日記38

FIND HORNの旅・・その2“IONA ISLAND”

3月から4月にかけてスコットランドのFINDHORNへ旅してきた。最近は物事の流れが速くて、今年の4月の出来事が、はるか昔の出来事のように思われて、自分の中でどこまであのときの体験をリアリティをもって追体験できるのか、不明だけど、がんばって、FIND HORNの旅、その2“IONA ISLAND”を書いてみたい。

1週間のFIND HORNでの体験週間を終えて私は日本から一緒だった参加者と別れて一人IONA ISLAND『アイオナ島』へ向かった。FIND HORN財団が運営するIONA島にある小さなコテージで1週間 TRANS FORMATION GAME『トランスフォーメイションゲーム』を受けるためだ。朝早くバスがホテルに迎えに来て2〜3人の見送りに見守られるなか、10人乗りのバスに乗り込んだ。バスの中にはすでに3人の男女が同乗していて、ドライバーは大柄な女性だった。私を入れた5名はすばやく自己紹介をし終わってバスはすぐに目的地へと走り出した。約6時間のドライブだ。車内でたった一人の男性があまり英語の達者でない私に声をかけてくれ、これから向かうアイオナ島へのルートを地図で示してくれた。最近、パソコンのやりすぎか老眼の上に乱視が出てきた私の目には、走る車の中での読書や地図読みは、すぐ酔いが回って長く集中できなくて、せっかく彼が渡してくれた地図も長く正視できなくて、そのまま膝の上に置いたまま走り過ぎるスコットランドの田舎道をぼんやり眺めていた。フェリーに乗ること2回、そして最後には車を海岸の船着場において、私たちは3度目の船を乗り継いで、目的地のIONA 島に到着した。そこから又全員の荷物と1週間分の食料をリヤカーに積んで歩くこと20分。海辺のコテージにたどり着いた。そこで二人の新たな男性メンバーが独自でやってきて合流した。女性4名男性3名の計7名がこの1週間小さなコテージで膝を突き合わせて丸いテーブルを囲みゲームに狂ずるのだ。どんな変容『トランスフォーム』が待ち受けているのやら・・

部屋割りの後、軽いランチをとった私たち全員はコテージ2階のサンクチュアリ(聖域)となっている部屋に集まり、それぞれの場所に座り瞑想が始まった。この部屋でゲームも行われるらしい。
3月下旬の午後の日差しがゆっくりと窓辺に差し込み、静寂が続く。この部屋の出窓にはケルト民族の土着信仰とクリスチャニズムが融合した独特の十字架が置かれていた。今までFIND HORN滞在中、一度もサンクチュアリの中で十字架を見なかったので、最初は奇異な感じがしたが、この島全体がケルトの巡礼地として、スコットランドでは特別な聖地と言われていることを後で知ってなるほどと頷ける。精霊の島なのだ。

瞑想の後、全員の自己紹介が行われた。その後食料や料理の割り振りなどを皆で決めて、次の日から始まるゲームの前準備を説明してゆく。6時間の運転をしてくれた女性の名前はハンナ、ドイツ人で料理担当でもある。
ゲームのインストラクターであるライザは南アフリカ出身だという。そして私と一緒にこのゲームを受けるアリスはスエ−デン女性。
女性だけでも名前を覚えることができた。男性は徐々に名前と顔を一致させてゆこう。
ゲームを受けるのは女性2人と男性3人の5名だ。ライザがこんなことは珍しいと言っていた。いつもは女性が多くて男性メンバーは少ないらしい。

その後夕飯の支度に取り掛かった。ハンナとアリスが手早く料理を作って、私はその間ちょっとコテージの周りを散歩した。周りは牧草で羊の糞が沢山。土なのか糞なのか判らないくらい。遅い春の海風はそれはそれは冷たかった。50メートルもいけば波打ち際にたどり着く。やっぱり島はいい!!。八丈島にもマウイ島にも通じる何かか、私の吸う息と吐く息に混ざって、心がほころんだ。



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