とろんのPAI通信 番外編

うちゅうとイノチの展開力


写真 善悪美醜上下左右男女を越えて、一個人の極まった(想い)や(ことば)が天に通じて(形)となり実現してゆくこと、あるいは、善悪美醜上下左右男女を越えた時代のうねりが、一個人の(想い)を膨らませ(ことば)を産ませ行くこと、こんな天と地と人との有機的関係は、偶然でもなく必然なんかでもなく、全く(当然)なイノチの循環現象だし、日常的に起き行く(奇蹟)のひとつだろう。
 善悪美醜上下左右男女を越えて、その一個人の極まった(想い)や(ことば)が時空を越えてヒトに伝染してゆくなかで、それがヒトの(全細胞)まで(たましいのかく)まで伝染しゆくほどの(感染力)まで高まり膨らむ時、その善悪美醜上下左右男女を越えた一個人の(想い)や(ことば)は、あ!!!っとひとりでに天を廻り(形)となって、拡がり実現してゆくのだろう。
 強いなりゆきで桃源郷PAIに住むハメになって、8年目になってしまった。3年前には、ダンプカーをも流しコンクリートの橋も壊し行くPAI史上最大の大洪水が起き(ボクのホームページでその様子が見れます)、この7年間、洪水が始まるのは毎年8月に入ってからと決まっていたのに、今年は5月からすでに2回の洪水がやってきて、町に架かる竹橋3つの全てがすでに流され、ムーンビレッジも池化してしまった。そして昨年、49日間のギャザリング(たましいのかくじっけん)では、7−8月の全期間を通じ、雨期の只中なのにほとんど晴れていて、夕方雨が少し降っては虹が出現し(7回!!!)、一度も洪水はなかった。
 そんな天と地と人とのドラマティックな繋がりを体感できたギャザリング(たましいのかくじっけん)が終わったと思ったら、まさに絶妙なるタイミングで、PAIではムーンビレッジの土地が何者かに買収され、日本では岡山に住むボクの両親が二人同時に痴呆症になって入院してしまったのだ。49日間のギャザリングの初日、7月7日七夕(半月)の朝蒔いたお米が成長し、11月の満月に稲刈りをした直後の話だ。
 そして今、PAIにいて、6月9日の今日、最後の解体移築引越しを終えて、11日にPAIを出て15日には東京だ。そしてまた7月から岡山で両親の介護生活が始まる。昨年暮れから春、庭の梅が咲き桜が満開に膨らもうとする頃まで両親と共に岡山の吉備路(総社市)に住み、老人介護保健施設「グリーンピース」という田んぼの中に在る出来立ての施設に両親を3ヶ月間預けてPAIに来たのだ。こんな期限付きの旅は生まれて初めてなので、とまどいながらも、実質2ヶ月のPAI生活の中でムーンビレッジの解体移築作業をやってきたのだ。26の建物群、15本の樹木たち、ヤギ3頭、この6年間の間に洪水で流れてきた美しい流木たち、そして、とても捨てることなど出来ない想いのこもったものたち、その全てを新天地、NEW MOON VILLAGE に何度も何度も運んできたこの2ヶ月間。5匹の猫ちゃんは寺にもらってもらい、10羽のニワトリ達は地元の人にあげ、いよいよ明後日、PAIを去って日本に向かう。
 ムーンビレッジの向かいに「夢蝶」(ゆめむし)というゲストハウスが在って、日本人の女友達でオリジナル民族衣装作家の(ゆう)が運営していて、今、PAIでの日本人の溜まり場になっている。ムーンビレッジの解体した建物のうち2つがここに移築されていて、たくさんの漫画や日本語の本も、自転車6台と共に全てここに置いてきたので、ムーンビレッジの香りが少しは残っているゲストハウスだ。そして今度移る新天地、NEW MOON VILLAGEは,ここから8キロ離れた山の中なので、PAIに来た人はこのゲストハウスで新天地への道をきいたらいい。
 新天地NEW MOON VILLAGE は,ムーンビレッジの4倍の広さ(15ライ、8000坪、8エーカー、27反、3町弱)で、「メムアン」という蛇行する小川が流れていて、学校の運動場より広い草地の広場が在り、今、山の傾斜には、ザボン、バナナ、パパイヤ、ガバ、レモン、ラムヤイなどの果物が成り、広い平坦な畑にはゴマ、綿、野菜たち、そして水田。敷地内に滝(写真)に向かう山道が通り、それと平行して水路も走り抜けている。昔、この山道は、その滝に打たれにゆく人たちの巡礼の道だったそうで、ボクらの新天地は、そういう巡礼者たちを迎える休み処、宿場だったという。東京幡ヶ谷に本店の在る和菓子屋さんの老舗「富留屋古賀音庵」の社長(もとさん)が絶妙なるタイミングでPAIに現れ、何故かこの土地を買って、何故かボクたちにこの土地を提供してくれたのだ。
 2008年、いよいよ(桃源郷 NEW MOON VILLAGE )作りが始まった。ムーンビレッジは6年かけて完成し(たましいのかくじっけん)で究極に達したけど、今のボクの強く湧き出る(想い)は、この新天地で2012年12月から99日間のギャザリングをして、2度目の(たましいのかくじっけん)を試みたいという、やむにやまれぬ良性妄想あるいは白昼夢。2012年といえば、タイで初の原発完成予定の年だし、マヤカレンダーは、この年の12月で終わっているし、PAIの我が家でボクが取り上げた太一が小学校に入る直前の年だ。2012年11月にみんなでゴマやお米を収穫し次なる種を蒔いて、広場にテントなどを張って、人それぞれのSPACEを見つけ(むらつくり)が始まる。ムーンビレッジが終わろうとする今、ボクの中にそんな映像が強く焼きつく日々でもある。
 今後の岡山でのボクらの介護生活、PAIでの桃源郷作りの展開模様は(メルマガ北海道人)の『とろんのPAI通信』で!!!ボクのホームページから入れるけど(登録)しておくと毎回最新ものが配信されてきます。
 善悪美醜上下左右男女を越えて、人や天や地を(おもいやる)心さえあれば、一個人の極まった(想い)や(ことば)は天下を廻って、時空を越えて、感染してゆく。そして、(あい)と(おかね)は天下のまわりもの!(あい)と(おかね)のかくゆうごう!!うちゅうとイノチの展開力!!!一寸先はひかり!!!!

    タイのチェンマイより。  とろん

写真  NEW MOON VILLAGEから、さらに山奥にに在る神秘の滝「ナムトック フアチャン」(象頭の滝)に到達したボクと太一  PHOTO BY 愛妻 はるか