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帰ってきたスターウォーズ

風砂子デアンジェリス(ベイエリア通信No. 2より)


先日久しぶりにあった旧友から、「最近なにをしているの?」ときかれたので、
「最近は、戦争やポリティックスに心を奪われているの。」といったら、
「まあ、色気がない。」と言われてしまった。
うーん、まあ、この年で私自身に色気がないのは当然としても、政治問題や、
政治的な行動に色気がない、というのはどうも納得できないなあ。若い人
たちだっていっぱい、情熱をこめて参加しているのに。
ところで、色気っていったい何なのだろう、と考えてしまった。
もとはといえば、あふれるいのちのエネルギー、色華やかな感性
のことじゃないの?セクシーに生きるってことは、それらを謳歌して生
きること。そして、もしそれを妨げるものがあれば、
とりのぞいていくことじゃないの?自分だけでなく、誰もがセクシーに生
きられる環境、世界を創り出すことにエネルギーを燃やし、次の世代にも伝
えていく。それほど、セクシーなことはない、とわたしは思うんだけど、
あなたは、どう思いますか?

いまの世界の状況は、決して色気ある環境とは思えない。ことにアメリカ政府の
ポリシーは、まさに急速な癌細胞の蔓延としか思えない。アメリカの
デモクラシーは、いまや、「デモ、クルシィーーーー!!」
 テロリズムと対テロ戦争の名のもとに、テロリストでも何でもない人々
のいのちや住み家が奪われ、フォトジャーナリスト、セバスチアオ・サルガド
が撮り続けてきたように、グローバリゼーションの名のもとに、世界中で3
千万人近くが、難民生活を強いられている。最近の戦争狂気が、さらにその数
を増やしている。
いまこんな世界だからこそ、健康な細胞が、いきいきとセクシーに生きて、
癌細胞を押さえていくしかない。健全な細胞とは、あなたとわたし。
ひとりひとり。そのコミュニティとネットワーク。癌に特効薬はない。先手を
打って予防するしかない。
戦争は、一日にしては起らない。何年もかけて着々とプランされていることを、
まず、知らなければね。どこかで爆撃が起るたびに、デモをする追
いかけっこでは、追いかける方が疲れてしまう。まず、彼らのプランを知り、
見極めること。常日頃、政治に目をつぶっていては、戦争も破壊も止
めることはできない。もし、今の政治に色気がない、と思ったら、自分たちで
「セクシーな政治」を作っていこうよ。

「宇宙の軍事化を止めよう」国際会議

 5月10日から12日まで、バークレーで、「宇宙の兵器と原子力に反対する
グローバル・ネットワーク」の10周年記念集会が行われた。アジア、
アフリカ、南米、オーストラリア、ヨーロッパから集まった、アメリカの
スター・ウォーズ政策に反対してきた活動家たちに、ベイエリアの市民たちが
参加した。日本から参加した、ヒロシマ・プルトニウム・アクションの大庭里美
さんには、ビデオ「帰ってきたスターウォーズ」の日本語への翻訳を含める、
これまでの活動に対して、ネットワークから、「宇宙平和賞」が贈られた。
「帰ってきたスターウォーズ」は、いま、映画館の前に長蛇の列を作っている
ハリウッド映画ではなく、アメリカ政府とペンタゴンが実際に進めている、
宇宙戦略計画のお話。わたしたちが、地上での殺しあいや難民の大増加に、
こころを痛めているその時に、地上でけでは飽きたらず、宇宙に軍事力を拡大
して、地球全体を支配しようという計画です。まさか、と思われる方は、ぜひ、
このビデオを見て下さい。ほとんどの閣僚が、軍事産業複合体に直結する、
ブッシュ政府の宇宙の軍事征服青写真が、ハッキリと見えます。
連絡先:大場里美 電話/ファックス:082-828-2603 
E-mail : dogwood@muc.biglobe.ne.jp

例えば、「アメリカ宇宙戦略2020」報告は、「アメリカの国益と投資対象
を守るため、宇宙規模での軍事作戦で優位を確立、宇宙のあらゆる分野での戦闘
にそなえる。」と述べ、欧米列強が数百年前、自国の経済利益を守るために、
どのように海兵隊を組織し、海を支配することによって、世界を支配
したかとくらべている。
また、ラムズフェルド国防長官が議長を勤める「宇宙委員会」の提唱者、
ボブ・スミス共和党議員は、「アメリカによる宇宙支配は、自明の成りゆき」と
豪語。「アメリカ開拓者は、西部に向けて、アメリカ大陸を征服していった。
次の大陸、次のフロンティアは宇宙だ。無限に広がる宇宙、開拓は永遠に
続く。」「宇宙に進出しようとするなら、条約や他国の評判
などにかまっていてはいけない。彼らが賛成しようとしまいと我々は前進
する。」とルンルン。

そしてブッシュが6ヶ月前に宣告した、1972年の米ソ「対弾道ミサイル条
約(ABM)」からの脱退が有効になる6月14日、アラスカの
フォート・グリーリーで、地下サイロの建設に着工、640億ドルの
スターウォーズ計画への第一歩を踏み出す。ペンタゴンのミサイル防衛局長は、
「わが国が、近距離から人身破壊をもたらすミサイル攻撃の脅威
にさらされるのは、時間の問題だ。恐ろしいことだ。これは、高価な計画だが、
やるべきことだ。」といっている。

 それにしても、アメリカの為政者たちにここまでいわれてみると、いま世界で
起っていることは、まさに自明の成りゆき。植民地主義、帝国主義、
グローバリゼーション、根底の思想は、まったく変わっていないんですね。世界
でずば抜けた軍事力を持つアメリカが、敵(って一体誰?)の攻撃を恐
れなければならないとしたら、軍事力では身を守れない、ということは明
らかなのに、さらに多額の税金を軍事産業に注ぎ込むために、”セキュリティ”
の名のもとに市民の恐怖感をあおる。これは、ヒトラーも使った、伝統的
なやり口。印パ戦争を止めるために全力を尽している、といいながら、その
一方で、両国への核兵器輸出禁止を解く政治。世界市民をテロから守る、という
口実で、世界中に武器を売る軍事産業複合体のやり口にのせられるかどうか、
あるいは、素手の人間、いのちのパワーを信じ続けるかどうかは、
わたしたちひとり一人の選択です。

  日本の有事法も、そうした全体像のなかで見たら、世界の健康をさらに害
するものであることは、あきらかですね。日本政府だけでなく、ブッシュ政府
にも直接、あなたや地方議会の声を送ってください。遺伝子操作物を含む食べ物
から、核兵器にいたるまで、そして金融資本が国境など無視して、縦横無尽に
世界を闊歩しているいま、わたしたちの声も、国境や国籍を超えて発送
しましょう。

ホワイトハウスの連絡先: The White House

1600 Pennsylvania Avenue NW
Washington DC 20500
E-mail: president@whitehouse.gov

Good News: ブッシュ政権が、国会の承認なしにABMを脱退するのは、憲法違反
であるとして、オハイオ州選出のデニス・クシニチ議院以下31名の国会議員が、
政府に対する訴訟を起こそうとしている。


この文章は「SHAKE!ベイエリア通信」No.2に掲載されたものです。

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