8月5日号
                                      イラスト:まちこ



入場者数が4日夜の段階で約490名に達したそうです。地元町内会の人たちには招待券を出してるので、実際上は500名を突破したのかもしれません。もともと会場のキャパが500名ということで予算をたてているため、これで赤字になる心配はなくなったはず。おめでとう! ありがとう!


きょうのうた 

ザ・センチメンタルズ「猿の親子」 
 作詞・作曲:アル ナオタカ

ぼんやり見ていた テレビの画面にうつったのは
山沿いの国道で うずくまったまま動かない
猿の子供と  となりで立ちつくす母猿
毛づくろいしても 揺り起こしてみても
もう何をしてみても 動かない

日も落ちて真っ暗な  道にたたずむ猿の親子
トラックはすごいスピードで クラクションならしてよけてゆく
山は削られ  道を作り
行き場を失った 動物がいる

動かなくなった 子猿をくわえて山に帰る
母猿の後ろ姿は とてもとても悲しくて
猿の親子に何を思うの? 人間の親子

内田ボブ&フレンズの演奏で、3日間、約40バンドにわたるコンサートは終了しました。



5日のプログラム

  浜岡原発と東海地震

時間/場所=pm1:00〜5:30/ティピ
講師=
河本和朗、北川れん子、塚本千代子、オープン・ディスカッション
内容=せまりくる東海地震、震源域の真上にある浜岡原発の大事故、国会での原発震災への取り組み、静岡での取り組み、運転停止を求める裁判報告、私は何をなすべきか
 西南日本の下にはフィリピン海プレートが1年に4cmの速度で沈み込んでいる。デンマーク牧場の下では、西南日本とフィリピン海プレートは30km下でかみ合っている。静岡県の下のプレート境界は100〜150年に1回、かみ合いがはずれて東海地震を発生する。前回の東海地震は1854年に起こり、今年はそれから148年目になる。東海地震発生時には浜岡の大地は1m急上昇するが、そこに原子力発電所がある。4基が稼動中、1基が建設中だが、1号機は水素爆発と水漏れ、2号機も水漏れで停止している。東海地震が予測されてからも、国の原子力部門と電力会社は、「大地震でも原発は絶対に壊れない」ことを前提に増設を続けてきた。これは自然への冒涜ではないか。阪神淡路大震災の原因となった兵庫県南部地震の10倍の規模の東海地震は、広い範囲に大きな地震被害をもたらす。そこに放射性物質が流れていく。この原発震災は、何としても止めなければならない。そのためには、地震発生まで浜岡原発の運転を止めておくしかない。
 始めに、河本(大鹿村中央構造線博物館)から、東海地震はどのような地震か、神奈川や名古屋の一部まで震度6になると予測されている地震被害、数時間前の直前予知は可能か、原発の運転(核分裂)を止めても発生し続ける崩壊熱、、ヨウ素剤はどの程度役立つかといった基礎知識の話があります。質問の時間を多く取ります。
 次に北川れん子さん(衆議院議員)から、国会内連続学習会など議員活動のなかで原発にかかわる部分や、国会議員として一般人が入れない原発内部を視察した体験などの話があります。
 3番目に、塚本千代子さん(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)から、“浜ネット”の活動、原発震災が起こったとき静岡県はどうなるか、東海地震発生まで浜岡原発の運転停止を求める裁判の報告などがあります。
 3人の話の後、自由討論に入ります。原発震災になる前に浜岡原発を止めるため知恵を出し合いましょう。いま活動している方は、その報告をお願いします。これから何かを始めようとしている人は、何かのアイデアを得られるでしょう。
 翌日の浜岡ショートウォークへ向けて、ぜひ参加しましょう。


【その他】
13の月の暦
(午前10時〜12時/ティピ)
講師=小野みつ麿、甲田烈
内容=こよみの過去、現在、未来共振する心、交響する体(昨日の号を参照)

山田征さん(夜6時〜8時)「劣化ウランの恐怖」
 30代後半より農家と直接関わりながら、共同購入グループ「かかしの会」を約20年。地元の学校給食に有機農産物、他食材全般を約17年にわたり、搬入。仲間と共に「みたかたべもの村」をつくる。並行して反原発運動、石垣島白保空港問題、他様々な活動を続け、現在はフィリピン,北朝鮮,イラク、パレスチナ等の難民問題に関わっている。国内では、神戸震災後の人々、都内の野宿者の問題、無漂白再生紙のロールペーパーへの取り組み、と共に「教えられなかった戦争」などの映画を全国各地で上映活動を日常的に行っている。今回は『劣化ウランの恐怖』を上映します。

おおえまさのりさん (夜8時〜 ステージそば) ビキニ湾水爆実験映画『GREAT SOCIETY』――60年代アメリカから9・11後を問う
 黄金の60年代を謳歌しながら、意識の変容を告げる若者達の登場の中、ベトナム戦争へと突入していったアメリカを、6面のスクリーンにコラージュした映像世界は、9・11後の今を見ているようである。9・11後を乗り越えようとする歩みを、みんなで考えてみたい。この9月11日に明治公園でBE-INが行われるが、67年に行われた初のBE-INの映画『HEAD GAME』も上映してみたい。


8月6日(ヒロシマデー)は
ヒロシマへの祈りと浜岡原発ショートウォーク

 浜岡原発は海へ突き出た大地の上にある。そこは、東海地震発生時には、いっきに1m隆起する場所である。東海地震は、最近では1498年9月20日、1605年2月3日、1707年10月28日、1854年12月23日に発生している。次の東海地震はいつ起こってもおかしくない。過去4回の東海地震は秋〜冬に発生している。この夏は、浜岡原発の姿を見られる最後のチャンスかもしれない。さいわいに老朽化した1号機と2号機のうち、1号機は11月から事故で停止、同時に止めた2号機も5月に運転再開直後の事故で停止している。停止後3ヶ月経てば放射性ヨウ素はほとんど消滅しているので、1号機と2号機には放射性ヨウ素はほとんど残っていない(3.4号機は稼動中)。この機会に、ぜひ浜岡原発の姿を目に焼き付けておこう。
★8:15(広島原爆投下時刻、57年目) ヒロシマへの祈り。黙とう。
★バスで移動する人は、新岡崎8:55→9:19大東町役場乗換9:23→9:42浜岡営業所。
★10:30ウォーク、浜岡町役場出発→浜岡原発正門→砂丘12:00ごろ(祈り)
12:30〜13:30、桜ヶ池で静かな集い
バスで移動する人は、浜岡営業所14:30(掛川行)→14:49大東町役場乗換14:50(森行)→15:13新岡崎


4日の座談会より

国会議員
北川れんこさんのお話

「平和の集い」の雰囲気をそのまま国会前に持っていけば‥‥

 兵庫県尼崎市から、国会議員の北川れんこさんが駆けつけてきてくれた。れんこさんはもともと尼崎で反原発・反農薬をコンセプトに八百屋「れん」というお店をやっているうちに、市議になり、その後国会議員になったというユニークな経歴の方。現在は内閣委員会に所属し、そこで原子力委員会や原子力安全委員会に関わる機会があるという。
 「国会というとネクタイ族が勝手にいろいろ決めている場所という印象で、実際の仕組みはあまり分かっていないんですが」と尋ねてみると、「私も議員になって初めて良く分かった」というお返事で少し安心した。政治や国会などを私たちは必要以上に難しいものと捉えているのかもしれない。ギャザリング会場に着くと真っ先にヘンプの帽子を出店で買って、スイカと「なんや」さんの食事を食べているれんこさんに聞いてみた。

--- 浜岡の問題や有事法案について、どうすれば一番効果的に国会や政府に働きかけができるのでしょうか?

れんこ● まずは一番話を聞いてくれそうな議員に意見や希望を伝えにいくのはとても大事。国会前の座り込みにしても、最初はうさんくさがられたり、圧力を感じるかもしれないけれど、毎日そこにいると、段々議員の人も慣れてきて、存在が気になってくる。個の顔を見るのと見ないのとでは、問題に対する姿勢もずいぶん変わる。この「平和の集い」にある雰囲気をそのまま国会前に持っていって、「楽しく運動してますねん」という風に、こっちの方が楽しそうだなと思わせたらいい。誠実にやっている人の姿勢は伝わるから、耳を傾けてくれる人も増えるはず。そして実際に議員に会って、何を望んでいるかを具体的に伝えると、議員も動きやすいのだそう。彼らは忙しすぎてかえって情報が不足しているから。原発の専門知識がなくても、思いを伝えることには説得力がある。経済的な魂胆があるのではなく、純粋に平和を願う人の気持ちは相手にも伝わる。もうひとつ、とても影響力があるのが、具体的な法案の提案だ。政治家たちは毎回400本以上の法案に目を通しており、それに対応するだけで精いっぱい。そのなかで86%ぐらいが通っているという。じっくりひとつの問題に取り組む姿勢がないので、逆に出したものは通りやすい。市町村の出す意見書も、市民の意向を計る目安になるので大切だ。

今度の秋から始まる155国会は、154国会と比べて、今後の日本に大きな意味を持つのでぜひ関心を持ってひほしい。いろんな意味で今までのやり方がもう行き詰まっているから、今が変え時、重要な転換期。そういう時に活動することは面白いしやりがいもあるはず。10代から30代の人たちが政治的な議論が出来る土台をぜひつくってほしい。いままではグループで運動する時代だったけれど、これからは個がゆるくつながるという感じでやっていけるといいと思う。

れんこさんのお話、まだまだありますので、今日午後1時からの座談会にぜひ来てくださいね。                                             (みさ)


ま き

まきをわる
火をおこす
木をくべる
風を送る

 それぞれの役割
 それぞれのしたいこと
 それぞれに宿ってる可能性

めまぐるしい世の中
できることぼちぼち
だれかが欠けたら何もできないよ
めまぐるしい世の中
息がつまれば空をみあげて
となりの人に手をのばす

「これをやって 調和が生まれるかどうか
それをもとに えらんでるんだ」
   これをやって 
  調和が生まれるかどうか‥‥か‥‥

 じーんとくるな
 この言葉 

(ちか)

いらすと:すず


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