2002年3月26日  
姫路・ゼロの集い〜大阪・赤坂商店、應天院、森のプレーパーク

 




21日姫路の虹の谷でのゼロの集いはあいにく雨。みんなで協力して簡易ビニール屋根を設営。おかげでコンサートが始まる頃にはみんなで作った空間に心がつながっていた。こどもたちは雨の中、どろんこになって遊び、大人の手を煩わすことなく自分たちの世界に夢中。ビデオカメラをまわしていた地球学校の児島さんは”主役は水たまりでどろんこ遊びするこどもだったよ。そのバックグラウンドに、まさにそれにふさわしい歌が流れていて最高だった。”との感想。時折強風が吹き、大人の中にはこの集いの間に心のわだかまりが吹き出し泣いたり、叱咤したり、抱き合ったり。集いが終了するころには、からりと晴れ渡り、ジャムセッション。春の嵐が内にも外にも吹いて、なかなか味わい深い日だった。

23日は大阪の赤坂商店でライブ。6月に結婚をまじかにした赤坂さんに会えてよかった。震災以来、古い民家である自宅に住人を受け入れて共同生活し、イベントもしてきた彼の生活スタイルが変化する。新しいものを受け入れた時、古い愛着のあるものたちを手放すのに勇気がいる。わたしと赤坂さんの立っている状況は全く違うけどお互いの気持に共感しあえた。ライブの後、残ったみんなに手料理とお寿司をふるまってくれた。ふとっぱらだな。ありがとう。

24日は大阪は天王寺、應典院でタイで草木染めやオーガニックコットンの服を製作しているうさぶろうさんの服のファッションショー&コンサートに出演した。会場には立ち見もでる盛況。テーマを生と死。舞踏やお経、トークや書の実演なども含め、たくさんのアーチストが入れ替わりながらひとつの表現を共有。
なんどか、わたし達のワークショップとコンサートも主催してくれた大坂ももの家のスタッフたちが、遊びと仕事をひとつにと取り組むこうしたイベントは面白い。アマチュアだからこそ自由な発想の遊びがある。わたしもこの日は自分のオリジナルソングを歌った他、高橋さんの詠むお経やカゲロウさんと麻衣さんの舞踏にバイオリンと声を絡ませたり、即興での新しい体験ができて楽しかった。選曲も前後の人たちとのコントラストを考えて直前に変更したり。この日は並行してうさぶろうさんの服の展示即売会があり、和生と尚人がさむえを買った。さむえの収益の30%はタイのエイズ患者の就労保証のために使われる。(写真下)

25日、昨日は予定外で大阪は八尾でオーストラリアから来日中のデレクさんのお話会に参加し2曲程歌った。デレクさんはオーストラリアのブリスベンでサドベリースクールを開校した。自然豊かな環境に4才から19才まで22人の生徒が5人の先生のもと、学んでいる。既成の学科はなにもなく生徒の自主生が最大限に尊重される独自の方針でたいへん興味深い。もうすぐオーストラリアに行くことになっていたわたしたちがこの時期にデレクさんに会えたのも偶然とは思えない。友人二人が是非寄ってみるようにと教えてくれたエコロジカルなコミュニテイー、クリスタルウヲーターズやエコロジカルな仕事に融資をするという独得の町おこしが成功したマリーナスという町まで、なんと10分という近さ。そんなわけで今、航空券を変更しこの3か所に寄れるよう旅のルートを考えている。

大阪では、このサドベリースクールの方針を取り入れた学校が近い内にスタートしようとしている。この日はその学校予定地をデレクさんや友人とともにまわった。夜は、学校予定地のひとつの森のプレーパークで焚火を囲み、友人たちと話したり、歌ったり。周囲に気兼ねなく音が出せる環境で、わたしは久しぶりにくつろいで即興で歌を歌った。出会ったばかりのゴリさんやタメさんとも音や声で遊んで交流。音楽ってのはほんとにいいな。タメさんは月夜の森のプレーパークの木のテーブルの上にござをしき、茶箪笥をだしてお茶をたててくれた。とても不思議な楽しい夜。その夜は森のプレーパークの丸太小屋に泊めていただきました。

森のプレーパーク 富山 0729ー91ー4016