太陽メガクライシスと地球脱出計画(その2)


異様な太陽活動の謎

 ここ数年、太陽活動が異常をきたしていることは確かだ。11年周期の黒点の活動サイクルも、今や乱れてしまっている。黒点が全くゼロになってしまうことも、しばしばある。
 もしかして、我々の与かり知らぬところで、太陽に新たな異変が起きているのだろうか。2014年7月には、NASAが「ニアミス 2012年7月の巨大太陽風」と題する衝撃的な報告書を発表した。それによると、2012年7月23日にメガトン級の太陽風が地球の軌道上をかすめたという。太陽風とは、太陽フレア発生に伴って起こる高エネルギーのプラズマ流だ。太陽風の威力は凄まじく、通信網のみならず電子機器も破壊する。パソコンやスマホ、航空機器、さらには軍事防衛システムなどのあらゆる電気通信系の機器が、世界規模でクラッシュする可能性すらある。太陽によって地球は生かされているが、時に厳しい一撃を食らうこともあるのだ。

 最近、太陽の活動が、文字通り見た目にもおかしくなっている。特徴的なのは、かつて見られなかったような現象が、太陽表面で頻発しているのだ。
 2011年3月12日、折しも日本で東日本大震災が起きた翌日、太陽の表面に巨大なピラミッド図形が浮かび上がった。コロナの中に浮かび上がった幾何学模様は二等辺三角形で、不気味なのは、緯度、経度とも0度地点に出現したこと。そして、この模様が巨大な穴―暗黒空間として現出したという事実だ。NASAは、太陽表面の磁場によってコロナに開いた穴が偶然にも二等辺三角形のピラミッドに見えたものだ、とコメントしている。
 しかし、なぜかNASAの映像アーカイブにおいて、この映像にはデータが消失しているコマがいくつもある。つまり、NASAが隠蔽すべき何がこの映像にあったことが窺える。

 そして今年、奇妙な現象が太陽に起こった。6月3日に黒点が完全に消えたかと思うと、7月15日、突如としてコロナホールが拡大し、太陽黒点も増加し続け、その表面に“顔”のような模様が現れたのだ。見た通り、黒いコロナホールが、あたかも人間の髪の毛と口の形になり、光った二つの黒点が「目」になっている。NASAが説明するように偶然によるものとしても、見ている方も笑ってしまいそうになる。

太陽ポールシフト、4極構造が出現

 2012年4月19日、国立天文台や理化学研究所、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の連名による驚くべき発表があった。従来、太陽の磁場は北極がS極、南極がN極だったが、国立天文台の太陽観測衛星「ひので」によると、この磁場の反転が進んでいるというのだ。それも単にS極とN極が入れ替わるのではない。北極と南極を縦にN極とN極が結び、S極とS極が太陽を横に相対する「4極構造」に、今後変化していくというのである。
 太陽の磁場が反転する「ポールシフト」自体は、珍しい現象ではない。だが、この「4極構造」という変化は、観測史上、前代未聞の出来事なのだ。そうなった時、いったい何が起こるのか、予測がつかないという。場合によっては、太陽が二つに割れたようになって、揺れ動く―踊るように見えるかもしれないのだ。
 この太陽のポールシフトに伴い、子である太陽系の惑星にもポールシフトが伝播する可能性もあるという。
 今現在のところ、太陽の磁場は4極構造に移行したことが確認されたという情報や報告はない。しかし、日本の名だたるアカデミズムが揃ってそう主張しているように、これは非常に確実性が高い予測である。前述した巨大コロナホールなどの奇現象と併せて鑑みると、現在の太陽は、いつポールシフトが起こっても不思議ではない状況と言えるだろう。

 2013年に、米国国防総省のNSA(国家安全保障局)による、全地球的規模の通信傍受システム“エシュロン”の実態を暴露し、現在は亡命してロシアにいる(らしい)元職員、エドワード・スノーデンは、太陽フレアに関する情報もリークしている。遠くない将来に太陽では大きな異変が発生し、大規模な太陽フレアが地球を襲う可能性が高いというのだ。
 情報を知る、いくつかの世界各国の政府は、これを「太陽によるアポカリプス」と呼んでいるという。スノーデン情報サイトの「インターネット・クロニクル」は、皮肉っぽくCIAはこの脅威を1999年頃には知っていたと指摘する。しかし、政府によってこの情報は即座に機密扱いになってしまった、という。

秘密宇宙軍「ソーラー・ワーデン」

 アメリカ、ペンシルベニアとメリーランドの州境にあるレーブンロック丘陵地帯に「サイトR」と呼ばれる地下施設がある。ここは有事の際の緊急の避難施設であり、電子制御のセンターとしてペンタゴンによって建設されたものだ。
 1953年までに、他の地下施設を結ぶトンネル網も張りめぐらされ、その後、増設工事が極秘に進められて、今ではこの丘陵地帯の全てが核爆弾でもビクともしない、頑強な防災施設と化しているという。内部の詳細や全貌は全く掴めないが、漏れ伝わる情報によれば、この「サイトR」は、緊急事態や大災害が起きた時、政府及び軍の首脳をはじめ、限られた人間―エリートのみが避難する場所で、有事の際には、コマンド・センターに変貌するという。
 そればかりか、施設全体が独自のエネルギーシステムで機能しており、天変地異や戦争で地上の通信網の全てが寸断、断絶されても、大気が汚染されても、見事に外界と隔離されて、ここだけは別世界となるシステムも完備しているという。
 さらには、この「サイトR」には、科学技術部門はもとより、通信施設、医療施設、礼拝堂、軍隊、コンビニから娯楽施設に至るまで、人間が生活していく上で、必要となるもの全てが完備されているという。

 収容人数は明らかではないが、少なくとも1万人以上は確保でき、地上が汚染されても、長期にわたり生活していくことが可能らしい。つまり、「サイトR」」は、地球が大激変に見舞われた時、「完全防災隔離施設」として機能するシェルターの役目を果たすという目論見である。

 だが、このサイトRの用途はそればかりではないようだ。実はここは、地球外惑星への“移住ミッション”のための施設でもあるというのだ。それも、いざ大激変に見舞われた時、地球を脱出するエリートたちのためだけに使用される。
 最近、アメリカ最大の秘密基地「エリア51」(ネバダ州)で実施されていたプロジェクトの一部がユタ州にある「エリア52」に移されたという。噂では、そこで新たな技術開発のプロジェクトが展開されており、長期宇宙航行用の“イオンエンジン”の開発を行っていると言われている。当然、そのイオン推進による機体の開発も実施されている。それには秘密宇宙軍「ソーラーワーデン」という組織が関わっているらしい。

 ソーラー・ワーデン―。11年前の2006年、ゲーリー・マッキノンというイギリス人が、NASAのコンピューター・システムをハッキングして、コードネーム「ソーラー・ワーデン」(太陽系の監視人)という秘密の宇宙軍組織の存在が明らかになってきた。
 地球評議会代表で宇宙文明の専門家、リチャード・ボイラン博士によれば、アメリカは1980年代以降、NASAが宇宙艦隊「ソーラー・ワーデン」を組織して、地球の近傍空間を監視・警備すべく、秘密の宇宙計画を実施してきたというのだ。「ソーラー・ワーデン」は、レーガン政権の「SDI(戦略防衛構想)」から始まった組織で、現在、このソーラー・ワーデン宇宙艦隊は、バージニア州ダールグレンに本部を置くアメリカ海軍ネットワーク宇宙運用司令部の管理下にあるという。本部では300 人ほどの職員が働いているが、ソーラー・ワーデンに属する機体の乗組員は皆、海軍宇宙プログラムの中核にいる士官たちだという。全員6206IP宇宙運用訓練の修了者で、カリフォルニア州モントレーの海軍大学院の卒業者、そして宇宙システム運用部で科学修士号を取得している。ボイラン博士によれば、海軍と海兵隊から男女を問わず兵士が参加しているという。

 このソーラー・ワーデンだが、2005年に開始された宇宙船団構築計画が推進されて、今や、その全長がフットボール競技場2個分ほどもある巨大な葉巻型母船8機、そして母船を守る43機の小さな宇宙船を保有するまでになっているという。
 このソーラー・ワーデンは、別の秘密宇宙計画にも加担している。それは「地球脱出用の大型宇宙船の開発だ」と、ボイラン博士は指摘している。

 大型宇宙船構築計画を裏付ける目撃事件も起こっている。2010年1月17日の晩。ユタ州の砂漠地帯を貫く道路から約15km離れたところにいたハイカーが、上空から前方の砂漠に降下してくる黒々とした三角形の巨大な怪物体を目撃。驚くべきはその大きさだった。長さ約180 メートル、幅約30メートルはあったという。この時、頭部が矢尻に似た形の物体がぐんぐん降下していくと、地表の一角に空母の甲板のようなものが現れ、そこに巨大な入口が開いた。怪物体が、そのまま中に進入すると同時に巨大なドアが閉まった。怪物体は、明らかに地下基地に降りたのだ。
「いったい何が起こったのか―」ハイカーはしばし呆然となって、その場に立ち尽くした。後にハイカーが目撃した機体のスケッチと民間最大の航空機が比較され、その巨大さが明らかになった。この大きさなら、優に2000人は収容できそうだ、と彼は証言している。

“選ばれし者”の地球脱出と「第四の選択」

 前述したように、ユタ州の「エリア52」では、ハイテクの推進エンジンと機体の開発が進められている。ハイカーが目撃したのは、その開発中の巨大宇宙船のテストフライトだったと思われる。いざ“地球脱出”の暁まで、エリートたちは「サイトR」で待機することになる。ここが大型宇宙船の開発と、移住のための環境が整うまでの生活の場として使われる予定だという。むろん、そこに入れるのはごく限られたエリートだけである。その“選別”もすでに終わっているという。この秘密裏の地球脱出計画を「プロジェクト・ノア」という。
 奇しくも今年はファティマの奇跡からちょうど100 年目だ。今度こそ、第三の預言が世に示される時が迫っているのではないだろうか。ローマ教皇フランシスコの最近の言動が、それを示唆しているように思える。教皇が懸念しているように、間もなく第三の預言が成就するのではないか。それゆえ、「プロジェクト・ノア」なる地球外惑星脱出計画が準備されているのだ。このミッションが目標とする火星やエウロパ(木星の衛星)、タイタン(土星の衛星)は、いずれも地球から比較的近く、人為的な環境変化「テラフォーミング」(地球化)を実現できれば、人類が居住できる可能性が高いと見込まれている。

 だが、どこへ移住するにせよ、選ばれた人間を運ぶには、惑星間航行が可能な巨大な宇宙船が必要である。プロジェクト・ノアは、現在どの段階まで準備が進んでいるのだろうか。ゲーリー・マッキノンが、ハッキングによって、NASAのジョンソン宇宙センターの機密ファイルの中で発見した情報によれば、アメリカは300 人乗りのシャトル型宇宙船や巨大UFOを複数所有しているという。加えて、目的不明の実験を繰り返しているNASAの無人の往還シャトル「Xー37」も、この計画の一部だとされている。実際、2014年4月にNASAが「ワープ航法」について情報提供したのは記憶に新しい。情報では、Xー37は新型ロケット・エンジンの開発を進めているといい、そのエンジンこそがワープエンジンだと、噂されている。NASAが「ソーラー・ワーデン」を隠れ蓑にして、迫り来る危機的状況に先駆けて、惑星間飛行に真剣に取り組んでいるのは間違いない。

“選ばれた者”―エリートたちの地球脱出といえば、思い出されるのが、1977年6月20日にイギリスのアングリアTVが制作したドキュメント「第三の選択」だ。放送された当時、世界的に話題を呼び、米ソの宇宙開発の裏には、実際にこうした陰謀があるのではないか、と噂されたが、やがてこの番組は完全にフィクションであり、そのような秘密の計画など存在しないというところで落ち着いた。だが、最近になって、この「第三の選択」そのままをなぞった計画が実行されていたことが分かった。
 2014年3月、アイゼンハワー大統領を曾祖父に持つローラ・マグダレーン・アイゼンハワーが、その情報をリークしたのだ。

「私は2006年に火星探査クルーに選出されました。これは、ある秘密条約に基づく決定です。この条約の背後には、“オルタナティブ3”という計画が存在しています」

 ローラによれば、アイゼンハワー大統領は、就任後の1955年に秘密結社「ジェイソン・ソサエティー」の長になったのだという。オルタナティブ3は、ジェイソン・ソサエティーに属する学者たちが推進する秘密計画で、将来、地球に起こりうる“運命の日”のシナリオに深く関係しているという。それは、極秘の宇宙移民計画で、この計画に参加できるのは、ごく限られた人間、つまりエリートだけ。ほとんどの人類は切り捨てられる。しかも、“選ばれた者たち”―エリートが移住するのは、火星だという。
 なんと「第三の選択」が火星で進められつつあり、プロジェクト・ノアは、第四の選択ともいうべきものだったのだ。
 前述のゲーリー・マッキノンによる情報によれば、秘密宇宙軍「ソーラー・ワーデン」の大型宇宙船が、既に火星との間を往還し、そこには基地が作られている。また、火星の先住人―数種類の地球外生命体が、主に地下の都市や施設に存在しているという。

 「ソーラー・ワーデン」も、「プロジェクト・ノア」も、実は、より大がかりな「秘密宇宙プロジェクト」の一部を形成するものであることが、最近になって判明してきた。3年前の2013年頃から、政府系の組織や軍で勤務していた人物から、内部告発として極秘プロジェクトの全体像を語る証言が複数出てきたのである。しかし、その証言は、こちらの想像力の限界を超えるような本当にぶっ飛んだ内容で、映画「スターウォーズ」さえ吹き飛んでしまうくらいのものなのだ。その中の一人、コーリー・グッドの情報公開は今でも週一回のネットインタビューで続いているし、毎月新しい証言者が続々現れている。その情報は膨大である。

 この分野の著名な調査ジャーナリスト、リンダ・モールトン・ハウによれば、すでにこうした内部告発者は1000人程度に達しているのではないかという。彼らは「ディスクロージャー・プロジェクト」やケリー・キャシディの「プロジェクト・キャメロット」、またリンダ・ハウの取材などを通して証言をしている。そこで語られている何パーセントかでも真実であるとしたら、我々が日々経験している「現実」の向こう側には、想像を絶する、もう一つの「現実」が存在していることになる。次回からは、証言、告発された「秘密宇宙プロジェクト」の内容を紹介したい。もしかして我々は、これまで未知であった「現実」を受け入れ、それを認知する時期に来ているのかもしれない―。


                       *写真・図版等は『ムー』2016年12月号他より転載


 

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