amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

HOT NEWS

「浜岡原発とめよう裁判の会」速報No.5. 6/22



■6月14日、第1回法廷「審尋」の報告

6月14日 「とめよう裁判」の第1回「審尋」(当事者同士=3人の裁判官:、原告・
中電の弁護士が丸いテーブルを囲む新しい方法の審議=ラウンドテーブル法廷)が開
かれました。原告側弁護士は7人全員、中電側は5人の弁護士の参加、原告中電席20人
分には中電側から数人のほかは、原告が席を詰めて20人近く、約1時間の審尋でした。
中電がまだ答弁書を出してない(7/12に提出を約束)ので、内容に関する審議はされ
ず、「進行協議期日」として、今回の裁判における進行方法の議論と、次回から3回
の日程を決めました。

 予定    7月12日 訴状に対する中電の答弁書提出
 次回 第2回 7月19日 13時30分〜14時30分 公開法廷における口頭弁論
    第3回 8月29日 14時〜15時  審尋において答弁書に対する原告反論
    第4回 10月10日 10時〜11時  中電の再反論

 河合弁護士が「裁判中は1,2号機は動かすなと勧告してください」と頼みましたが
この日は勧告されませんでした。
 「裁判中は、原告になっている人との話し合いや資料提供に応じられない、との中
電の態度は、法的根拠が無いから改めるべきだ」との主張に、中電の奥村弁護士が
「伝えておきます」と答えたそうです。
 議論は白熱を帯びたやりとりが続きましたが、1時間ということで素人には何かも
の足りないような気もしました。しかし、最初から裁判を引き伸ばそうとする(答弁
書を2カ月以上たっても出さない)中電を抑えて、東海地震の前に原発を止めるために
一刻も早い結論を出すことを念頭に置き、これだけの期日と時間を獲得するのは大変
なことだそうです。

----------------------------------------------------------------------------

  ■今できること、必要とされていること

 浜岡周辺の市町で、国や県、中電に対する廃炉に向けた意見書などの提出が取り組
まれています。現在、小笠町、吉田町、榛原町、焼津市で既に議決されており、静岡
市でも7/1に議決される予定です。
 言うまでもなく、原発震災が起きた場合、その被害は周辺地域に限られるわけでは
ありません。原告の皆様においても各地の自治体に対しての同様な取り組みが、裁判
の行方に大きな力となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。参考までに、吉
田町と榛原町の意見書を以下に張り付けます。そのほかのものも、数日内にHPにアッ
プしますので、参考資料としてご活用頂きたいと思います。

-----------------------------------------

  中部電力浜岡原子力発電所1,2号機の廃炉を求める意見書

   提出先
    静岡県知事
    文部科学大臣
    経済産業大臣
                        平成14年6月17日

                        静岡県榛原郡吉田町議会

 5月25日未明、前日に運転再開したばかりの中部電力浜岡原子力発電所で
また事故が発生した。
 昨年11月、1号機で水素爆発による配管破断が発生、更にさかのぼって、
少なくとも7月から原子力底部から水漏れが続いていたことも判明し、中部電
力浜岡原子力発電所の周辺に住む私たち住民に大きな衝撃を与えた。
 昨年11月の事故発生後、私たちは中部電力に抗議し、説明を求めてきた。
「十分な点検をした」「老朽化ではない」と中部電力は強調、また原子力安全・
保安院は、5月、中部電力の報告書を「妥当」とする「最終報告書」を発表した。
 住民の不安感が解けないまま、今回の運転再開となった矢先の事故に、私たち
は大きな怒りと不信の念をますます強くしている。
 更に今回の事故は、外部への放射能漏れはなかったというが、ECCS低圧注
入系配管での水漏れであったことは重大である。 
 予想される東海大地震の震源域に建つ中部電力浜岡原子力発電所1,2号機に
ついては廃炉とするよう重ねて強く求める。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

        ----------------------------------

中部電力株式会社 取締役社長 川口文夫 様

                      平成14年6月18日   
                       
                       静岡県榛原郡榛原町議会

      要請書

 貴社において発生した昨年11月の中部電力浜岡原子力発電所1号機配管破断
事故及び水漏れ事故以後原子炉を停止し、1.2号機点検作業と事故防止対策を
実施してきたにもかかわらず、本年5月2号機の運転再開直後に再び水漏れ事故
が発生した。
 これは、前回の事故以後検討されたという再発防止策が充分に機能しなかった
表れであり、通常の定期点検や今回の自主的安全点検への信頼を失わせる事
故である。特に、原発の安全性を確保する緊急炉心冷却装置で事故が起きてい
るのが問題である。言い換えれば、常に浜岡原発1.2号機が再びこのような事故
を起こしうる状況にあるとともに、周辺住民を原子力災害の危険にさらしていること
になる。
 過去の事故は、小さなミスやトラブルが重なり重大な事故に発展している。運転
再開直後の今回の事故は、こういった壊滅的な災害に発展する可能性を秘めてい
るもので、地域住民の信頼回復は難しいと認識する。
 よって、今後は、徹底的な原因究明と既存のシステムにとらわれない点検シス
テムの総見直しを実施し、老朽原子炉対策として1.2号機の廃炉を検討するよう
強く要請する。

                     榛原町議会(全議員名省略)

       -------------------------------------
  
国(大臣)及び県知事宛

     浜岡原子力発電所事故に関する意見書

平成14年6月18日

                        静岡県榛原町議会

 去る5月25日、中部電力浜岡原子力発電所2号機の水漏れ事故は、昨年11月
の1号機配管破断事故及び水漏れ事故以後原子炉を停止し、1.2号機点検作
業と事故防止対策を実施してきたにもかかわらず、2号機の運転再開直後に再び
発生した。
 これは、前回の事故以後検討されたという再発防止策が充分に機能しなかった
表れであり、通常の定期点検や今回の自主的安全点検への信頼を失わせる事
故である。特に、原発の安全性を確保する緊急炉心冷却装置で事故が起きてい
るのが問題である。言い換えれば、常に浜岡原発1.2号機が再びこのような事故
を起こしうる状況にあるとともに、周辺住民を原子力災害の危険にさらしていること
になる。
 過去の事故は、小さなミスやトラブルが重なり重大な事故に発展している。運転
再開直後の今回の事故は、こういった壊滅的な災害に発展する可能性を秘めてい
るもので、地域住民の信頼回復は難しいと認識する。
 よって、地域住民の生命財産を守り安心して生活できる環境を構築するため、
中部電力に対して、徹底的な原因究明、既存のシステムにとらわれない点検シス
テムの総見直し及び1.2号機の廃炉指導を行なうよう強く求める。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

                   静岡県榛原町議会(全議員名省略)

---------------------------------------------------------------------------

 ヲなお「裁判の会」では、引き続き第二次の原告募集を呼びかけております。締め
切り:6月末日。2000人の大原告団を目指し、とにかく東海大地震の前に浜岡原発
を止めるべく、より多くの方々が参加されこの流れをより大きな動きに作り上げてい
くために、どうぞ皆様のもう一人のお隣を、お近くの方を誘っていただき、この裁判
と同じく思いを共にし、原発に頼らない社会を作る一歩となる原告団へ参加をしてく
ださることを心願いたします。

--
大築 準(おおつきじゅん) ningenkz@mail.wbs.ne.jp
 浜岡原発裁判の会共同代表
 人間家族編集室 スタジオ・リーフ 南伊豆汎自給研究会
  T.0558-62-4533 F.0558-62-4534
 浜岡原発とめよう裁判の会 http://hp16.e-notice.ne.jp/~peace/

HOT NEWS

amanakuni Home Page