SERIES(5)  惑星X(ニビル)2012年襲来!?
(その3)


2011〜2013年の惑星Xを予測する

 2011年5月、惑星Xは太陽のほぼ真南、太陽から6.4AUの距離にある。軌道上のこの部分を通過中の惑星Xは、太陽磁場密度の高い領域を進むことになる。このため惑星Xと太陽の相互作用が極めて高くなる。その結果、惑星Xの輝度の増し方が速くなる。
 惑星Xの接近に伴い、太陽は強力な噴射物をあらゆる方向に向けて噴射し始める。
 この期間中に失うことになる観測衛星の交換用の衛星を建造する計画が既に進行中であることは間違いない。
 惑星Xは2012年12月21日に黄道面と交差し、その電気的活動の最盛期に入る。差し当たっては夜の満月よりも明るくなり、おそらく日中でも目視できるだろう。近日点に近づくにつれ膨張して見えるようになり、月や太陽と比べても遜色のないほどの大きさになるはずだ。この時点になると、太陽と惑星X間の「スプライト」も見られるだろう。スプライトとは、簡単に言えば放電現象で、惑星Xから太陽に向けての宇宙稲妻の触手のよう
な外観を呈する。
 惑星Xの接近に前後して膨大な量の物体の嵐が襲ってくるが、その多くは壊滅的衝撃と
隕石のシャワーをもたらすことになる。

 2013年2月14日。この日惑星Xは近日点に達し、太陽―惑星X間の電気的相互作用は頂点に達する。不幸なことに、地球が公転軌道を進むと、この2大巨星が電気を使って壮絶な殴り合いをしている真っ只中を通過することになってしまう。これにより、地球は凄まじい電気的大気効果を受けることになる。超特大の太陽嵐が膨大なコロナ質量を放出するからだ。プラズマが大気に入ると、奇妙な燃えるような色を発することから、文字通り天から火が降ってくるのを見ることになる―。

惑星Xの現在

 ニビル―惑星Xの存在を主張する人々の話を、私はいつも半信半疑で聞くようにしている。なぜなら「絶対ある」と断言することは危ないからだ。近いうちにも天文台や人工衛星によって、それが太陽系内部に接近していることがはっきりと観測、確認されるまでは、あくまでも可能性として捉え、どうなる、こうなるといった推測は保留しておきたい。
 その上で私は「ニビル」―惑星Xが存在する可能性は高いと考えている。なぜなら古代からシュメールをはじめ世界各地に、その危ない星についての伝承や記述があるからだ。
 古代人はニビルが接近した時にどのような形に見えたかについて「角がついた星」と言っている。なぜ星に角があるのか。ニビルが褐色矮星だとすれば、それはダスト(チリ)、破片に覆われている。ニビルは軌道を移動しているから、移動によって周辺のチリの雲がどうも角の形に見えるようなのだ。
 なんとこれらしきものが、2009年2月に感知されていた。スターマッピングというグーグルとウインドウズで使える特殊なスターソフトウエアがあり、それで今の宇宙、先月の宇宙の写真を見ることができる。実際、ウインドウズソフトを使うと、ある空の部分がブラックアウトとなって消されている。よほどのマニアで、そのエリアを見るために相当拡大しないと、このことに気づかない。グーグルではその部分はブラックアウトされず、ちゃんと出ている。アストロソフトを使えば誰でも調べられるのだ。
 赤外線を選択して赤外線パターンで見れば、褐色矮星は膨大なエネルギーを出していて、磁場が強い。ブラックアウトされたエリアの中心部を見るとその通り出ている。拡大していくと角のついた星が出てくる。どのくらい距離があるのかは不明だが、ちゃんと見える。ひょっとするとこれが惑星Xだ。

 ※ 表やグラフのデータは『惑星X予測と2012年大破局サバイバル・ガイド』より転載。


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