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HOT NEWS
★ 星川 淳@屋久島発 インナーネットソース 39# [03.03.20] ★

≪目次≫
(1) 最後まであきらめない! イラク攻撃をとめよう!
(2) レイチェルのメッセージ
(3) 米軍兵士たちの苦悶
(4) つくられたアメリカ世論
(5) 『パレスチナ』から見たイラク攻撃
(6) WORLD PEACE NOW 3.21 ダメなものはダメ!

★今日、世界は歴史の分水嶺を越えるだろう。
 強者の思うままに戦争をしかける無法への逆行。
 ただ兵器だけがハイテク化し、ゲーム化する。
 そして、それを弄(もてあそ)ぶ者たちのおぞましい精神的退行。
 政教分離もできない超大国が他国の民主化を名目に先制攻撃し
 恐怖に怯えて思考停止した属国がそれを支持する。

 生まれてはじめて感じるほどの昏(くら)い怒りが煮えたぎる。
 パレスチナの人びとは、この何十倍の怒りを呑み込んでいるのか。
 イラクの子どもたちは、この何十倍の絶望に苛まれているのか。
 怒りや悲しみを発酵させる余裕がある者は恵まれているのだろう。
 暴力以外の方法で世界を創り変える志(こころざし)へと――。

 国連は本来の機能を果たし、国際法違反を承認しなかった。
 問われているのは〈国家/政府〉と〈人びと〉との関係だ。
 政府はどれだけ〈人びと/国民〉(people)を代表しているか
 国家と国民はどれだけ同一視されうるのか。
 イラク、アメリカ、日本……人びとに大差はない。
 国民国家と民主主義は、いまだ発展途上の実験段階にある。

 査察の枠組みでぎりぎりまで武装解除させたあげく
 その国に武力侵攻する前例をつくったら
 もう国連査察に応じる国などないかもしれない。
 ブッシュ政権の姿をなんとか日本語で表わそうとするのだが
 obscene という英語しか浮かばない。
「汚らわしい、忌まわしい、いかがわしい、不道徳な、卑劣な……」
「悪」と呼ぶにすら値しない、ただ深い軽蔑だけ。

 暴走し、発狂するブッシュ政権を、世界は怖れているのではない。
 ただ深く、激しく、軽蔑するだけだ。
 功罪含みながらも20世紀アメリカの築いた信頼と共感が
 ツインタワーのように崩れつつある。
 米国民は長年、高い代償を払わされるだろう。
 それについていく日本も……

 北朝鮮の問題を国連査察で解決する道が閉ざされようとしている。
 ブッシュ政権に盲従することは、東アジアを戦火にさらすことだ。
 こんな愚行を共犯する小泉政権は終わらせなければならない。
 ブッシュ政権を終わらせるアメリカ人の努力も応援しよう。

★重い気持ちのまま、夫婦で森を歩いた。
 久々に訪れた美しい渓流が無惨に濁っている。
 流れ込む二本の沢のひとつが、なぜか土砂まみれなのだ。
 これからの時代を暗示するようで、心がいっそう塞ぎかけた。

 しかし、もうひとつの沢は
 いつもどおり青緑色に透きとおっていた。
 合流点で透明な水に濁った水が混じり
 そこから下流の水をすべて濁している。
 それでも、透きとおった水は流れを止めたわけではない。

 濁った沢は上流で何かが崩れているのだろう。
 雨が降り、水が流れ続けさえすれば
 いつかまた透明な沢に戻るはず。
 
 透きとおった水でありつづけよう。
 透明な力として流れ続けよう。

 濁った沢で咲く山桜が可憐だった。

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  (1) ―――最後まであきらめない! イラク攻撃をとめよう!
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★東京のアメリカ大使館前で緊急アクションを続ける人たちから。
 下記、緊急アクションサイトのおすすめです。

★開戦の場合はこういう呼びかけもあります。
 緊急アクション・イラク攻撃開始時
・当日18:30 米大使館前。18:30以降なら翌日18:30に米大使館前
http://www.jca.apc.org/beheiren/264KososunaShuukai-shiryou.htm

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq_kinkyu.htm

緊急アクション
最後まであきらめない! イラク攻撃をやめよう!

この現実を知らせよう。人々をこんな目に合わせてはいけない。黙っているわけには
いかない。

アメリカの議員さんたちに、大統領に、
日本の首相に、外務大臣に、議員さんたちに、
劣化ウラン弾の被害を知ってもらおう。

リーダーたちに、みてほしいページのURLをメールで送ろう。
こんなことを引き起こして本当にいいのか。もう一度考えてもらおう。

http://www.geocities.com/ceasefire_anet/misc/iraq_kinkyu.htm

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  (2) ―――レイチェルのメッセージ
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★ガザで亡くなったレイチェルさんの絶筆となったメールです。
 「パレスチナ子どものキャンペーン」の大河内さんより。

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

 CCPのスタッフが翻訳しました。
 ガザのラファで、家屋破壊を阻止しようとして、イスラエル軍の
ブルドーザーで殺されたレイチェル・コーリーさんの手紙の日本
語訳を以下にお送りします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

★☆レイチェル・コリーさんの両親より★☆

 私たちは今悲しみのうちにあり、 またいまだにガザ地区でのレイチェル
の死の背景に何があったのかを見つけ出そうとしています。

 私たちは、子どもたちに国際コミュニティと家族の美しさを尊ぶように育
て上げました。そして、レイチェルが彼女の信念に従って生きていることに
誇りを持っていました。レイチェルは愛と、たとえどこに住んでいようとも、
その仲間たちへの義務感に満ちていました。そして、彼女は自分の人生
を自分を守ることができない人たちを守ることに捧げました。

 レイチェルはガザ地区から私たちに手紙をくれました。今、私たちは彼
女の経験を彼女自身の言葉でメディアに発表したいと思います。

   感謝をこめて            クレイグ及びシンディー・コリー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
☆★レイチェル・コリーさんから家族に宛てた電子メイル(抄録)★☆  

2003年2月7日

 私がパレスチナに来てから2週間と1時間になります。今でもここで見た
ことをどういう言葉にしたら良いか分かりません。私にとって、アメリカに
手紙を出そうと椅子に座っている時は快適な生活の入り口にいるような
ものですから、ここで何が起きているのかを考えるのは最も難しいことで
す。私には、ラファにいる多くの子どもたちが、壁に戦車砲であけられた
穴がない家に住んだり、間近に占領軍が見下ろしている監視塔が無い
ような場所で生活したことがあるのかどうかわかりません。でも確信して
いるわけではありませんが、ここに住むほんの小さな子どもでさえ、どこ
もここと同じような生活をしているわけではない、ということを知っている
のではないでしょうか。

 私がここに来る2日前にイスラエルの戦車が8歳の子どもを撃ち殺しま
した。多くの子どもたちが私に殺された子どもの名前をささやきます。「ア
リっていうんだよ」っと。または壁に貼ってあるその子のポスターを指差
します。
 子どもたちは、私に次のような質問をして、私のおぼつかないアラビア
語を試して喜んでいます。「カイフ・シャロン?」「カイフ・ブッシュ?」(シャ
ロンをどう思う?、ブッシュをどう思う?)私がこう答えると子どもたちは笑
います。「ブッシュ・マジュヌーン」「シャロン・マジュヌーン」(ブッシュはクレ
ージだ。シャロンはクレージーだ。)もちろん、私が全くこの通り考えてい
るわけではありませんが。英語のできる大人が訂正してくれます。「ブッ
シュ・ミシュ・マジュヌーン。(ブッシュはクレージーなのではない。)ブッシュ
はビジネスマンなのだ。」今日、私は「ブッシュは道具です」という言い方を
習おうとしました。しかし、それが正しく翻訳されたとは思いません。しかし、
いずれにせよ、少なくともイスラエルに関する点については、ここの8歳の
子どもたちはほんの数年前の私よりもはるかに、世界の力の構造がどの
ように動いているのかを理解しています。

 ただ読んだり、会議に参加したり、文書をあさったり、言葉を聞くだけで
は、ここの現実と向き合うには十分ではありませんでした。この現場を見
ること無しには、事実は想像すらできないでしょう。そしてもしここにきてこ
の現場を見たとしても、(パレスチナ人ではない)あなたが経験することは、
現実の全てではないということに気づかされるだけです。
 もし、イスラエル軍が非武装のアメリカ市民を撃ったらどんなにやっかい
なことになるか考えてみてください。それから、イスラエル軍が井戸が壊し
ても、私には水を買うお金があるというこもを。そして、もちろん私にはここ
を去るというオプションもあるということも。
 私の家族は、運転中に町の大通りの脇にある監視塔からロケット・ラン
チャーで撃たれることもありません。私には住む家があり、海を見に行くこ
とも許されています。私が裁判なしに何ヶ月も何年も拘留され続けるという
ことは(それは私が白人のアメリカ市民だからですが、)ありそうもないこと
です。例えば私は、私の故郷のオリンピアの中心街とマッドベイ地区の間
に検問所があって、私が学校に行ったり仕事に行ったり、または家に帰っ
たりすることを決める権限を持った完全武装の兵士に出くわすことはない、
とわかっています。だから、ラファにちょっとやってきただけの私が、ここの
子どもたちが存在する世界について怒りを感じるならば、逆にここの子ど
もたちが私たちの世界にやって来たらどう感じるのか考えてしまいます。

 ここの子どもたちは、アメリカの子どもなら両親が撃たれることは普通な
いし、海を見に行くことができることも知っています。(ラファ市の海岸はユ
ダヤ人入植地になっていて、市民が近づくことができない)でももし、水も
たっぷりあって、海も自由に見に行けるような、そして夜の間にブルドーザ
ーによって生活が奪われることがないような静かな場所に一度でも住む
ような経験をしたのなら、また自分の家の壁が内側に崩れてきて目を覚ま
されないかを心配することなく夜を過ごせるような生活を一度でも経験した
ら、また家族を奪われたことのないような人々に出会うような経験をしたと
したら、殺人的な監視塔やら戦車やら武装した入植地やら、そして巨大な
金属壁やらに取り囲まれていないような世界を一度でも経験したのなら、
子どもたちがこんな世界を赦せるのかわかりません。
 また世界第4の軍事力を持つ国(その国というのは世界唯一の超大国に
支援されているのですが)から、常に未来を阻まれていることに対する抵抗
の中に子ども時代が全て存在する(そう、ただ存在しているだけなのです)
ような世界を許せるのかどうかわかりません。
 それが、私がここの子どもたちについて心配していることです。彼らが、
本当のことを知ったら何が起きるのか私にはわかりません。
 いろんなことを考えて、私は今ラファにいます。ラファにでは4万人の市民
の約6割が難民で、その多くは、2度も3度も難民になっています。ラファは
1948年以前から存在していました。しかし今ここにいる多くの人たちは、現
在イスラエルになっている歴史上のパレスチナにあった故郷から追われて
きた人とその子孫です。
 ラファはシナイ半島がエジプトに返還された時に真っ二つに分割されまし
た。現在、イスラエル軍は14メートルの高さの壁をラファの境界線に建設し
ています。そして「壁」の建設のために国境沿いに建っている家を削り取っ
て無人地帯を作っています。ラファの難民委員会によると602軒の家が完
全に取り壊されました。部分的に破壊された家はもっと多数に上ります。

 今日、私はかつて家だった瓦礫の上に登りました。エジプト兵が境界の
反対側から「行って、行って」と私に叫んできました。戦車が来ていたので
す。手を振り合い、名前を尋ねあいました。私は程度の差こそあれ、私た
ちは「他の子どもたち」に好奇心を持つ「子どもたち」の様なものだと思い
ます。エジプトの「子どもたち」は戦車の進路をうろついている変わった女
に向かって叫び、パレスチナの「子どもたち」は何が起こっているのかを
見ようと壁を乗り越えたところを戦車に撃たれます。国際活動家の「子ど
もたち」は戦車の前に横断幕を掲げて立っています。戦車の中の名前も
知らないイスラエルの「子どもたち」は、時には叫び時には手を振ります。
彼らの中には、ここに連れて来られただけの「子どもたち」もたくさんいれ
ば、ただ攻撃的で私たちが出入りした家々に向けて発砲する「子どもた
ち」もたくさんいます。

 国境沿いおよび海岸沿いの入植地とラファの西部地域の間には、恒常
的に戦車が駐留しています。その上、通りの終りから地平線に沿って、数
え切れないほど多くのイスラエル軍の監視塔があります。そのいくつかは
ただ軍隊式の緑色の金属でできています。他はその役割を隠すように網
で覆われた奇妙な螺旋階段がついています。ビルの陰に隠れている監視
塔もあります。 ついこのあいだ、私たちが洗濯をして横断幕を掲げて町
を二回横切っている間に、新しい監視塔が建ちました。
 国境に一番近い地区の一部に住んでいる家族は、少なくとも一世紀は
ラファに住み続けています。その事実にも関わらず、オスロ合意によって
パレスチナ自治政府下に置かれたのは、町の中心にある 1948年難民
(イスラエル建国の際の難民)のキャンプだけです。しかも私の言える限
りでは、この地域で監視塔の視野に入っていない場所など、ほとんどあり
ません。確かなことはアパッチヘリや、毎回何時間も上空を飛び回って
低い音だけを響かせている目に見えない無人偵察機のカメラから、逃れ
られる場所などないということです。

 ラファで外の世界のニュースを得るのは難しいのですが、イラクの戦争
の拡大は避けられないと聞いています。ここでは、「ガザの再占領」が大
きな懸念になっています。ガザは毎日、多かれ少なかれ再占領されてい
ます。しかしその「恐れ」というのは、戦車がいくつかの通りに侵入して、
数時間もしくは数日、発砲したり監視したりして撤退するという類ではなく、
残された全ての通りに戦車が入り込むことです。
 もしも人々がまだこの戦争がこの地域全体の人々にどれだけ重大か考
えていないとしたら、すぐに考え始めるように願っています。

 私は皆さんがここにやって来ることを願っています。ここでの活動に参
加している人数は5、6人くらいです。何らかの形で私たちにプレゼンスを
示してほしいと依頼してきた地区は、イブナ、テル・エル・スルタン、ヒ・サ
ラーム、ブラジル、ブロックJ、ゾロブ、そしてブロックOです。さらに、イス
ラエル軍がラファの二つの大きな井戸を破壊したので、町はずれにある
井戸を守るため終夜のプレゼンスが必要です。
 市の水道局によると、先週破壊された井戸はラファの水の半分を供給
していたそうです。多くのコミュニティが国際活動家に、これ以上の家屋
破壊を防ぐために夜間の駐在を依頼しています。夜の10時頃になると、
イスラエル軍が道を行く人は全てレジスタンスと見なして発砲するので、
移動するのが難しいのです。本当にこの人数だけでは少なすぎます。

 私は、私の故郷のオリンピアがラファと姉妹都市の関係を結ぶことで、
多くを得、また多くを与えることができると信じています。何人かの先生
達や子どもたちのグループはe-メールの交換に興味を持っています。
もちろんこれは、やらなければならない「連帯運動」の氷山の一角に過ぎ
ません。多くの人が、彼らの声に耳を傾けてほしいと願っています。そし
て、私たちが外国人であるという特権を利用して、私自身のような好意を
持った外国人のフィルターを通すのではなく、彼らの声を直接アメリカに
聞かせる必要があると思います。
 私は学び始めたばかりです。私はその学んだことから、あらゆる不平
等に対して組織的に活動している人々の力や、あらゆる不平等に抵抗
している人々の力に対し、強い支援ができるようになりたいと思います。

 アメリカの友人たちから届けられたニュースに感謝します。私はワシン
トン州シェルトンで平和グループを組織した友人たちからの報告を読み
ました。その友人は1月18日のワシントンDCでの大きな抗議集会に参加
したそうです。ラファの人たちはメディアを見ていて、今日も私にアメリカ
での大きな抗議集会と、イギリスの「政府の中の問題点」について話して
くれました。おかげで、「アメリカの人がみんな政府の政策を支持してい
るわけではない」と、私がおずおずと話す時に全くの嘘つきではない、と
感じられました。またどのように抵抗するかの世界中の例を学ぶことが
できたことに感謝します。

私の愛を全ての人に。
私のママに。
私を育ててくれたコミュニティに。
そしてオリンピアに。

レイチェル

〜〜〜〜〜
イスラエルの平和団体が紹介した原文は以下のサイトで見ることが出来ます。
http://www.gush-shalom.org/english/index.html

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

パレスチナ子どものキャンペーンのホームページは
http://plaza17.mbn.or.jp./~CCP/
現地の最新情報が日本語で見られます。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

**************************************************
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ304
Tel:03-3953-1393 Fax:03-3953-1394
Email: ccp@bd.mbn.or,jp
HP: http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP/

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  (3) ―――米軍兵士たちの苦悶
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★平和のための緊急翻訳チーム Translators United for Peace
(TUP)の速報から。配信希望は文末の菅原さんまでメールを。
schu@io.ocn.ne.jp

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

オリジナル・ウェブサイト
<http://www.nydailynews.com>

ニューヨーク・デイリーニューズ 03年3月16日
リチャード・シスク記者

◎米軍兵士たちの苦悶

【クウエート、アル・ジャベール空軍基地発】

戦争に行くことへの疑いが、夜のテントに集まった兵士たちの会話の中で、報道関係
者とのざっくばらんな会話の中で公然と語られている。

従軍牧師は、軍の部門をとわず、多くの兵士から同じ懸念を聞かされている。

戦争に積極的な兵士の間でも、これが父ブッシュの戦争の「やり直し戦争」だという
皮肉まじりの発言は聞かれるのだ。

従軍司祭マイケル・バーバー海軍少佐は「これは良心の問題だ」と言う。

バーバー少佐によると、相談にくる戦闘機の飛行士は「自分の個人的な恐怖だけでな
く、罪もない市民を殺すのではないか」と語るという。徴兵されるイラク人も自分達に
悪意はない、イラクに生まれたことが彼らの罪なのかと。

「部隊全体にとって、答は、彼ら自身の中から来るのです」とバーバーは言う「なぜ
自分達がここにいるかという、より大きな状況を見つめなければなりません。おそら
くより大きな悪は、行動しないことから来る」

フランスなどの反戦のメッセージやローマ教皇の声明などが兵士たちに打撃を与えて
いるとバーバーは言う。

教皇やオブライエン大司教が共感を集めているのには驚く、とバーバーは言う。

「将校の中にも、動揺は見られます」

士官たちの話では、数カ月にわたる砂漠での訓練と待機で、部隊の一部にはかなり精
神的に過敏になっている部分があるという。

ちいさな問題でも兵士同士が互いに発砲しあいかねない状況だという。

パプテストの空軍従軍牧師は、このごろ礼拝の回数を増やしていると語り、兵士たちが
不安にいることは認めながらも、彼らはみな志願して来ているのであり、自分のなすべき
ことを知っている。時がくれば教わった通りのことをするだろう、と楽観している。

だが、カトリックの空軍つき司祭ゲアリー・ブレイグは、一部の部隊に、戦争の意味がわか
らず、正当化できないという困難を抱えている兵士がいると語る。

「これは1991年の『砂漠の嵐』作戦とはちがいます。あのときは、他国を侵略する国から
力を取り上げたのですが、いまは、その国に我々が侵略(invading)しようとしているので
すから」

すべての軍人に共通する究極の問いは、ユダヤ教従軍司祭ジョシュア・ナローが言うよ
うに、「自分は、ラビ(導師)として、人びとを殺すことを主要な役割とする組織を、どう
支持できるのか」ということなのだ。

ナローが探し求めている答は「我々は、敵がやるような闘いはしない。我々は民間人
を殺さない、殺すために殺すのではない」ということになるのだろう。

「時には戦争もひつようだが。しかし、それも悲しいことだ」とナロー「たぶん、イラクで
徴兵される兵士は悪い人間ではないのです。私たちは、自分の祈りの中て、彼のため
にも祈る必要があるのです」

(抄訳 萩原 良)

--
Schu Sugawara (Mr.) <schu@io.ocn.ne.jp>
c/o Nukui Post Office, Nerima-ku, Tokyo 176-0021
phone +81-3-3970-5777 fax +81-3-3970-5817

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  (4) ―――つくられたアメリカ世論
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★もう1本TUPから。
 アメリカの世論調査はイラク攻撃賛成が50%前後ですが、別な
世論調査で「9・11はサダム・フセインがやらせた」と信じてい
る人も50%ぐらいいます(ごめんなさい、いま元ネタが掘り出せ
ない!)。それだけ政府の情報操作がひどいということでしょう。

★ジョージ・オーウェルの古典『1984年』(ハヤカワNV文庫)
を読み直すと、いまのアメリカと重なって示唆に富んでいます。

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

イラク危機では、TVニュースが政府の広報塔に

3月18日

 メディア・ワッチグループ(FAIR)の最新調査によると、アメリカのテレビニュ
ースでは、現役の政府職員や元軍人が主にゲスト出演し、イラク侵攻に懐疑的な学識者
のほとんどは出演の機会を与えられていないことが判明した。

 今年、1月30日から2月13日までの2週間で、視聴者の多かったメジャー局のイ
ラク報道番組を分析した結果、267人のアメリカ人がコメンテーターとしてゲスト出
演していた。
 そのうちのなんと75%(199人)が、現役もしくは退役した軍人か政府職員だっ
たのである。

 それらの政府職員のうち、ほとんど全員がイラクの脅威を誇張し、ブッシュ政権を擁
護する発言に終始した。そして、ただ一人(E・ケネディー議員)だけが戦争に対して
疑問視した意見を述べたにとどまっている。

 そして、イラク報道番組で意見を述べた267人のアメリカ人のうち、戦争反対の立
場をはっきりさせているゲストは、社会派医師のキャサリン・トマソン女史ただ一人だ
けだった。総ゲスト数の1%にも満たないのである。

 また、調査した2週間のうち、126人が外国人のゲストスピーカーとして発言した
が、そのうち反戦活動家はドイツ人が一人、フランス人が一人の、合計二人にとどまっ
た。

 2月5日のパウエル国務長官による国連安保理での発言をはさんだこの2週間は、国
内的にも国際的にもイラク戦争についての激しい論争がおこなわれた重要な時期だっ
た。
 
 その時期、世界中の大多数の人々、そしてアメリカ人の半数以上が国連の承認無しで
のイラク侵略に反対していた事実から見て、マスメディアがブッシュ政権の広報塔とし
て世論操作の大きな役割をになっていたことが、この調査で検証されたといえよう。

                    (抄訳・パンタ笛吹)
http://www.democracynow.org/
http://www.fair.org/activism/iraq-sources-networks.html

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  (5) ―――『パレスチナ』から見たイラク攻撃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★貴重な機会です!

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

ライラ・ハリドさんをゲストにお招きした講演は、本日20日(木)です。
アメリカのイラク攻撃を受けて急遽帰国されることになりましたので、
東京でのライラさんの講演は、今回が最初で最後になります。危険を
冒しても帰国されるそうです。

ライラさんには、国会議員、パレスチナ女性同盟の副議長、PFLP
の中央委員などの肩書きをもっておられます。しかし、これらの肩書
きがなくても、イスラエル建国によって生まれ故郷のハイファを追わ
れてから中東各国を流浪してきた苦難の人生は、パレスチナ人の苦難
の歴史を体現していると言えます。パレスチナの母親のひとりとして
の悲しみ、思いやり、憤りが込められたライラさんの言葉の一言一言
に是非とも耳を傾けていただければと思います。彼女が非暴力闘争に
捧げた30年の後半生こそが、彼女の真骨頂ともいえます。それは、
貧困家庭の救済や女性の地位向上に打ち込み、難民の受け入れなどの
献身的な活動がそれにあたります。イラク攻撃のなかでの開催になる
可能性が強いのですが、多くの方々にご参集いただき、彼女の言葉に
耳を傾けていただければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。
(3月20日)

3月定例会「『パレスチナ』から見たイラク攻撃」

■3月定例会のお知らせ■

 米国中央情報部(CIA)までがイラクの脅威を否定する中、
ブッシュ大統領はイラク攻撃を米英両国で強行する姿勢を崩して
いません(3月5日現在)。世界の耳目がイラク情勢に集中する
一方、イスラエルではパレスチナ人の国外追放を公言する右派政
権を再選し、パレスチナへの軍事作戦を拡大しています。今回は、
日本のメディアであまり伝えられることのないアラブ世界の声を
中心に、イラク攻撃とパレスチナ情勢の現実が世界にどのような
混乱をもたらす恐れがあるのか、中東地域の実情に精通している
ハリッド評議会議員に語っていただきます。

●テーマ 「パレスチナ」から見たイラク攻撃
●ゲスト ライラ・ハリッドさん(パレスチナ国民評議会議員)
●と き 3月20日(木)午後6時45分〜9時
●場 所 新宿リサイクル活動センター4F
     電話03-5330-5374(新宿区高田馬場4-10-17)
     *JR・地下鉄「高田馬場駅」徒歩2分
●参加費/会員1000円、ビジター1500円
 (ただし学生は会員500円、ビジター1000円)

※お問い合わせ/アジア記者クラブ事務局
 電話03−3204−2301(FAX兼用)

  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  (6) ―――WORLD PEACE NOW 3.21 ダメなものはダメ!
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★しつこいですが、21日の別バージョン。

  ▼▼▼▼▼▼▼ 引用はじめ ▼▼▼▼▼▼▼

---------【転送・転載お願いします(重複ご容赦ください)】--------------
(Read and spread the following message,please.)
                     2003.3.16 短縮版
           WORLD PEACE NOW 3.21
             もう戦争はいらない
         〜わたしたちはイラク攻撃に反対します〜
           http://www.WorldPeaceNow.jp/

<English>
PEACE without WAR is possible , NO WAR ON IRAQ
::: M21 WORLD PEACE NOW :::
on Mar 21th (Fri.)
13:00 Open / 13:30 Parade Start (to Ginza&Hibiya 2 course)
at Shiba Park 23 go-chi, TOKYO
http://give-peace-a-chance.jp/118/img/map321.gif
Mita-Line Onarimon, Hibiya-Line Kamiya-cho,Ooedo-Line Akabanebashi
Organizer : EXECUTIVE COMMITTEE OF WORLD PEACE NOW
</English>

 わたしたちは
「●イラク攻撃に反対」「●日本政府による、イラク攻撃への協力に反対」
「●もう戦争はいらない(脱戦争)」「●非暴力行動として行う」を賛同点として、ピ
ース・アクションを行います。誰だって参加できます。ぜひ賛同し、広め、
ご参加ください。

■日時/場所
 2003年3月21日(金・祝日) [入場無料・雨天決行・事前申し込み不要]
 芝公園23号地 (東京タワーの下近く)
 http://give-peace-a-chance.jp/118/img/map321.gif
 最寄り駅:都営三田線 御成門駅、大江戸線 赤羽橋駅、日比谷線 神谷町駅 

  13:00集合、ピースパレード出発 13:30 (銀座、日比谷2コースを予定)

 PEACE-IN 東京タワーの下に集まり、力を交流、つなぎあわせて
 PEACE-OUT 東京タワーから街へ世界にピースパワーを広げましょう!

 今こそ、あなたの力が必要です。ACT for PEACE ! 平和賛成。

※このアクションは、実行委員会だけではなく、あなたが創ります。
 当日は、ピースな心を持ってきてください。
 プラカード、楽器、鳴り物、花、シャボン玉などあるとベターです。
 各自の自己責任と他者へのリスペクトを前提に、ご参加ください。

●詳細&お役立ち情報、最新情報はこちら→ http://www.WorldPeaceNow.jp/
◎賛同カンパ(1口1,000円) 必須ではありませんが助かります。
  公園使用料、音響、トランシーバー、デコレーション、紙/印刷代などに
  使わさせていただきます。
  郵便振替口座:00110-6-610773 口座名:「1.18集会」

◆問い合わせ先(電話連絡先)
(電話連絡先)アジア太平洋平和フォーラム(APPF)03(3409)5555/
CHANCE!pono2 内山 090(3812)3777/日本消費者連盟 03(3711)7766/
ピースボート 03(3363)8047/平和をつくり出す宗教者ネット 03(3461)9363/
許すな!憲法改悪・市民連絡会 03(3221)4668

worldpeace@give-peace-a-chance.jp

◆主催:WORLD PEACE NOW実行委員会(47の呼びかけ団体で構成)
 特定の政党・宗教・市民団体の枠を超越したネットワーク型非暴力アクションです
http://www.WorldPeaceNow.jp/index2.html

●一緒に創ろう。ボランティア情報:
 http://homepage3.nifty.com/hanakichi/WPN3.8HP-volu/index.htm

●緊急アクション・イラク攻撃開始時
・当日18:30 米大使館前。18:30以降なら翌日18:30に米大使館前
http://www.jca.apc.org/beheiren/264KososunaShuukai-shiryou.htm

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  ▲▲▲▲▲▲▲ 引用おわり ▲▲▲▲▲▲▲

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星川 淳(作家・翻訳家/屋久島環境政策研究所)
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