日記23

こ と ひ き ?

5月のある日、私はことひきに出遭った。
なんて書き出しで、この日記を読んで下さっている方々を煙に巻きたい早苗NENEですが。。。

“ことひき”って、いったいなんだとおもいますか? 私はその言葉を聴いたときになぜか臼(ウス)を思い浮かべました。
多分ウスで何かを引くイメージが浮かんだのだと思います。護摩やお茶や、麦などを引いて粉のようにする昔の器具、というイメージです。
でも、本当は全く違います。漢字を当ててしまうとすぐに理解できるのですが、、
“琴弾き”なのです。それも嫁入り前の美しい女性たちでした。
名古屋での邦楽関係のコンサートで控え室が一緒になったのですが。
あいにく私と琴弾きの2人で計3名のための控え室に鏡が2枚しかありませんでした。
仕方がなくお互いが譲り合って2枚の鏡でお化粧をし、着替えもし、それがきっかけで仲良くお話をすることになりました。

お琴を弾く日本女性なんて、回りには知らないので私は興味津々、譜面も見せていただきました。
弦を奏でるツメの形によって流派が異なることや、あの太い弦をベンベンと弾くには相当の腕力が必要なことなど、色々教えていただきました。
狭い日本の家で、あの大きなお琴を弾くのはやはり大変なようで、楽器として、の持ち運びにはいろんな苦労があるようです。私は自分の声が楽器なのでホント楽。
狭い楽屋で琴弾きの美しいお嬢さんとの語らいはとても和やかで楽しいものでした。



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