“ソーラー・クルーザー”の出現

 最近までの太陽活動の活発化に伴って、これまで全く知られていなかった不思議な飛行物体の存在が、太陽観測衛星「SOHO」などの観測により、明らかになった。
 それは「ソーラー・クルーザー」と呼ばれている。これは質量を持った物体が太陽表面を出たり入ったりする現象のことである。それは不規則な動きを見せながら太陽面を漂う細長い形だったり、三角形や円盤状であったりする。動きと形状を見る限り、人工的な物体という印象を受ける。ソーラー・クルーザーという名称は、こうした物体の特異な形状に由来している。
 一説には、太陽から放射されるプロトン(陽子)が、衛星に搭載されたシステムに影響を与えて写り込んだものではないかと言われている。しかし、これは太陽から放射されたエネルギー粒子とは思えないし、自然現象とも思えない。
 たとえば2000年3月1日AM7時54分に「SOHO」によって連続撮影された画像の中に写り込んだソーラー・クルーザーは、この1枚の画像にしか現れていない。その前後の画像には全く写っていないので、これが水星や金星、あるいは隕石でもないことは明らかだ。また、この画像に写った物体は、露出過多やブレによる撮影ミスでもないという。他の画面に写っていないことからして、この物体は太陽表面近くに突然、現れたとしか考えられないのである。
 ソーラー・クルーザーは、出現してから5分、10分、15分で消えていることから、惑星説では説明できないのだ。その大きさは少なく見積もっても、数十kmはあるらしい。
 しかも超高速で移動しているらしい。

 2001年から2002年にかけて、太陽で特大級のフレアが観測されるなど、太陽活動が活発化したが、それに付随するように太陽周縁にソーラー・クルーザーが異常ともいえる頻度で出現。毎週のように「SOHO」や地球外知的生命の探査を続けている「SETI」グループのほか、天文愛好家らによって観測・撮影されたのである。
 今のところ、ソーラー・クルーザーに関しては、写真から推測するしかないが、その形状は多くの場合、円盤形をしており、彗星や隕石の類とは思えない。それに伴う光の筋を見ても、彗星の尾だとすると太陽とは反対側に延びるはずである。ところが、ソーラー・クルーザーの尾は太陽とは無関係に延びているのだ。そして、2006年には、一時なりをひそめていたソーラー・クルーザーが頻繁に出現した。それも、まるで何かを啓示するように翼を広げた天使のように見える形状の物体が出現したのだ。

 「ソーラー・クルーザー」に関しては、ネットで他の宇宙関連のサイトにも情報が出ていると思うので、読者の方も興味があれば検索して確認してもらいたい。
 現在のところ、ソーラー・クルーザーの正体や、どこから来るのかなど一切が謎に包まれているが、ソーラー・クルーザー自体が意思を持っている―つまり、何者かによって制御されている物体である可能性がある。これがもし、何らかの飛行物体だとしたら、太陽を拠点として活動する新種のUFOなのだろうか。それとも、我々の知識をはるかに超える何者かが、太陽周辺に現出させている一種の超常現象なのだろうか。
 私が思うに、それがどこから来るのかといえば、文字通り太陽そのもの―対流層の下にあるらしい地殻天体から飛来しているのではないか。もしかしてそこには巨大UFOを操るような超文明が存在しているのではないか。太陽に存在する文明、あるいはエイリアン? ブッ飛び過ぎと思われても無理はない。その可能性を考えることですら、あまりにも常識を超えている。想像を絶するとはこのことだが、宇宙の真相は我々はまだそのほんの一端を知ったばかりであり、あらゆる可能性に心を開いておくことが、学びの一歩であろう―。


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