「 真 実 の 太 陽 の 時 代 」の 到 来


 

最 近 の 太 陽

 太陽活動のサイクル24の極大期に当たる現在。本来ならば、2013年(今年)の春から秋にかけて、それがピークに達し、黒点の増大と太陽フレアの活発化が予測されていたが、現在のところ太陽は、完全沈黙状態に近く、太陽表面から黒点はほぼ完全に消滅した状態と共に、フレアの活動が停止状態となっている。
 私自身も、2013年後半の太陽活動の活発化と、それに伴う地球の変動を予測していたが、その予想は外れ、太陽では未知の状況が進行しているようだ。

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)の観測衛星GEOSからのデータは、太陽活動の主な指標となる太陽からのX線放射のグラフは、ほぼ平坦となっていることを示している。
 NASAの観測データでは、太陽は磁場の反転を開始しようとしていることが示されている。それにもかかわらず、太陽活動が低下しているのだ。
 それを説明できる一つの可能性として、太陽活動の最大期には二峰性があるという仮説がある。つまり現在は、太陽活動がピークの谷間にあり、今後、2013年から2014年にかけて、再び太陽活動が活発化していくのかもしれないという見方がある。(*9.16、NASA発表)

 黒点の増減の繰り返しから見て、太陽の活動期周期は11年ということが分かった。だが、1996年の極小期に始まった前回の周期は12年半に長引いた。2008年前後の極小期には、黒点が現れない日が814日に上り、約100年ぶりの静けさとなった。
 新たな周期(サイクル24)に入った2008年以降、黒点は少しずつ増えつつある。
 しかし、NASAは2013年秋(現在)の極大期に観測される黒点の平均数は73にとどまると予想する。前回の周期では120ほど。予想通りなら1996年以来の少なさだ。国立天文台の常田佐久教授は「驚くべき状態だ」と話す。このまま弱くなり続けると、地球の寒冷化につながる可能性もあるという。

 京都大学の柴田一成教授は、「黒点が少ないと寒冷化し、多いと温暖化したことが経験的に知られている」と話す。17世紀の「マウンダー極小期」と呼ばれる時期には、黒点は数年で1個ほどしか見つからなかった。この間の平均気温は現在より0.6度ほど低かったと推定され、英国ロンドンのテムズ川が凍った絵が残っている。
 太陽活動が低下すると(太陽風が弱まると)、地球に宇宙線が入りやすくなる。「宇宙線は地球大気の上層部の雲を増加させ、地球を冷やす」とする研究もある。
 では、これと地球温暖化は、どう関係してくるのか。温暖化は温室効果ガス、主に二酸化炭素の排出量増加が原因とされているが、柴田教授は「それが全てではないのではないか」と見る。太陽活動の活発化が温暖化に影響してきたとすれば、活動の低下は寒冷化をもたらすことになる。

 前出の国立天文台・常田佐久教授は、こう語っている。
「通常はスムーズに(磁極が)入れ替わるが、今は北と南で動きが揃っていない。2012年の観測で、北極はS極からN極になってきたのに、南極はN極のまま。2つの極ではなく、4つの極というおかしな形になっているのかもしれない。南極がS極になり、極は通常の2つに戻るかもしれないが、完全に元通りということではない。北極と南極の磁場が弱い状態は2000年頃から続いている。極域の磁場が弱いと、次の極大期の黒点数が少なくなると考えられている。地球に寒冷化をもたらしかねない状態になるかは、次の周期ぐらいまで見ないと言えないが、太陽がかなり劇的に変化する直前ではないかと考えている」

NASAが「太陽の磁場の反転」が始まったことを確認

(NASAサイエンス・ニュース 2013.8.5)

 大きな何かが太陽で起ころうとしている。NASAからサポートされている観測施設からの測定値によると、太陽の巨大な磁場が反転しようとしているのだ。
「太陽が完全な磁場の反転をするまで、もはや、3〜4カ月もかからないように見えます」と、米国スタンフォード大学の太陽物理学者トッド・ホークマセ博士は言う。
「この変化は太陽系全体に影響を及ぼすと考えられます」
 これからやって来る太陽磁場の反転は、サイクル24の中間点にある。私たちはすでに太陽活動周期の最大期の半分を過ぎた時点におり、そして、残りの半分の太陽活動最大期が控えている。
 スタンフォード大学のウィルコックス太陽観測所は、1976年から太陽の極磁場を追跡しており、それ以来、太陽は、太陽表面で3度の磁場の逆転を観測している。
 太陽物理学者のフィル・シェラー博士は、「太陽の極磁場が弱くなり、そして磁場がゼロになった後、反対の極から再び磁場が出現するのです。これは太陽活動の正常な動きの一つです」と説明する。

 太陽の磁場の反転は文字通りのビッグイベントだ。太陽の磁場の影響を受ける範囲を「太陽圏」と呼ぶが、その範囲は冥王星をはるかに越え、太陽を中心とした数十億kmの範囲に広がっている。太陽物理学者たちが、太陽の磁場の反転について語る時に、「太陽電流シート」という概念が登場する。太陽電流シートは、太陽が誘導磁場を回転させることにより電流を生じさせる。磁場の磁極が北向きから南向きに変わる太陽系の広大な面で、太陽圏内で赤道上に広がっている。
 そこには1平方メートル0.0000000001アンペアの電流が流れている。弱い電流ではあるが、これが1万kmの厚さで、数十億kmという広大な範囲に広がっている。太陽圏は、この巨大なシートを中心に構成されている。
 磁場の反転時には、太陽圏電流シートは波状となり、私たちの地球もこの電流シートの中に浸されることになる。そして、別の面からの移動は、私たちの地球の表面に磁気嵐を引き起こす可能性がある。
 磁場の反転は宇宙線にも影響を与える。太陽圏電流シートは、宇宙線が太陽系の内側に侵入しようとした宇宙線の方向を曲げ、宇宙線に対するバリアとして機能する。
 磁場の反転が近づくと、太陽の南と北の半球のシンクロ(同調)が崩れることを、ウィルコックス太陽観測所のデータは示す。
「太陽の北極がすでに磁場の反転の兆候を見せ始めている時には、まだ南極は反転の兆候を見せておらず、後に追いついてくるのです」とシェラー博士は言う。「しかし、すぐに両方の極が反転を始めます」
 太陽の磁場の反転が始まった時には、ホークマセ博士とシェラー博士、そして研究チームは、一般にそのニュースを公開し、共有することになるという。

 ここで留意したいのは、国立天文台などの観測によって、「現在の太陽磁場には異常が起きている」可能性が高いということだ。すなわち、「太陽磁場の4極化」で、北極と南極がN極、赤道がS極という状態になっている可能性があるということだ。
 今回のNASAの記事には、その「太陽の磁場の4極化」について全く触れられておらず、太陽の磁場の現況については分かりにくい面がある。もし仮に「太陽の4極化」が現在でも続いているという場合、今までと同じ太陽活動周期で磁場の反転が起きていたのと同じような「ごく普通の動き」となるのかどうかは、何とも言えない面がある。

 今後、NASAが予測するような太陽磁場の反転が起きた場合、太陽圏電流シートの変動により、地球では磁気嵐が起きる可能性がある。また、前出の京大・柴田一成教授らの研究により、太陽型の恒星が、黒点が少ない時にも巨大フレアを発生させることが判明しており、のみならず、通常の最大級のフレアの100〜1000倍のスーパーフレアが800〜5000年に一度の頻度で発生していることを突き止めた。
 2011年の東日本大震災が千年に一度の発生頻度と言われたが、それと同程度であり、けっして遠い未来の話と片づけられない。これまで人類が見た最大のフレアは、X30であり、もし、CクラスからXクラスまでの統計的な法則が、もっと大規模なフレアにも当てはまるとすれば、X1000クラスは百年に1回、X1万、X10万クラスの超巨大なスーパーフレアは、千年に1回、1万年に1回の頻度で発生することになる。

 X30クラス以上と思われるフレアは、1859年に発生(キャリントン・フレア)しており、同程度かX1000クラスのフレアは、いつ発生してもおかしくはないのだ。
 人類は既にそれを過去に経験している可能性もある。現生人類のホモ・サピエンスは、10〜20万年前にアフリカ大陸で誕生し、地球全体に広がっていったと考えられている。
 単純に考えれば、X100万クラスのスーパーフレアを一度は経験していても不思議ではない。その場合、ホモ・サピエンスの人口はわずかだったとはいえ、かなりの犠牲者が出たことだろう。たとえば、10年に1回のX100クラスでさえ、宇宙飛行士が船外活動をしていれば、30日以内に50%が死亡するほど大量の放射線に被曝してしまう。その1万倍の超巨大フレアが起きれば、地上にいても決して安全ではない。

太陽に異形UFOの出現が多発

 NASAの太陽観測衛星SOHOが、太陽近傍に出現する超巨大なUFOの姿を撮影し続けている。2月16日、太陽の表面に、謎の超巨大UFO「ブラックキューブ」が出現。SOHOの「LASCO C3」のカメラが、その不気味な姿を捉えた。この画像を発見したマイクという人物は、2002年から太陽近傍に出現するUFOを観測し続けている自称「太陽ウォッチャー」だ。継続的にSOHOが撮影した画像をチェックしているマイクが、巨大な黒い立方体が太陽の周囲を移動しているのを発見し、公開したのである。
 画像が一つだけならば、画像のバグや見間違いと結論することもできる。しかし、それぞれが違う位置に写っているのだ。
 彼は2011年7月23日にも、同じキューブ状物体を発見している。そこには黒くはないが、奇妙な形のキューブ状UFO(?)が写っていた。この「キューブ」は、間違いなく地球外文明による産物だとマイクは指摘し、これを「エイリアン・ブラックキューブ」と呼んでいる。

 興味深いのは、これらのUFOが太陽の周りを高速で移動しているという点にある。
 たとえば、今年3月27日、太陽観測衛星SDOの「AーA」を通して撮られた画像には、太陽の左側を、なんと0.008秒という超高速でよぎっていくUFOの姿が捉えられている。ビデオをストップさせて初めてその姿が分かるのだが、そこに円形の発光体が、長い尾を引いて太陽の脇を通過していく様子が写っている。
 次いで6月19日、SOHOに搭載された「LASCO C3」が謎の物体を捉えた。
 驚くべきはその形状である。それは「十字架の形」をしているのだ。
 マイクが発見した画像はこれだけではない。翌20日にも不可解な画像を発見している。
 この映像はYouTubeでも紹介されているが、太陽からやや左下に、突如、円盤型UFOが明確な形で出現する。機体の中心部には円丘になったコックピットのような構造が確認できる。また、UFOの大きさだが、木星と同程度と推測される。

 これらの不可解なUFOが発見されてから、一ヵ月後の7月下旬。太陽UFOの出現は後を絶たない。そのうちの一つ、太陽上部の東側から出現した巨大なキューブ状物体。拡大すると、キューブ状物体が連立しているようにも見える。だが、情報が少なく、「7月に撮影された」ということしか分かっていない。もう一つは撮影時期は7月24日。翼を広げた鳥のような怪物体が写っている。これまで何度も捉えられている「天使型UO」と呼ばれているものだ。この「太陽に向かう天使」の出現度はさらにアップ中で、SOHOのLASCO2によって、2012年の10月15日、2013年の2月20日にも、その姿が捉えられている。
 極大期に入って異変を示す太陽活動と、歩調を合わせるかのように近傍空間に続々と出現し、飛翔する太陽UFO。はたしてこれは、太陽活動の異変と関係があるのか、今後もその動向に目が離せない―。

*画像は宇宙関連サイト「IN DEEP」、学研「ムー」13年5月、10月号、
「太陽大異変」(柴田一成/朝日選書)より転載



 

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