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八丈散歩A 薬草を探して野山を散歩


八丈島薬草研究会で11月11日、お弁当を持って三原山に自生するいくつかの薬草を探しに出かけました。

参加したのは会長の金城雅子先生をはじめ11名+犬1匹。今回のガイド役は、島の植物に詳しい八丈ビジターセンターの菊池健さんでした。


最初に健さんが連れていってくれたのは、林道を少し三原山に入ったところで、崖沿いの木から無数に垂れ下がっているキカラスウリの生えている場所でした。

しかしまだ葉が黄色く色づきはじめたところだったので、葉っぱがじゃましてキカラスウリの実は観察できませんでした。

八丈ではカラスウリもたまにあるものの、キカラスウリの方が一般的だそうです。

薬効としては、解熱、せき止め、利尿、あせもや湿疹などの皮膚病によいと言われます。

次に行ったのは、延々と林道を車で登り、かなり標高が高くなったあたりです。林道脇の斜面にはかわいい白い花を咲かせたセンブリがたくさんはえていました。

センブリはドクダミやゲンノショウコと並んで日本の3大薬草の一つで、千回ふりだし(お湯に浸出させる)てもまだ苦いというのが名前の由来だそうです。胃痛、消化不良、食欲不振などの他、発毛促進にもよいと言われています。花が咲いているうちに採り、洗って乾かして保存します。

センブリの他にも山椒をはじめ色んな植物を観察しながら、ずんずん散歩しました。

里の方ではまだ咲いていないツワブキの花も見かけました。

標高が高い(たぶん4〜500m?)ので日陰では寒いくらいでしたが、風もなく穏やかで日向にしばらくいると暑くなるくらいのいいお天気でした。

八丈富士が見える場所でお弁当を食べて一服しているところ。

薬草研究会特別会員?の浜田アヤがみんなにたかっています。

お昼をとってしばらくぼーっとした後、今度は山を下りてホタル水路の傍の八幡神社までやってきました。

写真は川を隔ててダンチク(左手の大型のススキみたいなもの)を見ているところ。

八幡神社のあたりには色んな植物が生えていますが、右の写真は仙人草の花が終わったもの。綿毛のようなものがついていました。これから風に乗って種が飛んでいくところなのでしょう。

仙人草は毒にも薬にもなる植物ということで、素人には利用を勧められないと薬草の本に書いてありました。

八幡神社周辺には八丈島で唯一田んぼが残っている地帯ですが、枯れた田んぼにジュズダマがたくさん生えていました。(写真・手前の枯れたような草)

ジュズダマの実はよく見るとなかなか美しいので、昔の子ども達はビーズのようにして首飾りをつくったり、お手玉の中に入れたりして利用していました。

でもジュズダマは薬草でもあり、栽培種のハトムギと同様、いぼ取りや、お茶にして飲むと美肌効果があり、また高血圧の予防にもとてもよいと言われます。

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