amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋

アロマテラピーによる

紫外線対策


 陽射しが年々きつくなっているように感じるのは気のせいでしょうか。以前はオゾンホールといえばはるか遠い南極上空の話しでしたが、今や北極にも現れるような時代となり、最近ではチベットやカナダなど北半球の国でも一時的ですがオゾンホールが出現するようになってきたそうです。

 有害紫外線(UVAやUVB等)を浴び続けると皮膚ガンや白内障になりやすいことは、これまでも疫学データなどで指摘されていましたが、大阪大学医学部の教授が米ガン学会の会誌97年6月号に、紫外線による発ガンがヒトの皮膚で証明されたと発表したそうです。

 その研究によると、真夏の昼頃に大阪地方の海辺で一時間寝そべっている時に浴びる紫外線量を2年間毎日照射した結果、18例のうち3例で上皮ガンが発生、14例で前ガン状態の日光角化症が発生したそうです。



 お日様の光は、適度に浴びると体内にビタミンDをつくり、健康維持に必要なカルシウムの吸収を促進してくれます。しかしそれには一日15分程度の時間で充分だという研究もあり、早朝や夕方4時以降の太陽の位置が低い時間に1時間程度、散歩をしたり庭で水やりをするくらいが無難な線かもしれません。

 しかし実際には真夏の太陽の下で海水浴や野外スポーツを楽しんだり、あるいは外の仕事をしなければならない人も多いでしょう。そういう時に肌を保護するために、紫外線防御(サンブロック)のオイルやローションがあります。サンブロックはSPF値で効果の程度を現しますが、この数字の意味は、何もつけない状態と比べて、同じ日焼けをするのに何倍の時間がかかるのかを現しています。だからつけたからといって全く日焼けをしないというわけではなく、あまりあてにしすぎないで繰り返し塗る必要があります。

 また市販のサンブロックには、たいてい何種類もの化学物質が含まれています。そのため、サンブロックが肌を紫外線から守ってくれる一方で、化学物質のせいで肌が荒れるという笑えないような事態が起こります。

 そこで今回は、自然の植物から採った精油や植物オイルなどを使用するアロマテラピーでの対策を考えてみましょう。


【アロマ・サンブロック/日焼けのケア】

 アロマテラピーで使われる植物オイルの中には、紫外線を防御する効果をもつ物がいくつかあります。たとえばエクストラ・バージン・オリーブオイルやセサミ(ゴマ)オイルには多少の防御効果があり、日焼けしにくい体質の人には適しています。またココナツオイルも有害な紫外線を20%カットすると言われますが、一方で敏感肌の人の場合は肌に炎症を起こさせる可能性があります。ホホバオイルにもサンブロック効果があり(SPF値4)、その上、抗炎症作用もあるので、日焼けをした後のケアにもなります。

 日焼け後の肌のケアとしては、アロエジェル(緑色の表皮をとった内部の透明の部分)が昔から使われて来ました。また精油では肌を保護する働きをもつラベンダーやカモミール(ローマンでもジャーマン=ブルーでも)、ティートリー、ゼラニウム、ユーカリ、ローズマリー等を用います。

 目安としては、リンゴ酢小匙8杯と好みで組み合わせた精油を8滴(又はそれ以下)入れた冷水の風呂に一日数回入ります。そのあと肌をよく乾かしてから植物オイルを塗ります。

 気を付けるべきことは、日焼けしたあと、アロマ・バスで肌を十分に冷やしてからオイル(またはクリームなど)をつけるということです。また脱水症状を起こさないよう、水を少しづつ何度か飲むようにした方がいいでしょう。


このページのトップへ

ハーブ&アロマテラピーの部屋