ニュースコラム

 

太 陽 の 現 在

太陽大気の中を飛翔する巨大物体

 

 電波天文学が発達した現代では、わざわざ探査機を飛ばさなくても、遠い天体の地表を知ることができる。アメリカの場合、具体的に使用するのは、プエルトリコにあるアレシボ天文台にある、世界最大の固定式パラボラアンテナと、ウエストバージニア州のグリーンバンク天文台にある世界第2位のパラボラアンテナの2つ。これら、2基のパラボラアンテナを使うことによって、解像度1.2キロの金星の地表映像が得られたことはよく知
られている。だが、その一方で、NASAが同じ手法で、太陽を観測していることはほとんど知られていない。

 漫画家・超常現象研究家の飛鳥昭雄氏が、最近、『ムー』誌上で公開した一枚の写真がある。これは彼が2004年の2月に、アメリカのニューメキシコで、さる秘密組織を通じて入手したというもので、アメリカの国家機密情報だという画像は、太陽表面を撮影したもので、そこには乱舞する灼熱の炎が映し出されている。その画像をよく見ると、炎の中にピラミッド状の物体がある。四角い小惑星ではない。きれいな四角錐をした物体が、
コロナの中に浮かんでいるのだ。
 画像から判断して、その規模はきわめて巨大である。階段状の構造も確認できることから、これは人工物であることは間違いないと思われる。
 人工の巨大ピラミッド天体が、太陽の大気の中を航行している。しかも、灼熱の世界で燃え尽きもせず、悠然と飛翔しているというのだ! いったい、このピラミッド天体の正体は何なのか―。

 これとは別に、以前にも、太陽周辺に出没する人工物体と思われる「ソーラー・クルーザー」を紹介したが、同様の物体は、最近になって再び確認されている。
 今年1月18日、NASAのソーラー・ミッション「STEREO」のうち、太陽の背後を周回している1機が、驚くべき映像を撮った。太陽の画像左側に2つの円形物体が映っているのだ。この物体の大きさは、地球くらいだと推定されている。また左上にも光る棒状の物体がいくつか映っている。
 いったいこれは何なのか? インターネット上にその画像が公開されるや、あちこちで大変な話題となった。画像を拡大してみると、太陽の周辺には、まだ他にも別の物体が現れているのが見てとれる。しかも、これらの物体は、太陽の強大な重力に引き寄せられることなく位置を変えているのである。尾がないことから彗星ではない。その証拠に謎の物体群は、1週間近くも現れ続けたのである。
 NASAは、探査機の数値を記録する装置が故障し、数値が圧縮されたために起きた現象だと主張。だが、なぜか話題にされた途端に、1月末には、全く別のノイズだらけの画像にすり替えられてしまった。
 NASAの説明は正しいのだろうか。専門家でもない限り、精密な検証はできないが、1週間近くも画像に現れ続けたことからも、単なる装置の故障によるものとは考えにくい。
 そして、最初に紹介した太陽の表面近くを飛翔するピラミッド状物体に関しては、先のNASAの説明では到底あてはまらないものだ。
 飛鳥昭雄氏によると、ネイティヴ・インディアンのホピ族は、このピラミッド状物体を“大地の母”と呼び、それが「ホピの予言」で言う“浄化の日”の後に、地球に帰ってくると言われているというのだ。
 それが本当に地球にやってくるのかどうかは別としても、今現在も、太陽周辺にはかような巨大な人工物体を操る何者かの活動が存在していることは間違いないと思われる。

太陽活動の現況

 この4月、NASAは、太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバートリー(SDO)」が撮影した太陽の表面から噴出する巨大なプロミネンス(紅炎)の画像を公開した。プロミネンスは、磁場の力でガスが表面から持ち上げられる現象。画像は3月30日に撮影されたもので、巨大なプロミネンスの弧を鮮明にとらえている。
 NASAによると、プロミネンスが描く輪の直径は、地球の直径の20倍以上になるという。NASAの太陽物理学専門家のリチャード・フィッシャー氏は、「40年以上にわたる研究の中で、このような活発な太陽を見たのは初めてだ。SDOは太陽に対する我々の理解を変え、ハッブル宇宙望遠鏡同様に大きな衝撃を科学に与えるだろう」としている。
 SDOは、この2月に打ち上げられた。高度約3万5千キロの上空で、5年間にわたり太陽の黒点やフレア(太陽表面爆発)などを観測する―。

 2007年後半から、2009年の6月くらいまでの1年半、黒点の全く存在しない無黒点期が続いた。これは1913年以来のことだそうで、約100年ぶりということだ。
 やっと2009年の7月半ばになってから、少数の黒点が現れ始めた。
 では、これからはどうなるのだろうか。黒点の動きを見ると、急速に数が多くなっているのが分かる。昨年とはうって変わって、今太陽活動は次第に活発になりつつある。毎月20個から40個ほどの黒点が出現し、2010年1月24日には久々にMクラスのフレアを発生させた。太陽風の磁気嵐が地球を襲うようにもなってきている。これから黒点数はさらに増加し、太陽活動もいっそう活発になる可能性が大きい。

 NASAの太陽観測センターは、黒点数は以下のグラフのように増大することを予想している。縦は黒点数、横は年である。
 この予測値から見ると、今年から黒点の増大期に入っており、2013年5月が黒点の極大期に当たることになる。
 問題は、太陽単体の極大期だけではない。現在増加している強力な銀河宇宙線、さらに太陽系に侵入しつつある星間雲―プラズマベルトからの衝撃波が、その時期に重なることによって、いかなる影響や事態が引き起こされるか、全く未知の領域なのだ。
 この銀河中心からの衝撃と星間雲からの衝撃波に関しては、NASAは口をつぐんでいるが、ロシア科学アカデミーではそのことを公言している。その証左として、木星から海王星に至る外惑星は皆、磁場やプラズマ強度が増大し、明るさを増している。冥王星では明らかな温度上昇が観測されている。
 太陽活動の活発化や黒点の増大だけでは済まない未知の状況が起こりうるか否かを確認できる時は、もう時間の問題である――。


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