8月2日号
                   
イラスト:メグ


今日からコンサートがスタート!

LET'S DANCE FOR PEACE

 今日からいよいよステージがはじまる。その音楽部門の縁の下の力持ち、昨日登場したジョオジさんと同じTOKIWAというバンド仲間のホズさんにお話を聞いた。
 まず苦労するのは出演者が多い点で、今夜になってもまだ明日の出演者が全部は来ていないので、どうしようかと思ってるとのこと。
 「限られた時間の中でやらないといけないし、その範囲の中ではミュージシャンも集まりすぎたかなと思う。気づいたら30、40バンド集まってしまった。その調整が一番大変ですね。みんな長い時間やりたいわけだし。でも今回はミュージシャンを超えたところで浜岡のためのギャザリングということで集まってもらっています。ほんとはみんな規制のないところで自由に音楽を楽しみたい感じあいたいというのがあるけど、今回は8時までとかね。でもそういう中でみんなでやっていければと思って」
 観客にも浜岡のことをアピールするわけだが、ミュージシャン自身にも入場料を払ってもらい、ギャラもなしというように今回の集いは通常の祭りとはひと味違っている。「でもそれだけにミュージシャン自身の意識も変わるかなと思ってるんです」
 「時間がないから、TOKIWAは出演を辞退しました。(笑)その分をみんなにやってもらおうと思って。でもキャンプサイトの方でサブステージというわけではないけど、たき火セッションのようにすると思います。飛び入りもできるようにね」

ステージ予定表


9:30〜 (ステージオープニング)
10:00〜 HIDE190 IDAKI  SESSION(富山)
10:50〜 ミサト&シン(静岡)
11:30〜 ラブド・ラブド(大阪)
12:15〜 ミッキーズ・マウス(東京)
13:00〜 南條倖司&まあ&べん(東京)
13:45〜 JICK(東京)
14:30〜 ウェイン&ゴビンダ(広島)
15:15〜 JOKER(東京)
15:55〜 ザ・バンドリーズ(奈良)
17:00〜 ひょうこまキャラバン(飯能)
18:00〜 OZON BABY(博多)
19:00〜 南 正人(東京)


シンポ関係 プログラムの紹介

【2日】

玉置豊さん「蘇生水について」(朝9〜11時/ティピ)

ノリ・ハドルさん、きくちゆみさん「百人の地球村ミニワークショップ」(午後2時〜3時半/ティピ)

河千田健郎さん「クリーンエネルギー」(午後4〜6時/ティピ)

菊池洋一さん(夜6時半〜8時半/ティピ)元原発企画工程管理者。東海第二、福島第一・六号機建設の現場監督を経験。今回の浜岡原発事故の前から、耐震性、老朽化に対し警鐘を鳴らし続けている。トータルに原発を識る貴重な存在。宮崎大学講師。でもフーテン感覚のオモロイおっさんです。

浜岡地元住民を囲んで(夜8時半〜/ティピ)ゲスト:浜岡町原発問題を考える会代表の伊藤実さん、長野栄一さん他
伊藤実さん/浜岡原発から約1kmのところに在住。1996年、5号機増設問題の渦中、様々なプレッシャーで沈黙する町民たちのなかで勇を鼓して立ち上がり、「浜岡町原発問題を考える会」代表をつとめる。お連れ合いの真砂子さんとともに、その懐深い人柄で人望を集めている。
長野栄一さん/となりの相良町在住。「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」代表。80歳を越える御高齢にも関わらず、国会・県庁・中部電力・・・と飛び回る、その飄々たる行動力には、ただただリスペクトあるのみ。

【3日】

浜岡周辺の戸別訪問(3日朝10時半会場出発〜、11時より 浜岡原子力館1Fロビー集合。菊池洋一さんが原子力館の原子炉実物大模型の前で、原発の危険性についてレクチャーしてくれます・レクチャー終わり次第、二人(あるいは四人)一組で戸別訪問に出発(昼食は各組で)。〜午後4時まで
(戸別訪問へ向けて)
「東海地震の前に、浜岡原発は止めておいて欲い」・・・この思いは、私たちよりも、はるかに強く、浜岡原発の排気塔(煙突)を日々見つめながら生活している地元の人たちが抱いている思いです。彼(女)たちの話を聞きに、浜岡町まで出かけてみよう。とってもリアルな話が聞けるよ。きっとアナタのためにもなる(それはワタシが保証します)。
私たちの思いと、彼(女)たちの思いが、つなぎあわされることを実感しよう。(鈴木てつや)


 OPENING CEREMONY レポート

 小笠山に涼やかな夕暮れが訪れ、ヒグラシの声が響き始めた頃、丘の中腹に立つティピー前でギャザリングのオープニング・セレモニーが開かれました。右手の山に夕日がかかり、カラスやツバメが上空を飛び交う下で、参加者みんなが大きな輪をつくり、ボブさんの挨拶が始まります。今回のギャザリングをここですることの意義について、中心メンバーの一人で地元で育ったジョオジさんからお話がありました。ひき続きボブさんより、このティピーの中の霊界コーナーについて説明があります。同じように命の道を歩み、私たちより一足早く旅立っていった仲間たちをここで思い出すことで、彼らのスピリットとともに、このギャザリングに込められた祈りを成就し、最後まで見届けようというのがこのコーナーに込められた思いです。あくまでも「さわやか」がキーワードのティピーなので、みなさんもにこの場にいてほしかった大切な人があれば、彼らを思い出す何かを持ってきてくださいということなので、またティピーに寄ってください。
 つぎはウォーク・イン・ビューティー・プロジェクトのハルさんの挨拶です。このギャザリングを可能にしてくれた人たちへの感謝に続いて、ティピーの前に立てられたイーグル・スタッフの説明がありました。このイーグル・スタッフは、1990年に来日し、日本の私たちに大切なメッセージを残していったラコタ族のメディスンマン、ロバート・スティードの葬列を先導した杖です。スティード氏のメッセージは、地球は今取り返しのつかないところまできていて、ここ日本でも何かが起きるかもしれない、しかし、20%の人の意識が変われば未来は大きく変わるだろうというものでした。この希望を胸に、このメッセージを伝え、みんなの心がその20%に加わり、よい方向に進んでいけるようにという願いがこのスタッフに込められてるということでした。
 山の向こうに日が落ち、空が紫色に変わり始めました。ティピー前に置かれた広島の火について、ハルさんのお話が続きます。広島の原爆で拾われ、50年以上燃え続けているこの火に込められた核廃絶、平和へのメッセージについて、今年この火がニューヨークのグランド・ゼロに運ばれ、平和を祈るセレモニーが行われたこと、そして最後に原爆のもととなったウラニウムが採掘されたネイティブ・アメリカンの地に戻されたことなど、たくさんの人の思いと祈りとともに歩んだこの火の歩んできた道を分かち合ってもらいました。この火を囲むことで平和を祈る輪が広がっていきますようにという願いが、ひとりひとりが感じられることができたように思います。
 ここでボブさんより、黙祷の合図が出されました。静かな輪に座り、鳥や虫たちの声、風の声に耳を澄ませながら、それぞれの思いや祈りが空間に満ちていたことだと思います。
黙祷の終わりを告げる合図とともに、心地よい風がさあっと流れ、ネイティブ・アメリカン・ドラムの祈りの歌が始まりました。四つの方角と天と地に祈るラコタの歌、それに続いてナバホの歌がドラムと重なって谷に響きます。続いて、清らかな鈴の音で、インド楽器と歌の演奏が始まります。変わりゆく空の色、風のながれ、草たちのゆらぎと融合するかのような幻想的な音楽と声は、私たちが胸にいだいているものを見つめさせてくれる時を与えてくれたように感じました。
 空が深い紫に包まれた頃、最後に力強いアフリカン・ドラムの演奏が始まりました。何人ものドラマーたちが打ち鳴らす音にみんなが立ち上がり、いつしか手をつなぎ、火を囲んで命あふれる踊りの輪ができあがりました。おとなも子供もみんな一緒になって、ここに集まる喜びを感じる、すばらしい輪でした。
 静かで深い祈りに始まり、生命を喜びたたえて、「平和の集い」が始まりました。    (みさ)

*写真はこちらに何枚か載せています。


今日のうた
南條倖司「ピンチはチャンス」


@ぶつかってしまった 問題の山
 どれから手を付ければいいのか
 ついつい後回しにしてしまい
 たまってしまった ツケの山
Aのんびり昼寝好き オレの天使
 出番のすき間 ねらってる 悪魔
 目の前にぶらさがってる あま〜いワナ
 道を踏み外しちゃいけない
  ピンチはチャンス wooh ピンチ
  ピンチはチャンス wooh チャンスって
  言うじゃないか
B現代文明に暮らしてる
 自然の恵みに生かされてる
 科学の名のもとに 汚してる
 誇りと傲り とり違えてる

  ピンチはチャンス ヤバイ時代のピンチ
  ピンチはチャンス だから確かにチャンス
  つかみとろう
  ピンチはチャンス 2002年のピンチ
  ピンチはチャンス そんな時こそチャンスって
  言うじゃないか
  ピンチはチャンス 浜岡原発のピンチ
  ピンチはチャンス だから確かなチャンス
  つかみとろう
(後奏)
ピンチはチャンスだぜ
ヤバければヤバイほど
ねぼけたオレの事
目覚めさせてくれる
ピンチはチャンス!
yes, I got a チャンス
I gota, get it .......
I gotta You gotta We gotta
アイガタ ユーガタ ウィーガタ‥‥
ピンチはチャンス



夕暮れ時

      八月一日

草むらにすわって輪が出来た
小っちゃい僕ら
こんな小っちゃい僕らだけど‥‥
なってほしい道へと
想いが重なり合う時に
どんなものをも可能にする
  そんな力が起こるんだ
記憶の奥で覚えているのか
  なつかしい祈りの歌
解き放たれる 天と大地のリズム
  山々に響きわたる情熱の声
そして
行動を導くゆるぎない精神の言葉が
くり返しくり返し
  その瞬間、空が一面に光った
大きな流れ星が 地球を愛おしむ僕らの心を
運んでくれたのかな
だれ一人欠くことなく灯る雅を
(ルーク&ちか)