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HOT NEWS

NGO非戦ネットに参加してください

*これは2002年当時の記事で記録のために残しています。
*2015年現在で新たに「非戦ネット」が立ち上がり活動しています。→こちら


NGO関係者のみなさん。「NGO非戦ネット」に参加してください

  秋山眞兄(日本ネグロスキャンペーン員会)、
  大橋正明(シャプラニール)
  海南とも子(CHANCE!)、
  越田清和(アジア太平洋資料センター)、
  茂田真澄(アーユス 仏教国際協力ネットワーク)、
  清水俊弘(地雷廃絶日本キャンペーン)、
  高橋正樹(ピースボート)
  谷山博史(日本国際ボランティアセンター)、
  半田隆(ユーゴネット)
  湯本博之(開発教育協議会) 

私たちNGOの有志は、対テロ戦争と有事立法に反対する「NGO非戦ネッ
ト」を立ち上げました。「NGO非戦ネット」はNGOだからこそ発信でき
る声を、市民に届け、市民が広く結集できるネットワークをめざします。ま
だ生まれたばかりのネットワークです。どうぞ「NGO非戦ネット」の声明
に賛同し、非戦ネットに参加してください。(声明文は下記をご覧ください)

ご存知のように、今世界各地で対テロ戦争の名のもとに社会の軍事化がすす
み、市民運動にも様々な規制、弾圧が加えられています。アメリカ政府によ
るイラク攻撃も着々と準備がすすめられています。そんな中で、日本では昨
年12月の対テロ特別措置法に続き、有事立法が閣議決定し、国会での審議
が進められています。

私たちは、戦争によって犠牲になる人々の顔が見えます。
私たちには、戦争がいかなるカラクリによって起こされるかが分かります。
私たちは、戦争体制がいかに市民活動を規制し、平和に向けた取り組みが押
し殺されてしまうかを知っています。

私たちは、今黙っていて将来に悔いを残すよりは、たとえどんな小さな運動
でも、思いを同じくする人が力を合わせて今できることをしたいと思いまし
た。そのためには団体の枠を越えて誰でも参加できる活動の受け皿をつくる
ことが必要だと考えました。それが「NGO非戦ネット」です。

「NGO非戦ネット」は、7月4日(木)に新宿のライブハウス「ロフト+
1」で公開記者会見とトークライブを開催し、ネットの立ち上げと、声明を
アピールします。それを手始めに、若者をはじめ、市民に広く参加を呼びか
ける活動を行い、現実に変化をもたらしたと考えています。まずニューヨー
クでの事件のあった9月とアフガニスタンへの空爆が始まった10月を、NG
O非戦ネットの「平和と共生のための月間」と位置付け、関係団体の平和に向
けた様々な企画を、一連のキャンペーンとしてアピールすると共に、NGO非戦
としても独自の企画を行う予定です。

<賛同の方法>
賛同していただける方は、NGO非戦ネット仮事務局の谷山までメールまたはフ
ァックスで団体名または個人名を書いてお送りください。
賛同金は、団体10,000円、個人1,000円です。賛同される個人は、
関わっている団体の名前を括弧書きで記入してください。但し、声明発表の
際は、「賛同者は括弧内の団体を代表するものではありません」という断わ
り書きを付記します。

<「NGO非戦ネット」声明>
 この声明は「NGO非戦ネット」に参加する有志が認識と主張を共有するひと
つの土台です。この土台に立って状況と対象に応じて様々な声明、申し入れ
をつむぎ出すことができればと思います。公開記者会見では、この声明の簡
略版をつくります。

 

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真の平和と安全保障を〜紛争と貧困の現場から〜
  市民のつくる「NGO非戦ネット」声明

「対テロ戦争」、有事立法では解決しない
 私たちは、国際協力・交流活動に取り組むNGOや市民の立場から、「対テロ
戦争」と日本の有事立法に反対します。
 私たちは、貧困や飢餓、人権侵害に脅かされることなく安心して暮らせる社会
をめざして、世界各地で活動しています。戦争が起こるカラクリや、人間として
の当たり前の権利を奪われた人々の絶望と反発がテロの温床になっている現実を
見つめてきました。戦争は「文明国の正義」と「野蛮な国や人々の非道」との間
で起こるのではありません。貧困や飢えをなくし、対立を対話に変える努力を積
み重ねることが、真の意味での平和と安全保障を築くと確信しています。
 有事法制は、国民の財産権や言論の自由まで規制し、戦争に協力させようとす
る法案です。しかし、「有事の事態」とは一体、何を指すのでしょうか。現在国
会審議中の法案では「有事」になった時には、すでに取り返しのつかない破局に
陥っているのではないでしょうか。東アジアを含む「周辺」の緊張を高めるだけ
だと思います。大切なのは、「有事」の事態が起こらないよう、真の安全保障を
論じることです。そういった視点なく協力責務だけを規定する法案は、アメリカ
の軍事作戦に協力するため国民の自由を奪うものだと言わざるをえません。私た
ちは有事法制法案の廃案を求めます。

今アジアや中東で何が起こっているのか
 今アジアや中東など世界各地で対テロ戦争の名のもとにアメリカや各国政府に
よる軍事作戦が進められています。昨年10月に始まったアフガニスタン戦争以降、
アフガニスタン、中央アジア諸国、パキスタン、フィリピンが新たに米軍の軍事
拠点になりつつあります。また、アメリカ政府が旗を振って始められた対テロ戦
争の大合唱に呼応する形で、ロシア政府によるチェチェンの独立運動への弾圧、
中国政府による新疆ウイグル自治区の独立運動への弾圧が激しさを増していると
いう事実も無視することはできません。
 イスラエルとパレスチナで起こっていることは、「対テロ戦争」の現実を如実
に語っています。イスラエル軍は、占領下のパレスチナで「テロ対策」の名の下
に多くの無防備な一般市民へ攻撃を続けています。テロ対策は、そういった直接
的な攻撃だけではなく、外出禁止令なども含まれ、食料や医療サービスを受ける
ことができずに命を失う人たちも少なくありません。本来、解決すべき、領土の
問題や難民問題から目をそらせ、「有事」の危機を煽ることで軍の存在の意味を
強調してきたイスラエルの「テロ対策」は、成果を出すどころか、自爆テロを増
やす結果を招いています。イスラエルは35年間の間、力によって不当な占領を
続け平和に向けた努力をして来ませんでした。そのことがパレスチナ人の怒りを
買い、イスラエルの治安を不安定にしています。はからずも武力によって平和を
作ることはできないことを証明しているのです。

戦争のカラクリをしっかりと見つめよう
 今アメリカ政府がテロリストと名指しして武力で掃討しようとしているアルカ
イーダやタリバンは、かつてアメリカがソ連に対抗するために利用し養ってきた
武装勢力であったことを私たちは忘れていません。昨年9月11日にニューヨー
クで起こった無差別自爆攻撃では何千人もの人々が命を落としました。アフガニ
スタンでも何の罪もない多くの人々が、米英軍による報復攻撃によって理由もわ
からぬまま殺されていきました。これらの人々はどうして犠牲にならなければな
らなかったのでしょうか。アフガニスタンは現在自由と復興の希望に向かってい
るように見えます。しかし、アフガニスタンを通過する天然ガスのパイプライン
をめぐるアメリカの利権とアメリカの軍事基地化を目にしたとき、私たちはアフ
ガン戦争をとうてい正義の戦争と呼ぶわけにはいきません。
 アメリカ政府が声高にその脅威を唱えて軍事攻撃の計画を進めているイラクの
現政権も、もともとをたどればアメリカの膨大な軍事援助によって強大化しまし
た。1980年代、イラン・イラク戦争でアメリカはイラクを軍事的に援助しま
したが、湾岸戦争では、一転してイラクへの攻撃を正当化するために、イラクを
挑発し無謀な侵略を行わせました。湾岸戦争は回避できた戦争だったといわれて
います。しかし戦争は起こされました。この戦争によってサウジアラビヤをはじ
め湾岸諸国には、米軍の恒久的な軍事拠点がつくら、クウェートをはじめ湾岸の
石油の利権がアメリカをはじめとする同盟国の企業の手に移りました。「テロリ
スト」と呼ばれる国やグループが、いかに大国の思惑によって利用
されてきたか、紛争やテロの脅威がいかに政治的な背景の中で作り出されてきた
かが分かります。

罪のない人々への攻撃に荷担するわけにはいかない
今イラクでは白血病や癌による死者、先天性四肢障碍や無脳症の子どもたちが急
増しています。これは湾岸戦争で大量に使用された劣化ウラン弾が原因と言われ
ています。また国連の経済制裁によって医薬品をはじめ人道物資の供給が制限さ
れてきたために、この10年程の間に100万人以上の子どもたちが命を落とし
ています。こんな国を相手にアメリカは「悪の枢軸」と名指しし、先制攻撃、核
の使用、暗殺を含む「汚い手段」も辞さないと公言して戦争を起こそうとしてい
るのです。2001年12月に成立した対テロ特別措置法によって日本はアフガ
ニスタン戦争に協力することになりました。今度有事立法が成立すれば、私たち
は米軍のイラク攻撃に協力することになるのです。私たちにとっての有事はイラ
クの子どもたちをの命を奪うための有事になりかねないのです。

NGO活動・市民活動が危ない
 一方日本では、NGO活動や市民活動が今重大な危機に曝されています。NGOは国
境を越えて市民同士が協力し合い、国の利害を超えて貧困、環境、人権、紛争と
いった地球規模の問題の解決に取り組んできました。時には貧しく抑圧された人
々を直接支援しながら、彼らの声を国際社会に伝えることで不公正な政治、経済
のあり方を問いただしてきました。また時には、自然と共生し、独自の文化・価
値観のもとで安心して暮らす人々の生活に触れ、「豊かさ」のあり方を共に学び
あう交流の場を築いてきました。さらには、紛争に巻き込まれ生死の境にある人
々に対して、紛争のどちらの側に立つこともなく、どちらを善玉、悪玉と分け隔
てることもなく支援活動を行ってきました。カンボジア紛争、湾岸戦争、北朝鮮
問題、コソボ紛争、イスラエル・パレスチナ紛争などに際しても、対立し、緊張
する国同士、民族同士の間にあって、市民の立場から信頼醸成と融和に向けた平
和作りの取り組みをひとつひとつ積み上げてきました。
 しかし、今世界を席捲している対テロ戦争や日本の有事立法に向けた動きは、
脅威を取り除き平和の環境を作るのではなく、世界を対立と緊張の連鎖に引き釣
り込もうとしています。そして、有事立法やテロ資金規制法、個人情報保護法な
どのいわゆる有事関連法は、市民独自の平和づくりの活動を規制し、窒息させか
ねない危険性を持っているのです。日本政府が進めているこうした一連の
立法が、アフガニスタンやパレスチナ、イラク、北朝鮮などで暮らす私たちと同
じ罪のない市民を攻撃し、犠牲にする軍事行動と結びついていることを考えると
き、NGO活動、市民活動は二重にその存在を脅かされていくことになるのです。

NGO非戦の誓い
 日本は過去の戦争で、アジア諸国に加害者として深い傷跡を負わせました。そ
して私たちは広島・長崎の原爆や沖縄戦の悲劇を経験しました。有事で犠牲にな
るのは常に一般の市民でした。特に沖縄では「捕虜になるより死を」との命令を
守ったために、多くの人々が集団自決しました。彼らは米軍に殺されたのではな
く、日本の戦争体制に殺されたのです。
 日本の平和憲法はこうした経験に立って二度と戦争を起こさず、国際紛争を武
力によらずに解決することを誓うものでした。この平和憲法と非戦の思想は日本
が世界の平和に貢献する比類ない資源であり財産でありえたのです。しかし、私
たちはこの財産を活用して平和作りの実践を積み上げていくことを怠っていまし
た。政府のみならず私たちNGOも市民の立場でもう一度非戦の理念にたった平和作
りに取り組まなければなりません。
 今世界中で平和と公正を求める市民の声が広がっています。私たちもこうした
動きとつながり、軍事化・暴力化する世界をねばりづよく変えていく必要があり
ます。そのためには、市民活動を窒息させ、世界の貧しく、抑圧された人々の声
を封じ込めてしまう対テロ戦争協力法たる有事法制を決して成立させるわけには
いきません。私たちは声を上げて有事立法に反対します。そして政府や国連にだ
け平和や安全保障の責任を預けるのではなく、国境を越えた交流・協力、地域に
おける平和・共生の運動を網の目のように無数に張りめぐらせ、市民の手で市民
の安全保障のオールタナティブを築いていくことを目指します。

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「最近ニュースでテロとか攻撃って言葉よく聞くな〜。
そういえば、日本って平和で安全なのか?
なんとなく最近はそうでもないって気がしてきたけど…」/
「そもそも戦争ってどうして起きるの?アメリカは今度、イラクを攻撃すると
か、しないとか…。 そうしたら日本政府はアメリカに協力するかも。
でも「協力する」ってどういう意味なの?」

この世の中どこかがおかしい、そんな風に感じているのは一人だけじゃない!
「戦争」や「平和」について、現実を見つめ、考え、話してみませんか?
ここではみんなの『疑問』が主役です。

7月4日(木)  ON: 2002,7,4 (Thu.) / at: 新宿Loft+1
【4:30PM〜 6:00PM】映画上映会「アレクセイの泉」
〇 監督:本橋成一
〇 チェルノブイリで起こった史上最悪の原発事故。放射能で汚染されて
   しまった小さな村。汚染のため政府から移住勧告が出され、住人の
   ほとんどがこの村を去ったが、55人の年寄りと一人の青年アレクセイ
   だけが残る。村を囲む森も畑も汚染されたのに、不思議な事にこの村
   の中心に湧く泉からは、放射能が検出されない。泉をめぐる村人たち
   の営みを描きながら、こんこんと湧く「泉」は、私たちに“本当の豊
   かさとは何か”を語りかける。

【7:00PM〜11:00PM】 Talk&Live
   『有事ってなんのこと?何が起ころうとしているのか!!』
★★アフガニスタン(JVC)、パレスチナ(ピースボート)、イラク
  (アラブの子どもとなかよくする会)で活動するNGOの現場映像と報告
★★作家・翻訳家・屋久島環境政策研究所:星川淳さん
★★写真家・映画監督:本橋成一さん「アレクセイの泉」
★★未来バンク:田中優さん 
★★スネークマンショー:桑原茂一(くわはら・もいち)さんによる
  新作CD『いったい現実を把握しているものはいるのか』紹介とトーク

チャージ:¥1,100〜(お通し代+ドリンク代)

Place: 新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2

●新宿駅東口を出てアルタ向かって左の「百果園」と靴屋に挟まれた
道を降りる。そうすると靖国通りにぶつかる。そこも越え、歌舞伎町
に入っていく。その通りが「中央通り」。そこも直進すると右手の角
に「なにわうどん」という立ち食いそば屋がみえ、そこを身印に右に
曲がる。その曲がった通りの3軒先くらいに「サンクスコマ劇場前店」
というコンビニがあります。そこのビルの地下2階がLOFT/PLUS ONE
です。新宿駅からは徒歩5分くらい。(TEL:03-3205-6864)

≪主催≫ 非戦NGOネット
 非戦NGOネットとは? 非戦NGOネットは、世界と日本で起こりつつある
 軍事化と戦争の動きに反対し、平和へのオルタナティブに向け行動する
 ために集まった、NGO有志のネットワークです。

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≪お問合せ≫ 

日本国際ボランティアセンター(JVC) 白川徹
TEL: 03-3834-2388 / E-mail:info@ngo-jvc.net

 


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