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再処理工場を止めよう!

〜六ヶ所村戸別訪問をはじめました〜

福 澤 定 岳


 20世紀から21世紀へと、世界各国、日本全国あちこちで、世紀をまたいでの 宿題、緊急の課題が目白押しです。
 こと原子力に関しても、上関で、東濃で、むつ市で、そして「東海大地震前夜」の浜岡で緊迫した状況が続いています。そしてここ六ヶ所村でも。
 原発で使い終えた使用済み核燃料から猛毒のプルトニウムを取り出すという再処理工場の本体はほぼ完成。通水試験もすでに始まり、2003年にはウラン試験、2005年に本格稼働という事業者、日本原燃の予定です。
 去年、プルトニウムとウランを混ぜて原発で使おうというプルサーマルを拒否した刈羽村住民投票の結果を受けて、「次はいよいよ、本丸・六ヶ所再処理工場を止めよう」と昨夏以来、各地のいろいろな方々と相談しながら、少しずつ動き始めました。
 「まずは六ヶ所村民の一人ひとり、ホンネの所ではどう思っているのかあらためて聞くことから始めてみよう」と刈羽村、海山町(原発誘致を拒否)それぞれの住民投票で威力を発揮した高木章次さんのマンガパンフレットの「六ヶ所再処理工場版」持 って、六ヶ所村内の戸別訪問を始めました。


 正直なところ、ウラン濃縮工場、低レベル核廃棄物、高レベル核廃棄物、使用済み核燃料、イーター(核融合実験炉)、モックス燃料加工施設、等々、続々と押し寄せる既設、未設の核のゴミ施設の中にあって、再処理工場がどんなものか区別できない村の人も結構多いのですが、だからこそ、「仮に建物は出来ても、再処理工場だけは動かさない」「仕事で原燃に勤めているのは仕方がない、だけど、あまりに危険すぎる再処理工場だけは止めましょう」という一点に絞った呼びかけは、かなり有効だと感じます。
 とはいえ、今回の一連の戸別訪問によって、すぐさま刈羽村や海山町のような住民投票となり、「再処理工場反対に○を!」と言って回れないのが辛い。が、かの刈羽村だって「初めは似たようなものだった」そうですし、「あの刈羽村で出来たんだから六ヶ所でもできる」とまで言われたら、「アータねえ、六ヶ所のこと知らないでしょ」と言いたいのをグッとこらえて「そ、そ、そっすかぁ、ンだばやってみっか…」と言って、やるっきゃないのであります。 
 何といっても、去年の秋、グリンピースの尽力で青森県内各地で講演して下さったフランス、ラ・アーグ再処理工場周辺の「怒れる母」たちの語る悲劇をここ六ヶ所村で繰り返させてはならないと思うのです。愛する家族、友人たちを小児白血病やガンで失ったり悲しい思いにさせたりするのはなんとしても避けたいと思うのです。
 かつて「核燃に命がけで反対した」世代が年老いて語ることをしなくなったあとに、孫の世代は、「核燃サイクルは安全」「MOX燃料工場は必要」「六ヶ所村は日本の原子力の要」「再処理工場は安全」と毎日、毎晩、日本原燃のコマーシャルをテレビ、ラジオ、新聞で浴びせられ、村の広報、県の広報紙で洗脳され続け、ホントのことは何も知らずに、そこでまた新たな命を育み、暮らしを営んでいきます。
 「みんな、誰だって不安だけど、一人二人が反対したって…。ここまで進んで来てるんだもの…」と話すお母さんの言葉は多くの村の人の思いのようです。少し話をすれば、どの人も異口同音にやっぱり内心では不安なこと、けれど、ここまで進行しまったことに対してのあきらめと無力感を漏らします。どうしたら、このあきらめと無力感から六ヶ所村民自ら再び立ち上がることが出来るのでしょうか?
 刈羽村では、戸別訪問を3巡、4巡、5巡と繰り返したそうです。幸いに今のところ深刻な事故・汚染はありません。ウラン試験の始まるあと2年足らずのうちに何とか止めたいと思うのです。

 というわけで、第3回六ヶ所村・マンガパンフ配付ツアー参加者募集中!(3/15,16,17)。この時期に嬉しい、温泉とセットの格安航空チケット有り。日本一の温泉ホテル三沢の古牧温泉二泊三日冬季限定格安航空チケット。羽田空港〜 三沢または青森空港往復+小牧温泉二泊三日でなんと21000円!出発日限定、5人以上。

●問い合わせ 花とハーブの里

 青森県上北郡六ヶ所村豊原
  TEL/FAX0175−74−2522



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