2004年5月14日 長野高遠町 再び旅立ちの前


あさってから12日間、ドイツに。カリフォルニアの山の8年間の暮らしでは、たくさんの本を読んだが、何度も読み返した本は2冊だけ。その1冊の本を著したオーストラリア人のマイケルローズが主催する4年に1回のギャザリングがドイツはミュンヘンの古城で5月17日から開かれる。

彼は牧場の息子として育ち、牧場の娘さんと結婚し、牧場を経営する父親になるが、ある日突然、自分が自分の生活を疎ましく思っていることに気づく。なんのために生きているんだろう?そこから彼の人生に対する探求が始まるわけだが、彼は自然と融合した暮らし、瞑想から導かれた宇宙の法則を物語やエッセイとして著作する傍ら、パートナーのトリーニと共に世界各国で魂のリトリートを開いている。

わたしは、昨年、日本で開かれたリトリートに参加したが、そのとき告知された12ヵ国の人々が集うというギャザリングにも心惹かれ参加を決めた。明日、東京へ。あさってにはドイツへ。コンサート、畑、こどもたちの世話、いろんな雑事に追われて、まだ荷造りもできていませんが、旅の前に簡単ですが、日記を更新しておきますね。

4月の末から5月のはじめにかけて2週間、岡山〜四国〜北陸とコンサートツアーを駆け抜けた。今回も車を運転したが、運転は向いてないなあ。。。すぐに眠くなるので睡魔との闘いだった。岡山では後方をよく確認しないままバックし対物事故を起こしてしまった。幸いにも、相手車は運転手も同乗車ともに人格者で、松本ナンバーで楽器を満載しているわたしの旅に興味を持ってくださって、いろいろお話ができました。同乗車の男性は難病で亡くなってゆく方々に関わっている愛の深い方だったようで資料もいただき、ご縁を感じました。

コンサートは岡山、徳島、高知、松山、飛田高山、金沢、富山と巡り、地元長野に 帰ってすぐ小淵沢、千代田湖でもライブ。それぞれのライブについては、書きたいことが多すぎて今は時間がないので書けそうにない。(書きはじめたら止まらなくなるから)でも、昨日できた新曲の歌詞を紹介しますので、今の感じを感じとってくださいね。

このごろはライブの後の交流会(思いの分かち合いtime)で聞かせていただくそれぞれの話が、わたしの中に入ってきて、たくさんの人格、人生が、わたしの中に流れ込んでいるのを感じます。そんなわけでこの新曲は何人もの人格が統合された(わたし)が歌ってる歌なのです。

高知では二日、予定のないオフの日がありましたが、なんとこの間、急きょ2回もライブすることになりました。足摺岬の近くに唐人だばと呼ばれる巨石郡がありコンサートで出会った方に進められるままにそこを訪ね、素敵な出会い(再会)がありました。宿に紹介されたログハウスの電話に出たのが10年以上も前の友人でした。彼女は3回の離婚を経てカウンセラー&ヒーラーになっていました。かつては主婦だったのですがね。
彼女のご縁で、歌を歌ったり、山と海の神様をお参りしたりと充実した二日を過ごし、またそこを訪れることになりそう。

桜の木の下の野外コンサートの他、カウンセリングのための小人数のライブの企画を発想しているようです。わたしの行っている交流会は彼女が主催しているグループセッションという気づきのためのサポートの場と同質のもののよう。彼女と同じ仕事をしらずしらずやっていたようです。一緒に仕事ができそうだね、と海の神様をお参りした時、爽やかな海の風に吹かれて話し合いました。

さて、帰宅してからの10日間は、なんといっても子どもたち優先でした。離れることが多くなると愛が深まるように思う。一緒にいられることの尊さを感じます。ツアー先、電話の向こうの子どもが、いとおしくて。わたしがいなくても、元パートナーとその彼女や友人たちが、彼らを充たしてくれてることが有り難い。「みんながいるから寂しくないけど、思い出すと会いたくなるよ。」と八星。
元パートナーとわたしが、それぞれに道を歩み出したことで子どもたちの育つ環境が整ってきていることに、思惑を越えた不思議な恵みを感じます。

帰宅してすぐ家庭訪問があり、アマチと八星の担任の先生を家に迎えました。お二人とも、それぞれにいい方だなあ、と思いました。アマチも八星も学校と家庭を半々くらいで行き来しているペースなので、先生としてはきっと、やりにくいと思うのです。それを思うと、なるべく他の子と同じように、、と気遣いが出てきますが、やっぱり基本は、彼らの魂が健やかに育っていく道を探り、切り開いてあげたい。相手の期待に添えないことは残念だけれど、いつも心の中心からの選択をしてゆきたいと思うのです。

ところで、八星は10日くらいから水ぼうそうにかかりました。身体中に発疹が出て苦しそうでした。昨日から楽になってきた様子。おとといは駒ケ根のコンサートの打ち合わせがありましたが、ついてきました。水ぼうそうになったおかげで24時間、一緒にいられてよかった。いつも今が大切と思って過ごしてます。

畑もおくら、えんどう、人参の種、茄子、とまと、ピーマン、ししとうの苗を植えました。

さて、午後は高遠町の福祉センター「やますそ」に打ち合わせに出かけます。5月28日に帰国して29日に夜7時からトーク&コンサートが企画されています。町の主催でどなたでも無料で参加できます。お近くの方はいらしてくださいね。

♪見えないつばさ♪ 詞&曲 有里 2004 5/13

出会うみんながそれぞれに 自分の足で歩いている
わたしの中にも軽やかな 風がいきいき踊りだす

いろんなところで気を使い 背中のつばさ忘れてた
時には なにも考えずに 予定のない旅に出よう

開け放とう
夢見る心
見えないつばさ
あるがままのわたし

わたしもあなたもそれぞれに自分の暮らし育てている出会ったその時その場所で わかちあえる心のうち

ささいなところにつまづいて 深い絆を忘れている
時には自分に正直に 心の奥 語りだそう

つながる
あるがままのわたし
あるがままのあなた
あるがままの世界

つないだ手の平ぬくもりを みんなそれぞれ感じてる
深い静かな呼吸の中に 浮かび上がるまるい地球

うわさやできごとに忙しくて本当の気持ち忘れている時には輪になり目を閉じてそれぞれ願い呼び覚まそう
開け放とう
夢みる心
見えないつばさ
銀河の愛

あるがままのあなた
美しい今

(つけたし)
ところで、今、大坂から電話が入り、徳島の音のまつりで出会ったばかりのサックスの山本公正さんが、次のCDアルバムの長野は自宅でのレコーディングに参加してくれることに決まりました。レコーディングは7月2日〜6日頃になると思います。ベースは岩手のでんちゃん、プロデューサーはおなじみの下村誠さんに。楽しみ。なんとか、このメンバーでライブも企画したいですね。この時期、元パートナーはツアーに出ています。子ども係&食事係のサポーターが必要かなあ。我こそは、、と思う方は連絡してみてください。畑の野菜でみんなの分までご飯が作れて、草とりもできて、優しくて忍耐強く、ご縁の方。運転はできた方がいいし、お給料もでるわけではありません。それでも我こそはサポーターに、と思う方はご連絡くださいね。そんな人いるかなあと思うでしょ。きっといらっしゃると思うんですよね。

隣の孝子の家は今や大家族になっています。オーガニックファームで働きたい若者たちが全国から集まってきているんです。1日6時間の仕事をしてもらうかわりに、受け入れ側は宿と食べ物を提供するというやり方。新しい生き方、経験を求めてやってくる方々がほんとに素敵ないい人たちばかりです。山室にも活気が出てきました。孝子の家は大家族で薪のお風呂を1日2回炊き、ご飯も薪で炊きはじめたようです。


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