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ドキュメンタリー映画「平和をつくる若者たち」

製作ご協力のお願い

ドキュメンタリー映画「平和をつくる若者たち(仮題)」
企画・演出 藤本幸久

北海道・朱鞠内で、出会い、ぶつかり、語り合う日本・韓国・在日の若者たち
歴史を共有することは可能なのか?
東アジアの平和をどのようにつくってゆけるのか?
若者たちの試みは、今年で7回目となった。

 他者を理解するのは難しい。言葉や文化の異なる人間たちを理解するのはいっそう
難しい。ましてや、植民地支配の歴史を強いた国と強いられた国の人間たちが信頼関
係を築いてゆくのは、たいへん難しいことだ。しかし、やはり、若者たちが未来を切
り開いてゆくのだと信じたい。

 この夏、北海道・朱鞠内で、日本・韓国・在日の若者たちが集い、7回目の東アジア
共同ワークショップは、1997年8月、朱鞠内で、戦時下の雨竜ダム工事による強制労
働で犠牲となった朝鮮人・日本人の遺骨発掘を共同で行うことから始まった。
 その後、このワークショップを毎年、日本と韓国で交互に開催し、調査とフィール
ドワークを共同で続けてきた。今年(2003年)は8月5日から10日まで朱鞠内を中心
に北海道で開かれる。

 6年前、日本、韓国、在日の若者たちが初めて朱鞠内で出会ったとき、お互いの間
に大きな隔たりがあることに改めて気づいた。それぞれ関心をもって集まったどうし
ではあったが、信頼関係を結ぶには、さまざまな葛藤があった。ひとつのことを決め
るのにも、北海道、ソウル、東京、関西を結んで、2つの言葉で、一から十まで、話
し合わなければならなかった。

 若者たちにとって、国境、国籍を超えて、共同でひとつのことをやり遂げようとす
ることは、初めての経験だった。次々と起こるトラブルや困難にもかかわらず、この
6年間、中断されることはなかった。日本の教科書問題で、日韓交流事業が次々と中
止された2001年の夏も、誰も開催を疑わなかった・
 初めての出会いから、この6年間に何があって、こうなってきたのだろう。日本、
韓国、在日の若者たちにとって、東アジア共同ワークショップとは、何なのだろう。
何に魅かれて集まってくるのだろう。

 6年前には、英語で話したその人たちが、今では、日本語とハングル語で話が出来
るようになった。初めてこのワークショップに参加したときには日本名を通名として
いた在日の女子学生が、本名で暮らすことを選んだ。日本のNGOで働き始めた韓国の
青年、韓国のナヌムの家で働き始めた日本の青年がいる。ワークショップで出会い、
結ばれた日韓のカップルがいる。日本と韓国で、それぞれ高校生のワークショップも
始まった。朝鮮籍の学生たちは、ここで初めて韓国の青年たちと話をした。

 だが今も、東アジアは危機の中にある。「イラクの次は朝鮮半島」と多くの人が危
惧している。このような情勢の中で、今年(2003年)のワークショップは開催され
る。
 韓国のワークショップの事務局はNPOとなって、平和を願う人々に交流の場を提供
している。南北朝鮮の子供たちの交流事業を行っている学生たちがいる。資材を投げ
打って脱北者の子供たちの社会復帰プログラムや教育に取り組んでいる大学教員がい
る。女子中学生たちが米軍装甲車に轢殺されたことに抗議して、キャンドルデモに参
加した学生たちがいる。朝鮮戦争で北に帰れなくなり、韓国に住むことになった家族
の子供たちがいる。
 日本の若者たちは、今の時代をどう受け止めているのだろう。在日、とりわけ朝鮮
籍の学生たちは、どんな思いでいるのだろう。

 私たちの気持ちの中にある、歴史的につくられた不信と憎悪の種を本当に取り除
き、真の友情を育んでゆけるのだろうか。

 日本・韓国・在日の若者たちが、東アジアの今を背負い、未来を探しに朱鞠内にやっ
てくる。

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【注意】
※この文章は藤本幸久監督が2003年に執筆された企画書から起こしました。
※2003年のワークショップは終了しました。
※朱鞠内は北海道幌加内町にあります。

今後(2004年)のスケジュール
2月に冬のワークショップが朱鞠内で行われ、
旧光顕寺の雪下ろしを日・韓・在日の若者たちがします。

2月末にはクランクアップ(撮影終了)。
3月には編集・仕上げで映画は完成。

皆さんも映画製作にご協力ください。
「平和をつくる若者たち(仮題)」監督・藤本幸久
2004年3月、90分から120分のドキュメンタリーとして完成予定。
そのビデオの予約販売が行われます。
ぜひ事前に、予約購入して、製作にご協力ください。

VHSビデオ 1本・10000円

代金は郵便振替でお振込みください。
郵便振替口座【02790-1-59455 森の映画社】

連絡先:森の映画社
〒081-0039 北海道上川郡新得町新内 TEL/FAX 01566-4-3923

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