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島日記

1997年11月号

省エネ型夏向きの家

★いま住んでいる家は築100年以上の古い民家で、隙間だらけの上、東側の窓にはガラス戸がなく、障子一枚しかない。自分が寒がりのせいもあって「南の島」に移住してきた僕としては、いくら冬の平均気温が10℃以下にならないといっても、体がそれに慣れてしまったらやはり冬はそれなりに寒く、震えることになる。10月も終わろうとしているこの頃、昼間は暖かくても夜などめっきり寒くなってきたので、そろそろストーブを出そうか、それともコタツがいいか、いやいやまだ早すぎるかと悩んでいる。2010年なんていわずに八丈島周辺だけでも早く温暖化してくれないかな〜(それも冬だけね)、なんて虫の良い自分勝手なグチが出てきそうになる。

★さて何年か前にも島日記で、いま借りて住んでいる家を出ないといけなくなり、土地を探していると書いたことがあった。その後ず〜っと探しても見つからず、あきらめたり又探したりの繰り返しだったのだが、この夏前にやっと気に行った土地が見つかり、来年そうそうから家作りにかかれる見通しになってきた。

★八丈で家を建てるとなると、一番に考えなければならないのが台風など風の問題と、雨や湿気などお天気関係のことだ。そして気温の高さと湿気の強さからシロアリの被害が深刻で、島のほとんどの家では毎年梅雨時に床下「消毒」といって、実は毒を撒いてシロアリの防除をしてる。でも毎日床下に潜り込むのが大好きな我が家の愛犬・アヤが何より心配だし、人間にも環境にとってもいいわけないので、毒を撒くような事態は絶対に避けたい。

★そのため、本紙に広告を載せてもらっている工務店に設計を依頼して、床を高くして風通しのいい家をつくることにした。床下が乾燥しているとシロアリも来にくくなるし、床下をチェックもしやすいので万一シロアリがついてもすぐに対処できる。また家全体も掃き出し窓を多くとったり、天井の吹き抜けを作ってなるべく風が通って冷房する必要のないように考えた。南の島ならではの省エネ型夏向きの家だ。

★そして暖房には念願の薪ストーブを入れようと思っている。これなら間伐材や廃材のリサイクルで家中暖まりそうだが、しかしよくよく考えてみれば、薪ストーブは薪集めとか切りそろえる手間が大変だというからものぐさな人間には無理があるし、吹き抜けの天井では暖かい空気が抜けやすそうだから、やっぱり結局、冬はコタツで震えてたりして。   〈ア〉

 雨戸を乗せる梁材がシロアリに  食われ、これじゃあ雨戸が閉め  られなくなる! 台風が来たら  どうしよう!

 ‥‥つい最近、なんとか直しま  した。でも雨漏りはどうしよう?

 実は、去年の時点では家を建て  ようと思っていた土地が、規制  があって家を建てられないこと  になり、そのままズルズルと同  じ古い借家に住んでいます。         (98.12段階で)

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