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● 2005.07.17●

「 クーウパ&各界のスペシャリスト達 ライヴ」
      
7月17日(日)夕方6時〜

〜どうなるかわからない究極のチャンプルー音楽の夕べ〜


広島でいつも新鮮な音楽を展開してきたバンド「クールラニングス&ウパシクマ」(以下クーウパ)。アイヌ、奄美、ネパール、モンゴル…、数々の民族音楽やオリジナル曲をソウルフルに展開していくクーウパに、今回、さらなるスペシャリスト達が加わり、どうなるかわからないライヴが開催されることになりました。
超絶技巧を駆使した、専門分野による驚愕の夕べになるのか、はたまた大ロックンロール大会、セッション大会になるか、予断を許しません。

「普通に、なごやかに、しめやかに、賑やかに、様々な違った形が、異なる心
 が、一つの音楽の悦びを生み出す日となりますように。 それが、また、
 様々に異なる心に、響きます事を! ごくごく普通に、楽しい時間を過
 ごせたら、と思います。あなたの心を、モミモミしたい^_^ ]
(by 佐伯氏:クーウパ・リーダーよりのメッセージ 
                  題して「メッセージはマッサージ」)

各界のスペシャリスト達の根幹は、結局は、ひとつ、なのでしょう。
山里に響く不可思議なる音楽で、心身すっかりもみほぐしてしまいましょう。 
 
  ライヴ参加費◆ご予約1500円◆当日2000円
  ※ご厚意により安めの設定ですが、内容は非常にハイレベルです。
      (無農薬玄米のカレーは、500円)

 演奏者◆プロフィール

クールラニングス&ウパシクマ
 佐伯雅啓:トンコリ・三線・ボイス・唄、他、
 居森やよ美:唄・口琴・エフェクト・他、
 正本智恵:ジャンベ・唄・他、
十数年前の結成当初、ジャマイカ関係の本から拝借した「クールラニングス」の名で活動していたが、次第にアイヌ音楽にはまり、後にアイヌ語で「古い知恵」を意味する「ウパシクマ」をプラス。

等々力政彦(フウメイ・イギル・トシュプルール)
トゥバ民族音楽演奏家。10年以上にわたり南シベリアでフーメイ(ホーミー)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、演奏活動を行う。あがた森魚、朝崎郁恵、安東ウメ子、古謝美佐子、フン・フル・トゥなど内外のミュージシャンと共演。嵯峨治彦(モンゴル民族音楽)とのユニット「タルバガン」、OKIの「Far East Band」で活動。「タルバガン」は98年第3回ユネスコ主催国際フーメイ会議(トゥバ共和国)で外国人初の総合2位獲得。

森川良哉(尺八、エフェクト)
上田流大師範山本観山に尺八を師事。古典・現代邦楽を中心に研鑽を積み、様々なジャンルや場所で、国内外を問わず演奏活動を継続。04年RCC中国放送の番組「素顔の時」にて独創的な尺八の世界が採り上げられる。

田中峰彦(シタール)
83年シタールを始める。88年渡印、巨匠・故ニキル・べナルジーの直弟子で演奏家のアミット・ロイ氏に師事。演奏の他、独特な作曲活動にも定評がある。

●当日宿泊の方は、事前にご連絡ください。
 ちなみに、現在、ホタルが飛び交う季節になっています(源氏蛍も)!

●その他のお知らせ●

◆ハワイの伝統的なヒーリングマッサージ「ロミロミ」@Rupa
ロミロミは、大自然のエネルギーを心身に流すハワイの伝統的なヒーリングマッサージ。意識を内側に向けることで非常に深い体験になります。だから静かで自然豊かな環境が大切。
個室でのマッサージの後、畳の店内でのお昼寝や、お散歩など、余韻も堪能してください。出張もOKです。ご希望の方は、是非、店内でユニークな 玄米菜食を。マッサージ+薬草茶+お昼寝で
2時間〜、3500円(2日前まで要予約)

◆7月から、不定期で教室をスタートすることになりました。
月各1回程度、参加者で日程調整していきます。柳生新陰流発祥の地、自然の波動を感じながらの
感覚鍛錬はいかがでしょうか。
興味のある方は、お気軽にお問い合せください。

「気功教室」 2時間2800円 薬草茶付き
京都の臥龍トウ養功、浜田臥龍氏による、養生気功教室。
休日昼間の予定で、2時間の教室の後はお茶でも飲みつつ、まったり過ごします。付近の聖地なども巡ります。浜田氏経由の「気」は、非常にダイレクトで、感じやすいものです。一人一人の気を高めることにより、柳生の波動、ひいては地球の活性化を目指します。定員10名。

「リコーダーアンサンブルによる中世ルネサンス音楽教室」
30分500円、お金のない方、応相談。平日の予定です。
マクロコスモスの響きを追求した当時の音楽を演奏・体感することにより、自己を手放す感覚を掴みます。1回の教室で、定員3名。

◆前回お伝えした「風と土のさと」、まずはネット上で立ち上げていくことになりました。多様なメンバーによるイメージ上の「さと」を自在に創造し、随時、山でのワークショップなどを展開していく予定です。興味ある方は、どしどしアイデアや作品などをお寄せ下さい。

◆7月中、実家の農作業の手伝いに行くため、お店を数日間、お休みする予定です。ご来店前にお電話でご確認くださると幸いです。ライヴのご予約はメール優先でお願い申し上げます。

◆夏、エスニックや沖縄料理などで、まったり宴会はいかがでしょう! ご予算自由のお任せ料理。ドリンク持ち込みOKシステムもありますので、お問い合せください。乳幼児連れのお客様、歓迎です。

ライヴのお問い合せ・ご予約は…
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アジア食堂 Rupa
 奈良市柳生町348-1 柳生陣屋跡西側 0742-94-0804(T&F)
rupa358@k4.dion.ne.jp  http://amanakuni.net/rupa/
無農薬・無化学肥料玄米のユニーク玄米菜食、エスニック、沖縄料理など
時間・メニュー・配達など、何でもご相談下さい。なるべ2日前にご予約を
  名阪国道 針ICから車で369号を25分・ 中瀬ICから40分
奈良市内から車で369号を約30分
近鉄・JR奈良駅から奈良交通バス、バス停「柳生」歩7分
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以下は、民族音楽に興味のある方のみ、ご参照ください…(等々力氏より)。

<トゥバについて>
シベリアの森とモンゴルの草原が出会う場所。トゥバ共和国(The Republic of Tyva)はロシア連邦に属しモンゴル国の北西隣り、いわゆる南シベリア、もしくはアジア中央部と呼ばれる地域に位置する。モンゴルとは異なる民族グループであるが関係は深く、ちょうど韓国と日本の関係によく似ている。面積はほぼ日本の半分の大きさで、人口約30万人。首都はクズル市。先住のトゥバ人が住民の70%を占め、使用言語はトルコ語と同じくテュルク語系のトゥバ語であり、公用語としてロシア語を用いる。基本的に黄色人種だが、日本人と比較して一般に肌が白く、中には金髪で緑や青い目を持つ人もかなりの頻度で見られる。人口の70?80%以上は町に定住しているが、様々な形態の遊牧・狩猟生活も広く行われている。

宗教はラマ教だが、古くからあるシャマニズムの方がよりいっそう生活に定着しており、その併存形態は日本における仏教と神道の共存と大変共通している。

<トゥバの楽器>
・トシュプルール(doshpuluur):元来2弦の楽器であったが、現在は中国の弦子(シャンズ;琉球の三線などの源流の楽器)由来の撥弦楽器チャンズ(chanzy)の影響で3弦のものも見られる。指で弾くが、現在はギターのピックを用いることも多くなっている。
・イギル(igil):2弦の弓奏楽器。
・ホムス(khomus):口琴のこと。トゥバでは鉄、木、竹でつくられたものが知られている。
・プザーンチゥ(byzaanchy):4弦の擦弦楽器。中国の四胡、モンゴルのホール(khuur)、あるいはホーチル(khuuchir)と同型の楽器で、弦の間に弓を挟んで演奏する。

<アルタイ山脈周辺型の「喉歌」について>
喉歌(のどうた)の大きな特徴として、1人の奏者が笛のような高い声音でメロディーをつけて歌うというものである。ここでは便宜上、歌詞を伴わない楽器としての声として喉歌を定義する。喉歌を持つほとんどの民族が、だみ声(喉詰め発声)で英雄叙事詩を歌うときの装飾として用いることから、叙事詩と喉歌の強い関連性が示唆される。このことからアルタイ山脈の西側のテュルク語系の民族(トルクメニスタンを中心に、カラカルパク、コングラドなど)で広く認められる、男性によるだみ声の英雄叙事詩語りとの関連性は注目してよい。このような喉歌はアルタイ山脈周辺の
民族に見られる芸能で、トゥバではフーメイ(khoomei)と呼ばれている。他にもモンゴル国西部のフーミー(khoomii)や、アルタイ共和国のクーメイ(koomei)などはこの語が共通の祖先から広まったことをよく示している。またハカス共和国のハイ(khai)、アルタイ共和国のカイ(kai)、モンゴル国西部のハイラフ(khailakh)などのように、叙事詩を表す名称がそのまま喉歌の名称として使われる場合があり、このことも英雄叙事詩と喉歌の関連性の強さを示している。もともと男性の芸能であったが、この10年以内にトゥバでもモンゴルでも女性の喉歌歌手があらわれだしたのは、大きな伝統の変化として注目される。

<トゥバの喉歌>
トゥバの喉歌の分類は人によって異なるが、大きく3〜5種類に分けている。

・フーメイ(khoomei):トゥバの喉歌の基本になる発声法。高い音のでる喉歌。喉詰め発声をしたまま舌をどこにも付けずに口唇を丸くし、口腔内の大きさを変えることで音程を変える。
・スグット(sygyt):口笛を語源とする、高い音のでる喉歌。喉詰め発声をしたまま舌を水平に歯ぐきの上のあたりに付け、左右非対称の平唇にして発声。ひじょうに鋭い笛のような音がでる。
・カルグラー(kargyraa):低音の喉歌。喉詰め発声とは異なり、仮声帯の振動がこの声の音質を決定していると考えられる。「ガラガラ」した声音。

5種類の喉歌とは、これにポルバンナドゥルborbangnadyr(喉歌をトリルのように揺らすスタイル)、エゼンギレールezengileer(喉歌をギャロップのように揺らす スタイル)を加えている。