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「芸術と生活と祈りの祭」を浜岡で

〜澤村 浩行 のレポート〜


ハウリング・サワ・ガシイのレポート Vol.01
「芸術と生活と祈りの祭」を浜岡で

02.05.29号 ver.2


 浜岡に向かって歩くと、自分自身の問題が見えてくる。浜岡原子力発電と、迫り来る東海地震に向かって歩むと、日本の問題が見えてくる。ここまでに至った原因も見えてくる。
 昨年より浜岡ウォークを続けてきた。自分自身と日本がひきずってきた、前例主義、事なかれ主義の縦割り構造、利権と情念のからまった派閥主義の重圧に、私達は自分で世間を見渡し、そして、自分で行動する当然な本能を忘れていた。自然界に根ざす精神性を忘れ、やみくもに働き、やみくもに消費し、やみくもに捨ててきた。その結末が、浜岡原子力発電と、迫り来る東海地震である。そして、原発と有事法案の根はひとつだ。
 世論の反対を押し切って再始動した浜岡2号基は、その直後の5月25日に事故を起こした。当初15年間だったのを、23年間も使い続けてきた結果は、緊急炉心冷却装置の配管漏水事故だった。1978年の運転開始以来23年間余り、取り替えなどしていなかったのだ。それより古い1号基は、昨年11月に、緊急炉心冷却装置の一部の配管破断を起こして止まったままだ。事故を起こしても、原子炉はすぐ止まらない。今回は2時間かかった。東海地震のような大きな衝撃による事故には、3ヶ月前に止めていなければならない。悲惨な人生の結末、悲惨な日本の結末をさけるには、まず、老朽化した浜岡1号2号基を廃炉とすることだ。すでに地元の住民は声を上げている。裁判も進行している。
 この動きをさらに広めて、浜岡を手始めに日本列島で運転中の52基の原発、建設中の4基の原発のすべてを廃止するために、静岡県の若者達は、全国の人たちに呼びかけている。私も、最大の被害が予想される東京都から参加した。
 「芸術と生活と祈りの祭」を8月1日より、浜岡原発北西20キロの牧場で8日間に渡って開かれることが決定した。
 
 この、命と人類の運命に決定的に関わる原子力発電の問題と、それ無しでも可能な社会を考えて、一歩一歩進んできた方々の参加を今から歓迎します。いま私達が繋がれば、原子力時代を越るコミュニティーは成立するのです。浜岡2号基事故直後の現地抗議集会に集まったのは13人でした。そのコアー・メンバーがその日に祭りの場所をほぼ確保しました。
未来の世代に、これ以上の核廃棄物を残すことは出来ない。今生きる私達の世代も、悲惨な結末を迎えたくはない。人間の欲望と無知は頂点に達した。自然の怒りも頂点に達しようとしている。今私達は、心を落ち着かせて私達自身を浄化し、人間とも自然界の存在とも謙虚に交流し、味わいのある豊かな文化をはぐくみ、自然エネルギーをベースとした生活を実現する転換期を迎えているのです。
 8月1日より8日間、浜岡原発北西20キロにある牧場で、各々が培ってきた智恵を、美を、そして脱原発日常生活の実際を表現しよう。互いに学習し、日本のこれからのあるべき姿を見よう。あるべき姿に向かって一歩を踏み出そう。個々に分断されている虹の輪をつなげよう。既に、今春より、静岡県下の音楽家や詩人や市民運動家達は、この祭りへの参加を呼びかけるために静岡県下でライブやミーティングを続けており、6月以降も次の出逢いの機会を設定しました。「芸術と生活と祈り」を取り戻すことに関心のある方は、ぜひ参加してください。

袋井デンマーク牧場8/1ー8/8 
2002ギャザリングを支援して出逢いを続ける音楽家詩人のライブ・スケジュール 2


 ・6月9日より東京キャンペーン ご協力ください!
 ・6月16日 12:20 BeGoodCafe静岡オープンマイク
   静岡呉服町プラザマーッター・ホルン7Fスカイホール tel. 090-6071-5444
 ・6月14日 浜岡裁判
 ・6月23日 満月祭 内田ボブコンサート 浜松龍泉寺 tel.053-425-7010
 ・6月25日 夕方より満月下のバーベキュー大会(企画中)
 ・6月29日 月下の浜岡ウォーク(企画中)
   相良ビーチから浜岡原発(海岸沿いの安全な遊歩道を利用)

 山口富士夫ライブ
 ・7月2日 7:00 p.m. 沼津ライブハウス「オブセッション」 tel.0559-62-1441
    3日 7:00 p.m. 富士 アニマルハウス        tel.0545-64-6155
     5日 7:00 p.m. 静岡 ガジャ 
     6日 9:00 p.m. 浜松江ノ島ビーチ サファリ・バー  tel. 053-458-8005
   13日 7:00 p.m. 三ヶ日 パラディソ tel.053-526-0678

 ・7月9日 京都 Good Art 展
 ・7月12日 6:30 p.m 静岡市 静岡県産業経済会館 浜岡原発裁判アピールに合流
 ・7月12日 浜岡・ライブハウス「椿」にて 九流水アケル&BamBoo Roots Rockerライブ
 ・7月27日28日 浜北森林公園 レゲエ ライブでアピール
 ・8月1日から8日 デンマーク牧場ギャザリング
 (準備に参加できる方はキャンプインしてください)

私 信

 時代の誇り高き敗者であり続けたもの達よ!誇り高き敗北の体験から得た智恵と洞察と日常生活の工夫を持ちよろう。誇り高き敗者復活の第一歩を大地におろそう!
 7月20日よりの満月をはさんだ10日間、浜岡原発北西20キロの丘陵地帯にひろがる、登校拒否児コミュニティーでもある「デンマーク牧場」に集まろう。
「芸術と生活と祈り」のサバイバルを賭けた関ヶ原合戦にはせ参じてくれ!!
 女性の方々、老人の方々、若者の方々、子供の方々、これまでの男達の作ったメジャーの流れを変えるチャンスです。是非、平和と自然の力を携えて参加してください。

浜松造形センター2002 メディアマフィア室長  澤村 浩行
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ハウリング・サワ・ガシイのレポート Vol.02
浜岡原発震災を防ぐ今夏のギャザリング
8月1日から8日袋井市デンマーク牧場に決定する!!

02.06.08号

 デンマーク牧場の牛乳はとびきり旨い。ヨーグルト、アイスクリームもお勧めだ。放牧された赤牛黒牛は、のどかに訪問者を眺めている。健康な山羊と綿羊。そして温かい対応をする管理者達。
 
 投稿拒否児の生活拠点も兼ねた牧場と施設の広がる丘の上部には、広葉樹林が残っている。頂上には、古びた中国の仏教寺みたいなルーテル派の教会が建つ。高度は低くとも、そこからの眺めは天下一品。南方は平野と太平洋、背後には自然のままの緑そよぐ丘がうねっている。
 浜岡原発は、デンマーク牧場の南東20キロにある。歩ける距離に存在する天国と地獄。69年より予告されているプレート・テクトニクス型東海大地震。静岡の若者達が立ち上げた今夏のギャザリング。故郷を守る、日本を守るギャザリングが決定した。(袋井市のデンマーク牧場、8月1日から8日)昨年11月の浜岡1号炉事故、今年5月の2号炉事故のすぐ後だ、半端な気持ちではない。

 このギャザリングが決定したのは、先月5月26日。2号炉事故翌日の現地抗議集会の後、浜岡町西端150号線沿いのカフェ椿で、ビラ配りと町役場や原発資料館でのアピールの疲れをとりながら歓談していてのことだった。その日曜日の抗議集会に来たのは13名。「もっと運動を広げなければ」「この夏ギャザリングを開いて多くの人に現場を体験してもらおう」「チェルノブイリ・デイのデモで見たツツジの花の奇形、ゾッとしたよ」「あの雄しべが花弁になった奴か。満開の桜ヶ池のツツジの5%はそうだった」「それに、地震は待っていてくれない。震度8の東海地震には原子炉基盤までひっくり返る」「津波だって」「でも、どこでギャザリングするの?」「地元の反対派住民は、近所の対面があるから協力できないだろう」「歩いて浜岡に行ける距離で探すしかない」
 テーブルに自動車地図が開かれた。赤い観光マークのついたデンマーク牧場が目についた。「ともかくも行ってみよう」
 原発を含む環境運動を続けてきたデンマーク牧場側は、ギャザリングの趣旨を聞くと即座に受け入れてくれた。正式の決定は6月5日、少なくとも千名は収容できる。

主催はこれまでの流れから「ピースウォーク浜岡」  Tel/Fax 0463-58-4395         
 携帯 090-7267-8231 e-mail <mailto:ningenkz@mail.web.ne.jp>

会期中は、ノー・ドラッグ、ノー・アルコール。「芸術と生活と祈り」の表現者と運営スタッフ、出展者を募集中。現在、静岡県下に現地事務所を探している。
 浜岡から、日本から、世界から原子力発電と核兵器を廃絶する人の輪を求めている人、そのためのアイデアと行動力と信念のある人の参加を求めている。

地元の近況
 6月6日焼津市議会は、54年ビキニ核実験に被爆死亡した11名の第五福竜丸乗員の教訓から、浜岡原発に反対声明を出した。
 6月7日浜岡原発周辺5町村代表が事故現場を検証する。

私 信

 今年6回目の静岡県。巨大なプレート・テクトニクスのうごめきを感じてきた。浜岡原発は人間の愚かさ、はかなさを見る鏡だ。
 見て見ぬ振りをする人。誰か他人が解決してくれるとそっぽを向く人。小さなところで達観している人。何も知りたくないと目を閉じている人。何も知らない人。事後が起こっても風は反対側から吹いていくだろうから安全だ、とうそぶいている人。
 ’86年4月26日チェルノブイリ事故、二千キロ離れたイタリアの山を通過した放射能の雲にもっとも動転した人は、そんな「無関係」病にかかっていた人びとだった。そして、僕もそのひとりだったという訳だ。でも、あの事故で目が覚めた一人となった。強くなったひとり、勝ち負けに関係なく、自分の野生の導くままに知的な社会性を目指しているひとり、生きている間も死後に続く世代のためを思うひとりとなった。
 無関心、無感覚、無知、無責任、無自覚の呪縛から解き離れていくのを感じている。どうなるか続けてみよう。繋がっていこう。自然界と人間界の流れがシンクロしている。そこに公平な、誰でもつかめるチャンスが生まれている。
 目の前には大きな円卓があり、誰でも座れる椅子が円を描いて並んでいる。そこに座れば誰とも対面が出来る。対話が出来る。だが長く座れるものは繋がるものだ。繋がる存在を持つ者だけだ。

浜岡原発震災を防ぐ今夏8月1〜8日袋井市デンマーク牧場ギャザリングを
サポートするアマチュア・ジャーナリスト委員会 澤村 浩行

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