ミステリーサークルと太陽の異変(その2)

 

国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」

〈太陽磁場 来月に4極化か…300年間は寒冷に〉
        『読売新聞』2012年4月20日付

―「国立天文台などは19日、5月にも太陽の磁場が反転し、北極と南極にN極(プラス磁場)、赤道付近に2つのS極(マイナス磁場)が出現する〈4重極構造〉に変化するとの予想を発表した。同天文台の常田佐久教授(太陽物理学)らは、太陽観測衛星『ひので』を使い、磁場データを分析。昨年7月以降、北極の磁場がS極からN極に反転し始めたことを確認した。一方、ほぼ同時に反転するはずの南極はN極のままで変化せず、4重極構造が確実視される状況となった」

 今回の国立天文台の発表は連名として、理化学研究所、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、NASA、英国科学技術会議(STFC)、欧州宇宙機関(ESA)という現在の世界の主要宇宙観測機関の名前が連ねられており、極めて重大なニュースであることをうかがわせる。

 簡単に言えば、普通はどんな惑星でも「南と北」というように磁極は2つの極で構成されていたが、今後は磁極が4つになっていく可能性が示されたということだ。
 新聞などの報道には、「寒冷化」の件が書いてあるが、過去の寒冷化の時代に太陽の磁場が4極化していたかどうかは不明だ。今回の磁場異変というのは、寒冷化云々が問題の中心ではない。これはもっと大きな影響を太陽系の惑星と、太陽系全体に与えるものなのではないか。太陽の磁場の変化が、もし、そのまま他の太陽系の惑星に同じような磁場の変化をもたらしたらどうなるか。
 たとえば、地球が太陽と同様に4つの磁場を持つ惑星になったら、これは大変なことになる。そうなると「現在の文明システム」がグチャグチャになってしまう。飛行機もまともに飛べないし、「方向って何のこと?」という話にもなりかねない。つまり、地球のどちらが東で、どちらが西か、実質的に分からなくなってしまうということだ。

 太陽系全体が、太陽の磁場と太陽風の影響の中にあり、密接に関係していると考えられる。それは文字通り太陽は、太陽系の親だからと考えるのが妥当だからだ。イメージや想像ではなく、これは科学的事実である。今回の太陽の4極磁場化は、今後、地球にどんな影響を及ぼすのかは、現在、言われている寒冷化のほかには、未だ未知数である。
 地上から見た目には、これまでと何も変わらないように見える太陽は、既に4極磁場化した太陽なのだ。

これに関連しているのか、金星で興味深いことが起きていることが報道されていた。
 磁極を持たないはずの金星で、オーロラが観測されているというのだ。
 普通、オーロラは磁極を持たない場所には現れず、磁極を持つとされているのは、地球
、水星、木星、土星などとされている。金星は磁場は持たないが、巨大な「磁気の領域」を持っていることが、日本の天文台の観測で判明したという。金星は磁場を持たずにオーロラを出しているらしい。
 かように、太陽の磁場が大きく変化すると、太陽系の他の惑星も必ず影響を受けるという推測は的外れではないだろう。ただ、その影響が地球という惑星にとってどういうものかは、誰にも分からない。なぜなら、現在の地球にそれを経験したことのある人間はいないからだ。

太陽中心部からの未知のエネルギー

 私たち全ての生命を司っている太陽の、その中心部で、何か活発に活動する新しいエネルギーが最近になって発見されている。これはコロナ放出や黒点活動の話ではない。
 超強力なエネルギーを勢いよく放出する何かが、太陽の中心部に確認されているというのだ。そのエネルギーは確実に地球に当たっており、それが〈地球の全ての物質に現在、影響を与えている〉ということが科学的に証明されたという。
 この驚異的な発見は、スタンフォードやパデューといった名門大学の物理学者たちが、長い年月をかけて発見したことで、しっかりと確立した研究所からの情報である。
 彼らは「たった今、太陽の中心部から今まで全く知られていなかった未知の粒子が、勢いよく放出されている最中である。そしてさらには、それが地球の全ての生命に影響を及ぼすものである」と言っている。
 しかし、なぜそれが起きているか、という説明に関しては「さらにまた別の謎の扉を開くことになるだろう」と語っている。その放出は、太陽の外部から中心部に向けて引き起こされているという可能性もあり、議論されている最中だ。

 このことに対して、スタンフォード大学の応用物理学部の名誉教授、ピーター・スターロック博士は、「そうであれば、これは実にすごいことを示唆しています」と、興奮気味に語っている。
 この発見は、最初の頃は単なる一時的な異常現象にほかならないとされ、無視されていた。正確なところ、今、太陽の中心部で何が起きているのだろうか。
 今、太陽から放出されている何らかのエネルギーが、地球の全ての物質に影響を与えているということだが、当然それは、地球そのものの性質を劇的に変化させるだろうと考えられる。そのエネルギー=未知の粒子とは何であるかは未解明だが、確かにこれは驚くべき可能性を秘めている現象だ。

 

太陽から謎の暗黒天体が出現

 太陽は今、11年ごとにやってくる極大期―「サイクル24」に突入し、特大フレアを放出するなど、活発化しつつある。NASAマーシャル宇宙飛行センターの太陽物理学者、デビッド・ハザウェイ博士は来年、太陽活動がピークを迎えると指摘しているが、その太陽で前代未聞、かつ不気味な現象が連続して起こった。
 この3月11日から12日にかけて、CME(コロナ質量放出)を観測していたNASAの太陽観測衛星SDOのカメラが“それ”を捉えた。
 太陽表面からドス黒いフィラメントのようなものが湧き上がり、竜巻のようになって、一気に昇っていく様子が写っている。注目を集めたのは、その先に現出している物体である。そのフィラメントとリンクしながら、太陽から離脱していく黒色の球体が、そこに存在しているのだ。大きさは木星とほぼ同じで、太陽からの光を反射しない暗黒天体は、見るからに不気味さを感じさせる。

 NASAはこの現象をどう見ているのか。太陽内面の対流などの影響で、黒点活動に係わる太陽表面の磁場が糸がよじれるように絡まることがある。すると、よじれた磁場は、太陽表面から持ち上がり、周囲の磁場から切り離され、単独の長いソーセージのような形の磁場となり、最終的に太陽表面から千切れ、周囲の空間に飛び出す。
 NASAはこの現象を踏まえた上で、太陽表面近傍の数千K(温度)の物質がCMEにより、上空にある100万Kのコロナ領域に巻き上げられ、その温度差のために黒い球形領域となって見えたのではないかとしている。極めて珍しいが、通常のCMEの現象であるという説明だ。
 はたしてそうだろうか。映像では、黒いフィラメントが竜巻状になって、それが噴射炎のようになり、質量がある巨大な物体が、まるでワープするように消えていく。
 まだYouTubeなどで映像が出ているかもしれないが、とっくに削除されているかもしれない。

 これはもしかしたら、太陽内部の“スターゲイト”から外部へ物体が現れたのではないか。その大きさからしても、未知の暗黒天体だった可能性がある。光を吸収する暗黒プラズマをまとった暗黒天体が、太陽スターゲイトを通って、この太陽系空間に躍り出たとすれば、ただごとではない。ちなみに、その物体―暗黒天体の行方は全く不明だ。

 暗黒天体が出現した翌日の12日、さらなる異変が太陽に起こった。コロナの中に二等辺三角形の巨大な穴、つまり暗黒空間が現れた。しかもこの暗黒空間は、緯度と経度が共にゼロに合わさる形で現れていた。どう見てもこれは尋常なコロナホールではない。
 NASAはこの現象について、太陽表面の磁場により、高温のコロナに穴が開き、偶然に見事な二等辺三角形パターンになったに過ぎないとしている。
 NASAの映像アーカイブには、時系列的に全てを記録しているはずなのに、この映像に限って失くなっているコマがある。となれば、そこに「見られたくないモノ」が写っていた可能性がある。

太陽の周辺を移動する巨大キューブ

 ここ1〜2年、太陽周辺に巨大UFOらしき物体が、頻繁に出現し、SOHOやSTEREOなどの観測衛星が捉えた多数の映像がある。2011年7月23日、マイクという「太陽UFOウォッチャー」が、SOHOの太陽画像に、衝撃的ともいえる1枚の画像を見つけた。それは四角い箱のような巨大キューブ物体だった。これは地球製の人工衛星の一部などではない。こういった巨大物体の出現も含め、2012年も半ばに入った現在、太陽、及び周辺で何かが起きているようだ。

 もう、とてもフェイクでは説明できない、これらのとてつもなく興味深い現象について、科学界やメディアが全く言を発しない、沈黙しているというのは、実に奇妙で異常な状況だ。少なくとも徹底的に検証してみる価値はあるだろう。これが事実起きている、現実に存在するのだとしたら、科学界やメディアを超えて、我々地球人類そのものにとって、超弩級のトピックニュースではないのか。
 これだけはっきりと材料や証拠が山ほどあるのに、それがトピックニュースにもならず、研究、検証もなされないのは、全くおかしなことだ。
 あるいは、NASAをはじめとするアカデミズムの中でも、一部の者は実は分かっている、知らされているが、固く沈黙を守っている。そういう状況にあるようだ。
 地球の科学界の見て見ぬふりをあざ笑うかのように、太陽周辺での、これらの異常現象は、さらに活発化していく流れにあるようである―。

 *追記

暗黒天体出現ラッシュ

 今年の4月21日、3月11日に続いて再び暗黒天体が出現した。NASAの太陽観測衛星SDOが、その瞬間を捉えた映像がネット上にアップされ、世界的な反響を呼んでいる。
 映像には、太陽近傍を通過する暗黒天体が映し出されている。そのサイズは見かけ上、太陽を覆い尽くすほど巨大で、移動スピードはものすごく速い。さらに色調を変化させた映像を見ると、不可解な事実が判明した。暗黒天体が太陽の手前を通過していく際、太陽の周縁部分が透けて見えるのだ。これは固体の地殻を持った惑星や衛星では、絶対にあり得ない現象だ。つまり、この暗黒天体は、天文学の常識を超えた全く未知の天体なのだ。

 そして6月17日、この暗黒天体がまたしても出現した。それは3月11日のケースと同様のものだった。太陽表面に黒い竜巻状物質が出現。それに連なるように巨大な球状の暗黒物体が現れたのだ。
 さらに太陽の周縁では、奇妙な巨大UFOも出現し続けている。6月1日には、翼のようなものを広げたUFOが、欧米の宇宙開発機関の協力を得て開設された太陽観測サイト「Helioviewer.org」の太陽画像から確認された。続いて6月3日には、NASAの太陽観測衛星「SOHO」が、同様に航空機を思わせる翼を持ったUFOをキャッチ。しかも、このUFOから放たれたかのように、一本のビームが延びていた。

 例によって、NASAをはじめ公的な宇宙研究機関は、今のところ明快な説明を示してはいない。金環日食や金星の太陽面通過といった天文ショーばかりがクローズアップされているが、その裏で太陽に関する重大な情報が隠されているのではないか。これほど検証する材料が目の前にあるのに、マスコミは依然として無視を続けている。これから何が起こるのか。その鍵を握る太陽からますます目が離せない―。



*写真は『宇宙人&2012超入門』(竹本良一&エハン・デラヴィ/5次元文庫)、『ムー』2012年5/6月号、宇宙関連サイト『IN DEEP』他より転載

 

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