグ、ビッグ、ミステイク!

 木曜日、国防事務次官のウォルフォヴィッツは、こう言った。

「トルコ政府は、自分たちが何をやってるか、まったく分かってないんじゃない
のか。トルコの決断は、大きな大きな間違いだ」

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/news/archive/2003/03/27/
national1724EST0768.DTL

★exhilaration(気分をウキウキさせる、陽気、快活、気分爽快)

  F/A-18E・スーパーホーネット爆撃機のジェフ・ペンフィールド指揮官は、バ
グダッド爆撃を終え、空母アブラハム・リンカーンに帰還するなり、こう言っ
た。

「なんてったって、爆撃するのは気分爽快だったよ。今夜は興奮して、なかなか
眠れないだろう。今から飯を食べながら、(爆撃の瞬間を思い出して)栄光に包
まれた喜びを、じっくりと味わうことにするよ」

http://www.reuters.co.uk/newsArticle.jhtml;jsessionid=
PMMUUJ4ZOWJ24CRBAEKSFFA?type=focusIraqNews&storyID=2469824

★サダムを助けてきたのは誰?

 「イラクの生物化学兵器は、1980年代にアメリカの会社がサダム・フセイ
ンに渡したのではないのですか?」というホワイトハウス記者の質問に、アル・
フレイシャー報道官は、「サダムはそれを使って、クルド人を殺戮した」と答え
た。

 「でも、生物化学兵器を渡したのは我々なんでしょう?」と記者が再度質問す
ると、フレイシャーはすぐにその質問をさえぎり、次に進んだ。

             (ジ・エイジ紙、3月29日)
http://www.theage.com.au/articles/2003/01/28/1043534058079.html

★これ、おもしろいアニメです。

拝啓 抑圧された人々よ、
解放おめでとう、アフガニスタン。
平和が訪れた今、未来は明るい

あっ、ごめんなさい、アフガニスタンの
復興予算を計上するのを忘れました。
なにしろ、イラクで忙しくてね。

http://www.villagevoice.com/issues/0313/fiore.php
     ・・ クリック ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★手数料を払ってくれ

 ミシガン州のティム・ポレンティー州知事は、反戦デモの逮捕者がどんどん増
えるのに手を焼いている。
 ついに知事は、逮捕にかかる警察費用を逮捕者自身に支払ってもらう案を思い
ついた。

 まだ正式に決まってはいないが、ほんの200ドル(約2万4千円)くらい払
ってもらえばそれでいいと州政府は言っている。

http://twincities.indymedia.org/front.php3?article_id=11653&group=webcast

★なぜ?

3月28日(バグダッドにて)

 昨夜の爆撃はとほうもなく激しくて、ホテルの部屋のカーテンを閉めていて
も、目を閉じてさえいても、閃光をまぶたの裏に見ることができるくらいでし
た。

 ホテルビルは、木の上に建てた家が、風に激しく揺れるように揺れ、爆発音が
かき消えてからもずうっと振動し続けました。

なぜ?なぜ?なぜ? 
病院のすべてのベッドの上で、
爆撃で燃え落ちたすべての家々の焼け跡で、

なぜ、彼らは私たちにこんな仕打ちをするの?
なぜ、私たちは攻撃目標になるの?
なぜ、彼らは私の子供たちを殺したの?
なぜ、私のママは帰ってこれないの?
なぜ、私の店を壊し、生活を滅茶苦茶にするの?
なぜ、誰も彼らを止められないの?

世界中の人々が「ノー!」と叫んでも、
どうしてこの惨劇を止めることができなかったの?

      ジョー・ウィルディング
http://electronicIraq.net/news/467.shtml

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> パンタ笛吹の帝国現地レポート(6)
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4月1日

 僕は日本国籍を持った日本人ですが、この20数年間、アメリカで税金を払ってい
ます。収入の30%以上を収めているわけですが、今まではそれを、「楽しく住まわ
せてもらっているお礼で、まあ国に払う家賃みたいなもの」と思っていました。

 ところが毎日のバグダッド爆撃を見るにつけ、自分の収めた税金がミサイルとなっ
て多くの子供たちを殺していると思うと、いたたまれなくなります。

 今朝もローカル新聞に、同じように感じるボルダー市民の意見が載っていました。

★私たちの名前で殺さないで

 私はずうっとこの戦争が始まるのに反対してきました。アメリカ軍の兵士たちに、
戦場に行ってほしいと願ったこともないし、イラク人を殺してくれと頼んだこともあ
りません。

 彼らはアメリカ市民である私たちの名前を使って、「アメリカを代表して戦ってい
る」と主張しています。でも、私はこう答えます。「私の名前を使って、人々を殺さ
ないでくれ!」と。

              サラ・ローズマリー(デイリー・カメラ)
http://www.dailycamera.com

★ピースページ

 まずは私ごとのお知らせで、ごめんなさい。 自分のHPに、今までのイラク戦争
関係の翻訳をまとめて、「ピースページ」として掲載しました。よろしければ、どう
ぞ。

http://www.csd.net/~panta/peace_page/peace_htm/gulf_wars_0022.html?20,23

★イラクは我々の所有物

 「衝撃と恐怖」の爆撃が始まった開戦の日(3月19日)、NBCテレビの主席ニ
ュースキャスター、トム・ブロッカウはこう言った。

 「バグダッドの爆撃で、一つだけ気をつけなくてはいけないのは、基本的な都市機
能を破壊しないようにすることです。なぜなら、数日後には、イラクは我が国の所有
物になるからです」

http://www.consortiumnews.com/2003/033003a.html
 

★そのころイラクでは・・・

 タリク・アジーズ副首相は、欧米の記者を集めてこう言った。

「我々は、イラクに咲いている最も美しい花々と、最高のアラブ音楽でもってアメリ
カ軍を歓迎するだろう。戦いが続けば、アメリカの世論も、米軍が悪夢のような泥沼
に引きずり込まれたことを知るだろうからね」
 
http://www.observer.co.uk/international/story/0,6903,925622,00.html

★開戦後、10日間がたって・・・

 米軍高官たちは、公には口に出さないが、サダムを追い出すためにかかる犠牲が大
きすぎて、歴史的な敗退を記すのではないかと心配し始めている。
 
 よしんば、サダムをうまく追い出しても、ブッシュ政権は、カリフォルニアと同じ
サイズの国を限りなく統治しなくてはならないだろう。国全体が、ガザ地区みたいに
危なくなってしまってもだ。

http://www.consortiumnews.com/2003/033003a.html

★早く家に帰りたい

 彼ら前線の兵士たちは、政治家たちがアメリカ市民に「この戦争はかんたんに勝て
る」という印象を植え付けているのに、もうへきえきしている。ある海兵隊員は私に
こうもらした。

「四方八方から銃弾が飛んでくるのには、もう十分まいってしまう。ああ早く、家に
帰りたいよ」

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/2896439.stm

★歴史は繰り返されるか?

 今から86年も前のこと、イギリス軍の指揮官、スタンレイ・モウド将軍は、バグ
ダッドを占領し、こう勝利宣言した。

「我が軍はあなたたちの国を征服しにきたのではない、あなたたちを解放しに来たの
だ」

 その後、蜂起した反乱分子に対してイギリス軍は爆弾と毒ガスで弾圧し、3年間で
1万人のイラク人が死んだ。しかし結局、英軍はバグダッドを退散した。

http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,922710,00.html

★ブッシュはもうたくさん

 72歳のエリック・ブッシュは、イラクの侵略戦争に反対するために、ドラマチッ
クな方法をとった・・・自分の苗字を、ブッシュから、フランス語の「ブショーン」
に替えたのだ。

 「ブッシュ大統領と同じ名前なのが恥ずかしいんじゃ。もうすぐ戦争が終わるから
我慢すればいいと友人は言うけど、そうは思わんよ。このブッシュという苗字は、独
裁者として歴史の恥になるからね」

 http://www.dailycamera.com

★誰がこの戦争で儲けるのか?

 (1)チェイニー副大統領が働いていたハリバートン社を含めた
    アメリカの軍需建築会社5社は、
    この4年間で3億円以上の政治献金をした。

 (2)ブッシュ大統領は、その5社のみに
    イラクの戦後再建を請け負わせると約束。

 (3)イラクに国連武器査察の圧力をかけるからと
    湾岸に軍隊を集結しはじめる。

 (4)湾岸の兵力が25万に達すると
    もう引き下がれないからと先制攻撃を始める。

 (5)ミサイルで、橋や道路やビルを破壊しまくる。

 (6)戦後、上記の5社が、数千億円をもらって
    壊れた橋や道路やビルを再建する。

 (7)壊されたイラクは、自分の石油を売って
    壊した国の建築会社に、数千億円を払わされる。

 ブッシュ大統領と建築会社5社にとっては、これはウィン・ウィン(みんなが勝
つ)ビジネスだ。 イラクと他のすべての国々を除いては・・・。

         クリストファ・ブロックリー
http://www.dailycamera.com

★スペインでは91%が

 スペインの回教文化のシンボル、グラナダのアルハンブラ宮殿では、イラク戦争に
反対するため、木曜の夜、宮殿内のすべての灯りを消した。

 バルセロナでは消防士たちが反戦デモに呼応して、サイレンを鳴らした。最新の世
論調査では、スペイン人の91%までもがイラク戦争に反対しているという結果が出
た。

http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,925146,00.html

★我らが兵士をサポートしよう

 ブッシュ政権は、一方では戦場の兵士を援護する愛国心をあおりながら、向こう1
0年間の国家予算から、退役軍人の医療援助金を250億ドル(約3兆円)削減する
案を可決した。その結果、退役軍人は過大な負担をおうことになるし、病院では19
000人の看護婦を失うことになる。

 もっとひどいことに、湾岸戦争の退役軍人の多くが、劣化ウラン弾を被爆してガン
に苦しんでいるし、ベトナム戦争の退役軍人のうち、40%にものぼる人々が今、ホ
ームレスの生活を送っている。彼らはジャングルでの戦いから、道ばたのジャングル
へと追いやられているのだ。

http://www.commondreams.org/views03/0328-11.htm

★ブッシュ家のために祈りなさい

 イラク従軍記者によると、前線にいる何千人という海兵隊員は、「キリスト教徒の
つとめ」という小冊子を渡され、ブッシュ大統領のために祈るように要求されてい
る。日替わりの祈りの言葉を紹介すると・・・

「大統領、私はあなたのために祈ることを誓います。あなたの家族、あなたの側近た
ちがこの動乱の中で幸せでありますように。神の平穏があなたを導きますように」

「私は祈ります。大統領とその側近たちが、どんな批判を受けようとも、強く勇気を
持って正しいと思うことを遂行しますように」

http://www.bushwatch.com/

★バグダッドの少年

 夜のとばりがおちて、貧しいバグダッドの町を歩いていると、3人の幼い少年たち
がゴミの山をはいずり回りながら、捨てられたレタスの葉を漁っては口に放り込んで
いた。

 私がわずかのディナール(お金)を一番近い少年の手に差し出すと、彼らは恥じ入
った様子で大急ぎで逃げてしまった。

             トム・コーネル
http://www.catholicworker.org/roundtable/essaytext.cfm?Number=195

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> すでに9人の記者が行方不明
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★アメリカは「今のところ、ジャーナリストは死亡していない」と発表してい
ますが、その発表とはうらはらに、多くのジャーナリストが行方不明になって
います。フランスの「国境なき記者団」は昨日から、ウェブサイトで「死亡し
た記者」のリストを公開しています。(菅原 秀/TUP)
http://www.rsf.org/

フランスの「国境なき記者団」は、イラク戦争を取材している記者のうち、す
でに9人が行方不明であるとして、28日、アメリカと英国にこれらの記者を
捜索するよう、強い要請を行った。

中東のテレビ局アル・ジャジーラのカメラマン1人が行方不明。他の3人とバ
スラで、イラク政府が人びとに食料を配給している現場を取材中に、英軍戦車
による砲撃を受けたもの。3人は逃げて無事だが、カメラマンは重装備のため
逃げることが出来なかった模様。

英国のITNテレビの4人はバスラで取材中、英米合同軍のものと思われる砲
撃を受け、テリー・ロイド(51)が死亡。さらにフランス人カメラマンとレ
バノン人通訳が行方不明。

アル・アラビアTVが派遣していたシリア人記者ワエル・アワド、さらにレバ
ノン人カメラマンのタラル・ファウジ、およびレバノン人技術者のアリ・ハッ
サン・サファは、22日以来、まったく消息不明である。

USデイリーのモイセス・サマンとマシュー・マカレスターは、バクダッドの
バレスティン・ホテルを出た24日以来、おなじく行方不明。

アメリカは、「今のところ、イラクで取材をしているジャーナリストは死亡し
ていないし、負傷もしていない」と発表しているが、「国境なき記者団」は、
すでにITNのテリー・ロイドに加えて、クルディスタンで取材していたオー
ストラリアABCのカメラマン、ポール・モランの死亡と、さらにふたりの記
者の負傷を確認している。

(解説: 菅原 秀/TUP)

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

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星川 淳(作家・翻訳家/屋久島環境政策研究所)
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