2003年10月13日 東京 吉祥寺




やっと、アルバム「愛の花」が完成し、10月6日我が家に届いた。今回のCDは、東京は下高井戸にある本應寺でこの夏、台風で足止めされた夜、お母さんの法要にいらしていて偶然出あった仏画家の木村ひろ子さんに、ジャケットの絵を描いていただいた。ジャケットは新しくかきおろしてくださったけれど、彼女の絵とわたしの歌の世界が結ばれた「アルガの船旅」という彼女が昔描いた絵に、わたしの歌「わたしは船の中」の歌詞を入れてポストカードにし、CDに付けることにしたので、今はそのポストカードができあがるのを待っている。予約注文してくださった方、もう少しお待ちくださいね。まだ、注文されていない方、とってもいい感じで仕上がったので、よかったら是非注文して聞いてくださいね。
 さて、10月8日から12日まで長野は女神山ライフセンターにオーストラリアから来ているマイケルローズとトリーニの4泊5日にわたるリトリートを受けてきた。今はその足で車を走らせ、東京は本應寺に滞在中。今日の午後、久しぶりに吉祥寺をぶらついて喫茶店にいます。(わたしは13年前〜15年前、吉祥寺に住んでいたんです) 昨夜は、うさぶろうさん(タイの草木染め)のオリジナルデザイン服の展示即売会の中日で本應寺に縁のあるミュージシャンたちが集ってコンサートをしました。ひろ子さんも仏画修行のために手伝いに来ていて今日、彼女、髪を剃ったんです。とてもかわいらしい子坊主さんになりました。パートナーと別れて、最近は恋もして自分自身と出会う旅をしているわたしなんですが、ひろこさんは「思いっきり自分をぶつけてね。心残りのないように。若い時は自分がよくわからないでしょ。でも40代は自分がわかっているから充分燃焼できるのよ。40代は、そういう年、でも50代は違ってくるのよ。」と言いました。わたしも髪を剃るような心境になる日がくるのでしょうか
?きっと、人それぞれなのでしょうね。
 
マイケルローズとの出会いはカリフォルニアの山暮らしの頃読んだ「魂の絆」という本から。マイケルは、イギリスで農場の息子として育ち、やはり農場で生まれ育ったトリーニと結婚して二人で農場主として働き、子どもを二人もうけますが、運命の流れの中から、「自分は誰だろう?」「なんのために生きているんだろう?」という疑問に出会い、生き方が急速に変化していきます。イギリスからオーストラリアへ渡り、仕事は牧場から有機農業のコンサルタントに。そして、今は自分の出会った真実を物語や自伝で伝える作家に。また、夫婦ふたりで招待されたところ、世界中に講演やワークショップに出かけています。

わたしが彼等のリトリートに参加したのは、マイケルの本に描かれている彼の経験が、未知ではあるけれども本当のことだと感じたから。彼は瞑想中、体から抜け出して光の体になり過去や未来を訪れたり、飛行機事故現場にひきつけられて訪れ、この世からあの世へ移行する人々のあり様を目の当たりに見て、関わったり、さまざまな体験を通じて、見えない世界も含めて、その人その人が自分の人生をクリエイトできるように、つまり目覚めることができるように、大多数の人々が物質面しか見ていない共同幻想から抜け出す道を示しています。ひとことで言うと、「自分の心にしたがって生きる」ということ「自分自身を敬うことは、命全てを敬うことである」という原理を丁寧に説明し、自分自身の可能性を制限しているのは実は自分自身であることに気づかせてくれます。
 4日間にわたる、お話と瞑想、分かち合いは、ほんとにパワフルでした。来年ドイツでマイケルたちが企画しているギャザリングに参加してみようかなあ、と今考えているところ。ぼちぼちお寺に戻らないといけないので、また後日、機会があればリトリートのことやら、このところの自分の内面についても書きますね。
 10月26日は、また地元、長野でコンサートを企画しています。7月は、歩ける範囲の山室の部落のみなさんに声をかけたけれど、2回目は4つくらいの身近な部落に声をかけて地元のお寺でコンサートします。もし、遠方からでも来られたい方はどうぞいらしてください。500円で有機米で作った五平餅かおにぎりとお茶付き。千葉から「愛の花」のアルバムでずっと関わってくれているシンガーソングライターの下村さん、東京から犬の着ぐるみを着て犬の気持ちを歌うジョン、地元はインディアンフルート奏者のカツミさん、そしてわたしです。長野は寒くなってきています。東京は暖かいんですねえ。