amanakuni Home Page | なまえのない新聞ハーブ&アロマテラピー | 八丈島の部屋


ストローベイルなカフェ

Cafe Slow

ホームページ:http://www.cafeslow.com
メール:
cafeslow@h4.dion.ne.jp
TEL:042-314-2833 FAX:042-314-2855
東京都府中市栄町1−20−17
国分寺街道沿い、京王ストア北隣り
国分寺駅から徒歩15分弱、 府中駅からは25分
(バス有り)(駐車場有り)
平常営業:日・月・火・木:11:00〜19:00 (18:30=ラストオーダー)
週末営業:金・土:11:00〜22:00
(21:30=ラストオーダー) 
水曜定休日
会合・パーティ・イベント等での利用可


 前号の辻信一さんの「スローライフ」いかがでしたか?10年程前に彼と出逢い、30年勤めたユネスコの仕事をやめて地域通貨が使えるストローベイル(藁の家)の店を始めた人がいます。2周年を迎えた国分寺(と府中との間)オーガニックカフェ「Cafe Slow」の代表吉岡淳さんにお話を聞きました。

「たまたまこの界隈には面白いアーティスト住人が多いんですね。お茶を飲みに入って、ここでコンサートをやりたいなと」。そして気に入ると友だちのミュージシャンを連れて来てくれる。自然に口コミ紹介でライブが続くようになったそうです。ほとんど毎週多彩なジャンルに渡る音楽の集い、月一度は地域通貨のフリーマーケット、ふだんはフェアトレードのエクアドルのコーヒーや手作りグッズ販売とオーガニックな軽食、コーヒー、ビールなどでもてなすカフェになっています。6月雨上がりの平日午後訪ねてみました。

 バス通りから入ると中庭的な雰囲気がほっとさせてくれ、ガラスの扉を押して中に入ると「元自転車屋さんの倉庫」という吹き抜けの頭上まで広々した空間と、壁面に貝殻などが埋められたストローベイルの柔らかい質感。メニューはヘルシーで割と安価。ピアノとアフリカのマリンバが並んでいます。写真や手工芸品、手作りの楽器、本やCDと様々なインフォメーションのコーナー。かかっているBGMはアイヌの歌?のんびりしたリズムに波打つメロディ。時間…時計がないライフスタイルにふと滑り込めるような時間。

飼料用の藁を硅藻土で固めたというその壁は白く、なんと何百万年という時間に海藻や貝殻などが堆積してできる海底の土だそうです。「府中に偶然日本一古い硅藻土建材屋さんがあって…」と、カリフォルニアのストローベイルハウスをいくつも見学してから作った吉岡さん。さぞ楽しんで作ったんだろうなぁ…と想像させる表情を見せてくれました。ミュージシャンやお客さんが「ここで演奏したいなぁ…」と思う、その魅力の大きな要素はやはり、この不思議なインテリアだろうと思います。不定形の曲線が描くちょっと宇宙的で、でもすごく土着的というのか、ストローベイルの実際を見たのは初めてなのですが、堆積した砂が自然に“時”の厚みを感じさせるのかもしれません。悠久の海、何百万年…、スローライフ…壁は語る…です。

2日前には浜岡原発の技術者を招いた集まりとフリーマーケットとで100人以上の人で賑わったとのこと。「これからやりたいことは、一つは府中の街独自の地域通貨(今使えるのはネットワーク主体の3種)がいつかできれば…」という長期的夢と、そして「近いうちに屋上にソーラー」。自家発電にとりかかりたい。ちなみに2階は去年からヒーリング、ワークショップなどに使えるフリースペースとギャラリースペースのレンタル(一週間で1万円)を始めています。

お店紹介の目次

No.119=2003年7・8月号
名前のない新聞の表紙

amanakuni Home Page