足がある 〜 ナナオと(一部)

 

そう歌になって
じゃ また 新宿で
はりねずみの風月堂で
やぶこうじの森で
高速道路の行き交う闇の中で
放射能がふり注ぐ雨の中で
焼酎をひっかけ ラーメンをすすろう
ほほほと笑ったり
あり得ない言葉をしゃべったり
夢みられている夢のように
歩いていこう
花が咲く枯枝の先で
文明の行き止まりで
君は君を流れ
ぼくはぼくを流れていく
歩いてきたことは
そう ”どうぞ忘れて下さい”
ただ 今 ここにいる
これで十分
さあ ナナオ お茶にしようや!

 
詩集「足がある」SPLASH WORDS より

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