太陽UFOと「スターゲイト」の謎(その2)


太陽はUFOが出入りするスターゲイト

 NASA当局の説明に納得しないのは太陽UFOの研究家たちだけではない。科学者の中にも、この謎めいた太陽UFO現象には、もっと科学的な理由を考えるべきだと主張する人たちも現れている。その一人にアメリカ在住の天才理論物理学者ナシーム・ハラメインがいる。
 ハラメインは数年前から「全恒星(太陽)が中心にブラックホールの時空特異点(事象の地平線)を含んでいる」という自らの最新宇宙論に基づいて、次のような奇想天外な可能性があることを予言していた。
「高度に進化した地球外または超次元の宇宙文明が、何らかの目的で我々の太陽系にアクセスするため、太陽内部のブラックホールを“スターゲイト”として使い、惑星サイズの宇宙船で出入りしている可能性がある!」
 ハラメインはスイス生まれのアメリカ人科学者で、アインシュタインのようにほとんど独学で数学や物理学をマスターし、過去20年間、国際的な物理学者・数学者・電子工学者などの研究チームを指揮して活動してきた。現在は篤志家グループの支援の下、科学研究目的のNPO「リゾナンス・プロジェクト基金」をハワイに創設して、理論研究と実験活動に力を注いでいる。

 ハラメインの最大の業績の一つは、アインシュタインの“場の方程式”に新しい解を与えたことだという。これは全米屈指の女流天文・物理学者エリザベス・ラウシャー博士との共同研究で、「ハラメイン・ラウシャー計量」(2008年)の名で知られるようになる。また、ハラメインは2003年の段階で―「真空には無限のエネルギーが充満している」「大は宇宙から小は素粒子まで、物質が何もない空間に存在するのではなく、空間の伸長した部分が物質として存在している」「素粒子は全てミニブラックホールである」という大胆な発想から始まり、宇宙はホログラム構造とフラクタル構造が組み合わされたような、極大が極小に通じるいわば超次元的“入れ子”構造になっている、とする壮大な“ホロフラクトグラフ宇宙”理論を構築するに至った。
“太陽UFO”の出現で、予言通りになったハラメインの“太陽スターゲイト/UFO出入り口”説は、この自らのホロフラクトグラフ宇宙論に基づいた予言的仮説だったのだ。

 太陽UFOに関しては、ナシーム・ハラメインもある講演で意見を述べていて、YouTubeで聞くことができる。ただ、彼がその物体について詳しく説明している部分は、何者かによって情報が消されてしまっている。
 ナシームがそれについて言っているのは、太陽の付近に停泊している巨大な物体は、太陽フレアが直接地球に当たらないようにするための装置である、ということだ。人工的に太陽に穴を開けてコロナホールを作るという目的があって、それらは停泊し続けているという説明だ。つまり、何者かが太陽内部のブラックホールを経由して、太陽の周辺に宇宙船を停泊させている、という説明を彼はしている。そういうことができる文明が存在するということだ。
 私たちには想像もできないような高度な文明が存在している。しかも、私たちを救うことに関心がある―このような意味がナシームの言葉には含まれていると受け止められる。
 それならば、そういった存在たちは、古代から私たちのことを知っている者たちかもしれない。私たちの祖先らが“神々”として崇めてきた存在たちと同じなのかもしれない。

「惑星サイズの巨大UFO群が太陽スターゲイトを自由に出入りしている」というハラメイン説を、独創的な全く別な角度から裏付けてみせた写真学者もいる。画像解析専門家ロナルド・S・スチュワートとUFO研究家ロナルド・ナスベックの2人は、スチュワートが独自に開発した「透過式写真分析処理法」、改良後の名を「高度写真抽出処理法」(略称APEP法)という最新式の画像処理法を駆使して、2010年1月21日と23日に撮影されたNASAのSTEREO画像を分析にかけた。
 今回は太陽の超紫外線が画像の中でUFOらしきものが写っている部分にターゲットを絞り、段階的クローズアップ、明暗強調、X線処理、カラーフィルター変換など、何通りにもわたって解析処理を行った。
 ロナルド・コンビが物理学者ハラメインとSTEREO映像データを提供してくれた宇宙政治学者アルフレッド・L・ウィルバーに送った「我らが太陽内の惑星大UFO群」と題するレポートによれば、結論は驚くべきものだった。

「惑星サイズの巨大UFOが太陽表面のコロナ中に一時的に開いた“黒いトンネル”から出現するところを確認できた」というのだ。分析レポート中で、問題のUFOをしばしば“エイリアン宇宙船”と呼びながら説明し、通常のモニター画面では、一見温度が周囲より低いので黒いだけのように見える部分が、実際には拡大すると白く光るUFOがちょうど飛び出しかけている“トンネル”の開口部だという。さらにステュワートは、“トンネル”内の暗闇の左すれすれに見える白っぽい楕円光はUFOではなく、実は黒い“トンネル”の一番奥、向こう側に開いた“出口”の光らしいと指摘する。さらにもっと部分をクローズアップを重ねて、その“向こう側の出口”付近の空間が「流動的に回転している」ように見え、また“トンネル”の暗闇中に「もう1個のUFOが移動しているようだ」とも主張している。
 しかし、ロナルド・コンビが発見した“太陽UFOトンネル”は、よほどNASAのお気に召さなかったらしい。彼らにSTEREO映像データを提供したウィーバーが、その後しばらくして自分がそのオリジナル映像をダウンロードしたNASAのウェブサイトに再度アクセスしたところ、よくあることだが、問題の“太陽UFO”の映像だけはこっそり外されて、どこかへ隠されてしまっていた。

驚愕の“トランスフォーマー型UFO”の出現

 昨年(2010年)1月、2月に球形UFOが太陽周辺に頻繁に出現したこの現象は、“太陽UFOウェーブ(集中発生)”と呼ばれるようになるが、それ以降は出現頻度がぐっと下がり、球形UFOの映像は断続的に報告されるだけになった。だが、それも年末近くまでだった。11月に入ると再び“太陽UFOウェーブ”が始まる。そのほとんどが球形UFOだが、時には平べったい楕円形や、ごつごつした不定形状のUFOもあった。
 ハンドル名を“ピーピーオイルディザスター”と名乗る太陽UFOウォッチャーによると、2010年11月23日付のSTEREO動画映像には、太陽表面のコロナの中すれすれの空間を数個のUFOが横切っていく驚くべき光景が写っていた。
 UFOは移動する複数の小さな暗点にしか見えず、自然の小天体なら太陽に引きずり込まれるか溶解してしまう近距離を、それも右から左へと太陽系の全惑星の公転方向とは逆行し、しかもはるかに高速で移動していく。途中でコロナ内に強大な放電現象が発生すると、金属体のように一瞬、その光を照らし返すように見えた。

 そして極めつけは、2011年1月22日午前10時46分10秒(世界標準時)と日付データの入ったSTEREO画像だ。それには太陽UFOウォッチャーでさえ度肝を抜かれるような、とんでもない形状のUFOが太陽の画像のはるか右上方に浮かんでいた。
 彼らの間では“ロボット型”と呼ばれているが、最近のSFヒット映画のイメージを借りて“トランスフォーマー型”と名付けたいような超巨大な機械じみた宇宙船だ!
 そしてそのイメージ通り、別の形状に変身したかのようなUFOも、ほかの太陽画像のあちこちに発見された。これらの変形UFOも、球形UFOと同様に、地球大かそれ以上のサイズに達する“スーパーメガ宇宙船”らしいのだ。
 ピーピーオイルディザスター氏は、いち早く同日のうちに、次のようなコメントとNASA情報源のURLを添えてYouTubeにアップした。「このUFOの細部をよく見てほしい。とうてい信じられないような物体だ。これまでに蓄積された全情報に照らしてみれば、我々の太陽の周辺では、人類が歴史上全く知らなかった何事かが起きつつあるという、これは決定的証拠である」

 だが、その数日後には、当の画像はNASAのアーカイブからいつの間にか消滅し、いくら情報源のアドレスにアクセスしても見つからなくなっていた。
 おかげでピーピー氏のプログには、「ヤラセだろう」とか「CG加工のイタズラか」と抗議が殺到したが、一方では「すぐアクセスしたら、確かに画像を確認できた」と弁護する者たちも名乗り出て、真贋論争が巻き起こる騒ぎにまで発展した。しかし、これまでNASAがとってきたUFO否定・隠蔽工作を考えれば、どちらに軍配を挙げるべきかは自ずと明らかだろう。

太陽に、地球上に、UFOの出現頻度が、確実に増えつづけている。それもまさに現在進行形で。それというのも、スペースシャトルの最終フライト、STS135アトランティスが、この7月8日、ISS(国際宇宙ステーション)にドッキング直前、前便のSTS134同様にやはりUFOにつきまとわれる光景が、地上へのライヴ中継映像で確認されたのだ。さらに10日後、ISSからドッキングを解いて帰還の旅に就いた時にも、UFOが観察するかのようにしばらく近くに静止しているのが、やはりライヴ映像で発見されている。
 まるで太陽系中のスターゲイトが開け放たれたかのように、大群のUFOが出現しているということは、近い未来の太陽や地球や周辺空間丸ごとの異変を示唆しているのだろうか―。

 


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