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イラク戦争・人間の盾の提唱者

P10K ケン・オキーフの提案

★グローバル・ピース・キャンペーン★
OPEN-J BOOMERANG 453【P10K ケン・オキーフの提案】より
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■転送・転載・大歓迎■

◆きくちゆみ◆

8月6日、広島。海兵隊員として1991年の湾岸戦争を戦い、その後アメリカ
の外交政策の誤りと嘘に気付いて【人間の盾】を呼びかけたケン・オキーフの長
年の夢のひとつが、広島と長崎を訪れることでした。

私は東京で初めて彼と出会った8月3日から、同行通訳として彼のメッセージを
日本語にして伝えてきました。そして昨日ともに広島で過ごしました。その一部
をここで紹介します。
 
ケン・オキーフ、あるいは「人間の盾」という言葉はどこかで聞いたことがある
人もいるでしょう。今回のイラク侵略・占領が始まる前になんとか戦争を阻止し
ようと、ロンドンから二階建てバスを仕立てて数百人の西洋人を乗せてバグダッ
ド入りしたのが、ケンです。

彼の呼びかけに応えて日本からイラクに飛んだ人もいれば、イラク国際市民調査
団でイラク入りした後、ケンの【人間の盾】に加わった人もいました。その一人
が元神戸元気村の吉村誠司さん。今回のケン・オキーフ招聘企画の責任者です。

私はケンからの呼びかけを最初に日本に紹介した一人だと思います。そんなご縁
があったので、今回の来日の通訳を快諾しました。2003年3月20日にイラ
クでの空爆が始まったとき、世界中でこの戦争を何とか止めようと行動してきた
どれだけ多くの人が悲しみ、怒り、絶望し、無力感を感じたことでしょう。

ケンと行動をともにした数日間で、そのときの感情がこみ上げてきて、京都の講
演会の最後には、はからずも泣き出してしまいました。この戦争を防ぐことがで
きたら、死ななくてもすんだ人々のことを考えると、やるせない気持ちでいっぱ
いになります。

この違法な戦争を支持し、違法な占領に自衛隊を参加させている日本政府には、
早くその誤りに気付いて、政策を変えてほしいです。
 
以下はケン・オキーフから日本人へのメッセージから、とくに彼が複数の講演会
で繰り返し伝えたことを抜粋します。

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◆ケン・オキーフ◆

日本に来て、広島・長崎をこの目で見ることは私の長年の夢でした。その機会を
与えてくれた私の兄弟である誠司に心から感謝します。私は海兵隊員として湾岸
戦争で戦い、劣化ウランに被曝しています。とくに自覚症状はないですが、湾岸
戦争後に私の妻が3回流産していますので、もしかすると劣化ウランの影響かも
しれません。
 
今のイラクはサダム・フセインの時代よりも酷くなり、危険で、恐怖と憎しみに
満ち、全ての子どもたちにとって健康に成長することが不可能な場所にもなって
しまいました。

全土が劣化ウランで汚染され、放射能の微粒子は今後中東地域はもちろん、ヨー
ロッパ、アジア、そして全世界の人の健康に影響を与えていくことでしょう。
 
ほんの一握りの人間の欲望と金儲けのために、違法な戦争や占領が行われ、イラ
クの人はもちろん、全人類が犠牲にされつつあります。これに対抗するには、人
々が結集して、非暴力的に立ち向かうしかありません。

戦争を決定したブッシュ、ブレアは戦争犯罪人です。武力解除したイラクにあり
とあらゆる最新兵器を降らせ、一方的な大量虐殺をしたのです。

彼らにとって、イラク人のいのちは数えるにも値しないのです。しかし、これが
世界から集まったいのちには、彼らにとっても価値があります。
 
ですからこの戦争を止めるには、戦争が始まるまえに、十分な数の海外からの参
加者がイラクに結集する必要がありました。私はその数を1万人と考えていまし
た。それが【人間の盾】のコンセプトです。

しかし1万人を集めることはできませんでした。最大のときでも800人でした。
そして、その後内部に裏切り行為をする人たちがいたり、私自身がサダムフセイ
ンを公に批判したために、イラク政府から国外追放され、結局戦争が始まったと
きには100人程度しか残ることができませんでした。
 
それでも【人間の盾】は、バグダッドの市民に必要な浄水場や発電所6箇所に残
り、守りました。そこは爆撃されなかったのです。ほかの都市の同じような場所
は爆撃されていますので、人間の盾は効果があったことがわかります。
 
私は何とかしてこの戦争を防ぎたかったけれど、1万人を集めることができなか
った結果、多くの犠牲を生んでしまったことに、今も心が痛みます。

しかし、今イラクの人々はもうアメリカ人(自分は現在アメリカ国籍を捨てアイ
ルランド国籍を取得していますが)やこの戦争を支持した国の人々に協力するこ
とはできないでしょう。

米英軍はアルグレイブ刑務所の例でも明らかなようにイラクの人々を殺し、虐待
し、辱め、精神を破壊しています。ですから、今のイラクで1万人の西洋人を結
集させても、私たちの目標(全ての外国軍の撤退、平穏な暮らしをイラクの人々
に取り戻すこと)は達成されないでしょう。
 
私はこの2年間、パレスチナに通って、イラクよりももっと長い間違法な占領下
に置かれている人々の暮らしぶりを見てきました。毎日パレスチナの人々は殺さ
れています。抵抗している人々は、テロリストと呼ばれますが、彼らはテロリス
トではありません。平和に暮らしたいと願い、占領者に出て行ってほしいと抵抗
している人々です。
 
私はパレスチナの抵抗勢力(ハマス、イスラミック・ジハード、アレクサ・ブリ
ゲード)と交渉し停戦合意をしようとしています。もし西洋人が1万人パレスチ
ナにやってきて、イスラエルが占領地でやっている全てのことを記録し、世界に
発表するために行動を開始したら、自爆攻撃を含む全ての武力抵抗をやめるよう、
合意をしてもらうつもりです。
 
パレスチナ人は信じられないほど抑圧と暴力を受けているにもかかわらず、一貫
して明るくやさしく寛容で、非暴力的な人々です。彼らの毎日の暮らしが非暴力
抵抗運動なのです。

それでも彼らは毎日毎日殺され続けます。しかし、彼らのいのちはイラク人のそ
れと同じ。報道されることもないのです。

でも、西洋人ならどうでしょう?アメリカ人のボランティアでパレスチナで殺さ
れたレイチェル・コリーのことなら、誰もが知っています。

世界の大金持ちの連中は国境を越えて連携し、私たち市民を互いに敵対させ殺し
あいをさせ、それによって大儲けをしてきたし、今もしているし、これからもし
続けるでしょう。

もし私たち市民が連携してこれに対抗しなければ、私たちは自分たち自身とこの
地球を完全に滅ぼしてしまうでしょう。
 
ですから私は【P10K】を計画しました。PはパレスチナのP、10Kは1万
人という意味です。海外から1万人をパレスチナに結集して、イスラエルがやっ
ていることを全て監視し、世界に報告するのです。

そうすることによって、パレスチナに国際法を実現するのです。イスラエルの市
民は、【P10K】を拒まないでしょう。政府はもちろん私たちを安全保障の脅
威と宣伝するでしょうが、私たちの目的はパレスチナの自爆攻撃を含む武力抵抗
をやめさせること、つまりイスラエル人のいのちを守ることですから。

それでもイスラエル政府がわれわれを拒んだら国際世論が黙っていないでしょう。
 
私は今回の日本の旅で100人が【P10K】に登録してくれれば、と願ってい
ます。世界の人口比からいくと、最終的には日本から500から1000人ぐら
いを目標にしています。

これが成功すれば、私たちは次はイラクでも同じことができるし、その他の紛争
地でもできるでしょう。そして、無実の人々を殺し続ける行為を終わらせること
ができるのです。

どうか【P10K】のホームページを訪れ、自分自身で検証し、もしこの方法に
賛同できるなら、登録するなり、資金的援助をするなり、できる方法でご参加く
ださい。第1次、第2次世界大戦を人類は生き延びることができましたが、第3
次世界大戦は生き延びることができないでしょう。これ以上の戦争は止めなくて
はなりません。
http://www.p10k.net

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■ケン・オキーフ氏 今後の講演■

■【大阪 8月7日(土)】■ 18時開場 18時半〜21時
会 場:エルおおさか 06−6942−0001
    大阪市中央区北浜東3−14
    地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m
    http://mic.e-osaka.ne.jp/l-osaka/access.htm
参加費:1000円
主 催:アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局(吉田) 
    http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
    mailto:masayo@silver.ocn.ne.jp

■【神戸 8月8日(日)】■ 正午〜14:00
会 場:日本基督教団 神戸教会(神戸市中央区花隈町9-16)
参加費:無料ですが、席上カンパを集めます。
証 言:ケン・オキーフ氏
主 催、問合せ:日本基督教団 神戸教会社会活動部
        (078)341−2598
申込み:社会活動部の受付へFAX又はメールで
    FAX(078)341−2613 <kobechurch@hotmail.com>

■【福岡 8月8日(日)】■ 開場17時 開演17時半〜
会 場:カテドラル大名カトリック教会
    福岡空港、JR博多駅より地下鉄利用にて天神駅下車。
    (1番出口より徒歩2分です)
参加費:500円(高校生以上)
主 催:ケン・オキーフ講演会実行委員会
協 賛:福岡県原爆被害者団体協議会
    福岡市原爆被害者団体協議会
    アジア・エキュメニカル奉仕会 
世話人:濱尾 正直(牧師)・木村 公一(牧師)・武田 正勝(医師)・
    西山 進(被爆者・漫画家)
事務局:青柳 行信(カトリック正義と平和協議会)
連絡先:池田 道子 <mitiko3@jcom.home.ne.jp>
    TEL・FAX 092−891−8265

■【長崎8月9〜10日】■
午前 日本聖公会 長崎聖三一教会礼拝、スピーチ
         長崎市大浦町1−6 
   
■【長崎 8月9日(月)】■ 開演18:30 〜 20:30
会 場:長崎市男女共同参画推進センターアマランス研修室
    長崎市魚の町5−1 TEL 095−826−0018
参加カンパ:大人1000円 学生500円 中学生以下無料
通訳、対談:きくちゆみ
      開演前約30分『テロリストは誰?』の上映あり。
主 催:ケン・オキーフ&きくちゆみ緊急報告会実行委員会
協 賛:アムネスティ インターナショナル長崎グループ
問合せ:竹下 芙美 095−856−1298
    森 ひろみ 080−5204−5371

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