【祭り趣旨】
――エコロジカル・コミュニティへの道――
【いのちの巡りの中で】
自然や環境と調和したエコロジカルなコミュニティを作り上げてゆくこと。それは
環境を無視してはもはや生きてゆけなくなったわたしたちの社会の、時の要請となっ
てきています。エコロジカル・コミュニティとは、自然エネルギーや環境にやさしい
自然循環型システムをもった適性技術の導入、資源のリサイクルといったことにとど
まらず、わたしの内なる自然や、その内なる銀河系の発見、そして人と自然、人と
人、人とコミュニティ、そしてまた世界における民族や国家間の、いのちの巡るエコ
ロジー的関係性に目覚めることによってはじめて実現できるものです。そしてそこに
いのちの歓び、輝きがあるのを知ること。そうすることによって、宮沢賢治のいうよ
うに、世界は開いてわたしになり、わたしは開いて世界になるということが起こって
きます。
自然農の学習田、自然エネルギー・循環システムの確立への試み、内なる銀河系発
見の旅、人と社会のエコロジー的関係性の確立へのワーク（作業）、そこから湧き出
てくる歓び、それを次の世代に伝えてゆくことはわたしたちの責務です。
わたしたちは、大いなるいのちへの祈りを歩きながら、ここにそうしたエコロジカ
ル・コミュニティを立ち上げてみたいと思います――新たな世紀の、大いなるいのち
の物語を立ち現わすべく。
まず高原の遅い春、村を立ち上げ、自然のいのちの巡りの営みに学びながらの自然
農田に種を蒔くことからはじめたいと思います。そしてこの海ノ口牧場の、牧草の干
草でつくる、究極のエコロジー%ハウス『牧草の家』作りに挑戦し、そこに自然エネ
ルギーなどの循環型システムを組み込むワークショップを展開してみたいと思いま
す。
そして夏、８月１日、「いのちの祭り２０００八ヶ岳」の開場です。
会場になる海ノ口牧場の雪景色
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【いのちの祭り２０００八ヶ岳スケジュール】
２月２６日（土） 午後７時より 第二回ミーティング
山梨県小淵沢町「蔵屋グリーンズ」（tel.0551-36-4789）
３月１８日（土） 午後７時より 第三回ミーティング 「蔵屋グリーンズ」
（４月１０日自然農の映画会 講師：川口由一 甲府市総合市民会館
tel.0551-32-3473）
４月２２日（土） 「いのちの祭り２０００八ヶ岳開村祭」（アースディ２０００協
賛）午後１２時より海ノ口牧場 鎌と手袋、楽器とお弁当を持って現地に 集まって下さい。
５月２０日（土） 自然農田種蒔き祭 午後１２時より 海ノ口牧場
（６月３日（土）～４日（日）「いのちの祭り２０００駒ケ根」）
（６月７日～８日自然農塾 講師：川口由一 八ヶ岳長坂町
tel.0551-32-3473）
６月１７日（土） 牧草刈祭り 午後１２時より 海ノ口牧場
７月１日（土）より草刈開始
７月１６日（土）から設営開始 ７月３１日（月）まで
エコロジカル・コミュニティの村づくり 海ノ口牧場
牧草エコ・ハウス、水場、トイレ、ステージ、キャンプ村、バザール
エリアなどの設営。アート・インスタレーションなど。
８月１日（火） 開場 キャンプイン開始 オープニング・セレモニー
オープニング・コンサート かがり火 舞い
２日（水） 心の自然との出会い
３日（木） エコロジカル・コミュニティを立ち上げる①
４日（金） 内なる銀河系宇宙への旅
５日（土） エコロジカル・コミュニティを立ち上げる②
６日（日） ヒロシマ・デー世界平和の祈り ピース太鼓ランニング
７日（月） お休みの日（プログラムのない日）
８日（火） 「いのちの祭り2000八ヶ岳 ONE LOVEコンサート」
――牧草のステージから
９日（水） ナガサキ・デー世界平和の祈り 「いのちの祭り２０００八ヶ岳閉村祭」
１０日（木）～１２日（土） あとかたづけ 撤収
（８月２９日～３１日「妙なる畑の会」全国大会 八ヶ岳 tel.0551-32-3473）
（９月９日（土）～１７日（日）「いのちの祭り２０００タカボッチ」へつづく）
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【企画案】
【エコロジカル・コミュニティへの道】
【エコロジカル・コミュニティ】
――近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直感の一致において論じたい――
自然農田の種蒔き――実習田での学びと映画上映 講師：川口由一
究極のエコロジー・ハウス『牧草の家』づくり
自然エネルギー――風力発電、太陽光発電、バイオマス
エコ・マネー「地域通貨」――会場内での地域通貨の発行と体験ワークションプ
いのちの学校――いのちのための様々なワークショップ。脱原発、人権、遺伝子
組換え問題など
いのちのネットーワークを結ぶ――衣食住環境、国際、民族を考え、行動するた
めに
【心の自然との出会い】――風とゆききし、雲からエネルギーをとれ――
山歩き ネイチャー・ゲーム（自然の体感ゲーム） 星空の散歩
ネイティブの叡智に学ぶ――その世界観と叡智
賢治のベジタリアン・クッキング
【アート・インスタレーション：風の三郎】
風と光と大地で遊ぶアート・インスタレーション
青空シアター２０００――映画、演劇、詩の朗読、舞踏
太鼓ワークショップ――みんなで太鼓を持ち寄っていのちを巡らす……
【内なる銀河系宇宙への旅】
――正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである
心と体の癒しのワークショップ
スウェット・ロッジ――浄化と再生への道
POP――人と人、人と自然、人と社会の境界を解いていのちを巡らすワークショッ プ
【バザールひろば】――クラフトやオーガニック・フードの屋台や野菜などのバザール
【いのちの祭り２０００八ヶ岳ONE LOVE コンサート】
――神話の星降る夜にいのちの火が燃え、いのちが踊る――
（詳細が決定次第発表してゆきます）
――われらに要るものは銀河を包む透明な意志、巨きな力と熱である――
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【祭り案内】
いのちの祭り２０００八ヶ岳
――エコロジカル・コミュニティへの道――
２０００年８月１日～９日 長野県野辺山 海ノ口牧場
東方にきんぷ金峰山、みずがき瑞牆山、そして北方に浅間山を望んで天空が開けたいつき斎のもり杜八ヶ岳の最高峰赤岳の、東の裾野に開けた、千曲川の源流に位置する長野県最大の、限りなき広がりのある牧場です。しかし現在、そのほとんどはグローバル・スタンダードという名の輸入自由化の影響を受けて、使われずにいます。そこをお借りして、新しい世紀の、新しいエコロジカル・コミュニティを立ち上げるべく、いのちの祭り２０００八ヶ岳を開催します。
いのちの祭り２０００八ヶ岳はキャンプインです。その用意をしてお出かけ下さい。
〈いのちの祭り２０００ それはあなたがつくる祭りです！〉
いのちの祭り２０００、それは いのちをめぐらす場、神話の星降るキャンプイ
ン――。
あなたのワークショップ、あなたの祈り、あなたのバザール、あなたの音楽、あ
なたのいのちの物語をもってやって来てください。そして共に、２１世紀へ向けての、新たないのちの物語”を立ち現わしてゆきたいと思います。
【祭り協力券（予定一口５０００円）】
この「いのちの祭り２０００」は、ボランティアによる祭りです。祭りを支える、祭
りへの協賛、協力を求めています。祭り参加券ともなる「祭り協力券（予定一口５０００円）」にて、ご協力をお願いいたします。
振り込み先： 郵便振替 ００１９０－９－３５２６５６ ガイア・ファウンデー
ション（郵便局に振替用紙があります。追って「祭り協力券」を送らせていただ
きます）
☆ワークショップの企画、及びバザールへの出店等を募集中！！☆
事務局、設営、本部出店、炊き出し、ポスター、パンフ製作などの
スタッフ、ボランティアを募集しています。
［企画、バザール等申し込み、問合せ］
八ヶ岳事務局：〒408-0044 山梨県北巨摩郡小淵沢町8857
tel/fax 0551-36-3957 E-mail:ichienso@d2.dion.ne.jp
東京事務局：〒183-0055 東京都府中市府中町1-27-1-207
tel/fax 042-361-1871 E-mail:sakino@tky3.3web.ne.jp
いのちの祭り2000ホームページ：http://www.d2.dion.ne.jp/~ichienso
＜交通アクセス＞
車：国道１４１号線にある「八ヶ岳高原ロッジ」の鳥の看板を入り、約１ｋ行って、
川を越えた石畳の手前の牛の看板を右折り。約３００ｍ行くとY字路があり、そこを
左に行くと、海ノ口牧場「いのちの祭り２０００八ヶ岳」の会場。
電車（JR小海線）またはバス（東京及び関西方面より直通の高速バスあり）：野辺山
駅より地図の歩きコースを辿って下さい。レンタサイクルでくると快適。約１０ｋ。
（駅前の観光案内所で地図をもらって下さい）。
【事務局】
八ヶ岳事務局：〒408-0044 山梨県北巨摩郡小淵沢町8857
tel/fax 0551-36-3957 E-mail: ichienso@d2.dion.ne.jp
おおえまさのり
東京事務局： 〒183-0055 東京都府中市府中町1-27-1-207
tel/fax 042-361-1871 E-mail: sakino@tky3.3web.ne.jp 星川まり
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雪景色の会場予定地に集合した面々
【究極のエコロジー%ハウス『牧草の家』】
わらでつくるエコ・ハウス
建築空間プロデューサー 馬上精彦（朝日新聞掲載）
「この藁は小さく軽い、多くの人々はその本当の重さを知らない。もし人々がその本
当の価値を知ったなら、国家や世界を動かすのに十分な、人類にとっての革命が起き
るだろう」
これは、自然農法の大家、福岡正信氏の著書「わら一本の革命」の一節である。
「THE STRAW BALE HOUSE（ザ・ストロー・ベイル・ハウス）」というアメリカの本の冒頭に訳文が掲げられている。
今、アメリカで、まさに福岡氏の啓示どおり、人類にとっての革命的な藁の利用法
が広がっている。藁で家を建てるという信じがたい建築方法である。藁とは穂先に
実った穀物などを収穫した後に残った茎や葉であり、いわば農業の副産物である。か
つての日本は副産物をも無駄なく活用するきわめて高度なエコ文明社会であった。藁
製の縄や俵、むしろ、わらじは日日常生活に欠かせなかった。家を建てる時は、土壁
や漆喰のつなぎとして用い、屋根をふいた。
皮肉なことに、藁は日本では見捨てられてしまった素材だが、アメリカでは、スト
ロー・ベイル・ハウスと呼ばれる革命的な建築の材料として脚光をあびている。
ストロー・べイルとは、家畜の飼料用に圧縮加工された藁のブロックのことであ
る。これを積み上げて壁を作り、粘土を塗り漆喰で囲めると、シンプルで美しい家が
出来上がる。壁厚が四〇～五〇>]Aもあるため断熱効果に優れ、冷暖房エネルギーの
削減が出来る。木材使用量が従来建築の三分の一程度ですむ。ローコストであり、セ
ルフビルトも可能。百パーセント自然素材の家で健康な暮らしを営むことが出来る。
究極のエコロジーハウス「藁の家」の出現によって、自然環境に適応した二十一世
紀の新しいライフスタイルが始まるだろう。近々、日本で初の建築に取りかかる予定
である。
馬上精彦（うまがみ・きよひこ）：一九四六年生まれ。日本ストロー・ベイル・ハ
ウス協会代表。著書に「ジャパン・エスニシズム」（京都芸術文化研究所）、など。
