2002年4月29日  オーストラリア・アデレード



 

 昼過ぎ、飛行機でシドニーからアデレードへ飛ぶ。
 10年以上前、日本で出会っている植田ジェーンが迎えに来てくれた。
 色鮮やかな買い物かご、赤い帽子といういでたちのジェーンの車でマーケットへ寄り、郊外の彼女の家へ。
 庭にはガラーという名のピンクの頭でインコのような鳥や、その他の野鳥がエサをついばんでいる。例のまわる洗濯干しもここにもあった!
 夕方、ロウソクの灯りで木のおけのお風呂に入れてもらい、周囲の静かさにくつろぐ。時おり羊の鳴き声。木々にさえぎられ隣家は見えない。マーケットから車で10分くらいで便利だけど、かなり落ち着ける。

 昨夜までのシドニーの5日間は、もりだくさんだったけどリラックスした日常があり楽しかった。初めて会ったトニーにはすっかりお世話になり、感謝でいっぱいだ。
 トニーは現在60才。成人した子どもが3人いて、お孫さんも2人いる。6年前奥さんが「自由になりたい!」と出ていってしまったそうだ。彼女、グローリアは、いつのころからかヒーリング能力が現れ、多くの人達を自宅で治療して、『ヒーリングウィズクンダリーニライト』という著書も出版したそうだが、きっと彼女なりの自立の道が始まったんじゃないかな。グローリアの身の回りに起こる奇跡的治療の数々も、お子さんたちとわかちあえなくなり、論争にもなったそうだ。子どもたちの希望は、「普通のお母さんであってほしい!」ということだったというが、いつかきっと、お互いを理解できる日が来るのではないだろうか。みんなが幸せでありますように。

 グルマイのアシュラムでのチャンティングとメディテーション、トニーの友人達とサイババのビデオを見たり、トニーの甥ピーターとの出会いがあった。ピーターはシンガーソングライターで、12年間、オーストラリアの学校や教会をツアーして暮らしている。また会えるだろうな、出会いはこれからという感じ。

 トニーの家から歩いて40分のところに広々した森と湾ぞいの公園があり、何度かそこまで足を運んだ。子ども達を遊ばせてる間、色鮮やかな鳥が鳴き交わすのをながめ、くつろいだ。
 夜はトニーと一緒に、月明かりの下、冷たい水の中、長距離を泳いだ。トニーは昼間、仕事をしているし、陽にあたるのを怖れている(皮膚ガン)から、夜泳ぐそうだ。同じペースで同じ距離を泳ぐ人‥‥これって本当にまれな出会いではないだろうか?

 28日はシドニーのユニティーチャーチで歌う。80才になるエルバという女性が、オーストラリアのユニティーチャーチのパイオニアのひとりで、この教会のミニスターをしているが、この日集まったのは10人程。タウンホール駅から5分ほどのこのビルの近くには、150年も続いているという古い美しいチャペルとパイプオルガンが音の荘厳な教会があるし、新しい教会は広がりにくいのかな?
 でも歌った後、その少数の人々との出会いが濃かった。オーストラリアの英語に戸惑ってる私だったし、私の英語も伝わるのか心配だったのに、簡単な詩を一緒に歌ってもらい、また歌を聞いてもらい、心が通い、すっかり打ち解けた。また会いたいなとお互いに感じられた人がけっこういた。CDやHemp アクセサリーもよく売れた。
 この日は午後、フラワーレメディーと同じ要領でエッセンスを作るという貝のレメディーのワークショップがあり、参加。そして夕暮れからは子ども達中心に水族館へ。
 明日はタマーさんと浩子さんと合流。アデレードでは何が待ってるかな?