カズからの手紙


〈その24〉

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新しいビジョンに向けて

 いや〜、本当に久々の便りで、思いっきり御無沙汰をしてしまいました。
 ほぼ一年ぶりの「カズからの手紙」です。知人から、“ホームページを見ても、全然情報が出ていないので、カズさんどうなっているの?”と云われてしまいました。前回の便りから一年、実は色々ありました。
皆さん、ごめんなさい。心配かけましたが、元気にやっています。愛媛の久万高原に引っ越してから、この夏でもう2年になります。

2012年の水田。生育中の「HAPPY HILL」、草取り作業 2012年、水田に実ったマコモダケ 2012年秋、実った米の天日干し、はさがけ作業、次男の八星

 これまでの流れをざっと紹介します。食料自給率を高めることが当面の課題でしたが、米作りは友人と共同で、福岡正信さんが自然農用に作った「HAPPY HILL」を、無農薬、無肥料で手植えして、昨秋はまずまずの収穫でしたが、家族一年分にはまだ足らず、これからさらなる収量をめざすところです。この品種は水田でも陸稲でもいけるので、両方やってみましたが、どちらもうまく実りました。とても甘みがあっておいしい米です。今年は三男一新の通う小学校からそう遠くない所に新たな水田と畑を借りることができて、面積が広がりました。水田にはマコモと米を植え、半分は陸稲にします。雑穀はアマランサスとタカキビを蒔きました。マコモは稲の先祖のようなもので、クロボ菌のおかげでマコモダケという竹の子のようなものが多収でき、とてもおいしいです。葉はお茶になり、ゴザも編めます。秋には小麦も蒔きたいと考えています。昨年の野菜畑は長雨のせいで夏の果菜類があまり良く育ちませんでしたが、野良生え(たい肥に混入した種子が勝手に生えてくる)のカボチャが豊作で、この春まで食べることができました。このように半野生的に自生できる作物を増やして行きたいです。原種のニンジンや大根も種子が継続できて今年も生育しています。我が家の周辺にはお茶の木がけっこうあり、史江が最近毎日のように茶摘みをしています。5月中旬、今が盛りです。また畑の雑草はほとんど食べられるか薬になるものばかりで、野菜が実るまでは良く食卓にあがります(ヨモギ、カラスのエンドウ、ハコベ、ツユクサ、タンポポ、アサツキ、レンゲ‥‥etc.)
 地鶏達も健全で、残飯やクズ米、ヌカくらいしか与えていませんが、自分達で庭周辺を歩き回り、草や種子、虫やサワガニなどを食べて夕方になると鶏小屋へ帰ってきます。真冬、ほぼ2ヶ月間ほどまったく産卵しなかった(休産期)だけで常に5〜7割の産卵率を保ってますから、家族で食べるには充分にあります。ちなみにメンドリ6羽、オンドリ5羽いますが、オンドリは1羽いればこと足りますので、さばいてお肉にすることも考えています。それでも、ほとんどエサ代もかからないことだし、オンドリ達が良く外的から群れを守り、それなりに調和して生きているので、そのままになっています。

 活動の方は、“13本のドキュメント映画をボランティアで作る会”とのジョイントが濃いおつきあいになり、僕のライブや御神事の映像がかなり収録されています。前回の通信でも少しふれていますが、2本のドキュメント映画の監督をつとめる流れとなり、山田征さんとのコラボで「原発と再生可能エネルギーの真実」がまずは完成し、非売品DVDとしてすでに数百枚配布されています。またyoutubeにもアップしたので、興味のある方は下記へアクセスしてください。この作品はメッセージを広めるために、コピー上映自由にしています。
http://www.youtube.com/watch?v=BGXXIONcwno
 またはDVDディスクを入手したい方は直接僕にコンタクトしてください。征さんの四国ツアーの記録として、剣山でのインタビューを中心に僕の歌(新曲)も入れて編集されています。
 もう1本は僕自身の活動や生活のドキュメントで、現在編集中。この秋くらいまでには完成させたいところです。お楽しみに。
 また監督はしていませんが、出演も含めて深く関わっているドキュメント映画“淡路、出雲、熊野、国産み国造りのお祭り”も完成されています。4年前にシピラ通信で紹介した“環太平洋、虹の国産み祭り”と同じ流れの祭りで、古代からの祈りの場であった淡路島の「紫苑山」を開山してから昨年の11月7日で5周年を迎えましたので、その時の祭りのドキュメントです。
 紫苑山は世界の始まりの所で、ここからスタートするヒナ型はやがて世界に広がります。(シピラ通信のバックナンバーその15を参照してください)

淡路島、国産み国造りの祭りにて、イザナギ神宮での奉納演奏 淡路島、紫苑山「国産み国造りの祭り」5周年(2012.11.7)“剣の返還”による平和宣言のセレモニー *同紫苑山、輪の舞いと火のセレモニーのコラボ 光の柱を立て、祭りの調和の柱となった

 さて久万高原の岩屋寺(札所45番)への旧歩き遍路道ぞいにある我が家は、良く開かれた場所なのか、たくさんの人が訪れます。ここ槙谷には我が家を含めて4軒しか人が住んでいなくて、一番奥の高台にある我が家は街と違い、たくさんの人の想念や雑音、電磁波などからわずらわされることもなく、清浄な空気と山の清水、やわらかな地場波動に包まれて、まさにヒーリングスポットそのものです。訪れる人は皆、良く眠れ、良く食べれ、とても休まったと言います。歩き遍路道なので、歩いてくる人もいるのですが、昨年は“セブン・ゼネレーション・ウォーク”(7世代先の子孫へも継続できる世界を祈りながら歩く)の一行が立寄り一泊し、今年は先日この5月に女神達の“ぽのぽのウォーク”の一行7名が二泊して行きました。
 歩いてやってくる人達の運んでくるものは特別で、今の世界の最大の問題点である、あらゆるものとの分離(人と自然・野生、人と人、人と神、国と国)を再び融合へ向けてつむいで行くためのヒナ型のように感じられ、良いエネルギーをたくさん届けてくれます。こういう流れは、これからも喜んでサポートして行きたいと思います。来てくれて本当にありがとう。
 6月には北海道の二風谷からアシリ・レラさんが四国初上陸ということでやってきます。ここ四国にもアイヌ民族がたくさん居たようなので(全国にアイヌ民族をはじめ様々な縄文の先住民族が居たことは事実です)とても大切な流れになることと思います。
 レラさんには“白いアナグマの祭り”でもカムイノミをしていただいたし、何度も御神事を共に関わった方なので、高知〜愛媛あたりの流れにはジョイントしたいと思っています。今までは縄文の慰霊が常でしたが、今回はアイヌ式の結婚式を何カ所かで行うという、ハッピーで創造的な流れのヒナ型になりそうで、楽しみです。もちろんカムイノミによる慰霊もあると思いますが、ここ数年、たくさんの古代へのお浄めが続きましたから、これからは現象界的にハッピーな創造性がたくさん産まれて来るような気がします。再融合による一元性の輪がどんどん広がって行くという希望を感じています。最後の一厘からすべてを光へと。
 ここ数年、多くの人々が、自らのインスピレーションや天の導きにより、聖地のお浄めや岩戸開きをしてきました。僕自身の必然的な流れとシンクロした人々もたくさんいましたが、様々なネットワークからその事が伝わっていました。岩戸は全国にたくさんあり、そこを再びエネルギースポットとして開くためにお浄めが必要でしたし、やがてそこから大地の脈動と天の御心が広がり、人類の潜在意識に働きかけるのだと思います。このパワーは強力で、地球の一部、全体の命の一部として生きる個人の意識を覚醒させて行くことでしょう。今の世界はもう限界に近いところに来ているように思います。これまでの分離と破壊は、再び融合の輪(和)へと帰って行くことでしょう。そういう流れの中では、最悪と最善が陰陽のように渦巻いて行くのでしょうから、きっと様々な事が個人にも社会全体にも起こって行くのかもしれません。でもきっと何が起こっても大丈夫。魂は永遠のものです。すべては最良のものへと向かうためのプロセスとなり、多くの人々が大きな節目を迎えて行くことでしょう。地霊のスピリット、地球の意志、宇宙の心は強大です。きっと人の想念をもとり込んで行くことと思います。すべてに幸ありますように。動植物や足元の大地とビジョンを共有することから始まる世界を窓口に、僕らの国産み国造りを進めて行ければと感じています。
 また皆さんにお便りします。新しい歌も生まれています。

 ♪わたしは、わをたし。わたくしは、わをたくし。 
  命の輪の中に、私の輪をたし。光の輪の中にわたくしの輪をたくし♪

 久しぶりということもあり、少し長い便りとなりました。ではまた。
                             Love 和