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かけこみ亭

〒186-0003 東京都国立市富士見台1-17-12 S&Sビル地下 
TEL.042-574-3602
JR南武線谷保駅北口下車徒歩2分 
営業時間:pm6〜12 日曜定休
ホームページ: 
http://www.asahi-net.or.jp/~yi7k-ttn/kakekomi/

マスターのぼけまるさん→


 東京の多摩地区、南武線の谷保駅にほど近い「かけこみ亭」は、ビルの地下にあって夜だけ開く飲み屋さんだが、実はいろんな顔がある。
まず第一にここは「たべ・のみ・スペース」とうたっているように、無農薬・低農薬の野菜等と無添加の調味料を使った食べ物・飲み物を出すお店だ。メニューには玄米ご飯、おにぎり、定食から、純米酒、焼酎、沖縄の泡盛、くにたちワイン、エビスビールなどが並ぶ。
 そしてお店の名前からもわかるように、ここは単なる飲み屋ではなくてかけこめるところ、子連れや女性だけでも入れ、ノンベーの独り者でも集えるところ‥‥しかも多目的に利用できるようなところというイメージでお店をはじめたそうだ。実際、お店の営業は夕方からだが、昼間の間はフリースペースとなっていて、1人1時間¥200+αという安い料金で英語教室とか、バンドの練習、パーティー、上映会、リサイクルバザー等々多目的に利用されている。
 またここでは週末を中心にライブコンサートが定期的に開かれている。最初は月1回くらい企画していたのが口コミでひろがり、ツアーの途中にやりたいというような話が来て平日にもやるようになったという。実はマスターでオーナーの通称ボケマルさん自身も昔から自分でうたっており、8月の誕生日には多数のサポートミュージシャン協演のもと、思い切り歌いまくるというコンサートを毎年開いている。
 12年前、たくさんの人に協力してもらいながら廃材などを利用して作ったお店の中は、今は壁一面にイラク戦争や有事法制などについての新聞記事が貼ってある。今年のはじめころ、ピースナウなど戦争反対の集会にも出かけていた時、たくさんの人にメッセージを書いてもらったシーツも壁にはってある。また地元の国立でも毎月のようにデモをやっていたが、自分にとっていつもいるこの場で何かやりたいと思い、お店に来る若い人たちはあまり新聞を読まないだろうと思って、切り抜いた記事を壁にはるようになったそうだ。お店をはじめた最初のころの同年代のお客さんの子ども世代が今はお客さんとなっているという。
 「そういう若い世代に理屈じゃなくて何か生き様の中で何かを伝えられたらなー」と言うボケマルさん。「たとえば反原発とか環境がどうのとか。それを自分の生活の中にどう取り込んでいくか。やっぱりこういう場でないと、ちがう世代の人同士や職業のちがう人同士が語り合うこともないでしょう。庄屋みたいなふつうの飲み屋じゃ隣同士に座っても会話することはないだろうしね。(笑)」
 ボケマルさんのキャラクターに惹かれて地球人じゃないような元気な若い子たちや旅人が寄るというこのお店。これからも賑わいそうだ。

お店紹介の目次

No.120=2003年9・10月号

名前のない新聞の表紙

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