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「浜岡原発とめよう裁判の会」

メール通信No.3 2002年6月25日


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「浜岡原発とめよう裁判の会」メール通信No.3 2002年6月25日号

    「とめよう裁判の会」HP<http://hp16.e-notice.ne.jp/~peace/
  事務局 〒420-0839 静岡市鷹匠2-12-10 ことぶきビル1F 市民ひろば
     問い合わせ TEL&FAX 054-247-8690(月-金 10時-16時)プラムフィールド
      上記時間以外 TEL.0558-62-4533 FAX.0558-62-4534 人間家族編集室
郵便振替00810-3-87123「浜岡原発とめよう裁判の会」
(一部「メール速報」N0.5と内容が重複していることをお断り致します)
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浜岡に静けさを…… 地震は止められない、原発は止められる

原告1300人、会員1472人(6/24現在) 目標2000人!!

    ◆◆事故続き「廃炉」の二文字に市民権◆◆
 
●6月14日 静岡地裁で第1回裁判開かれる――迫り来る大地震の前に決定を 
 ●周辺5町3000戸を戸別訪問  ●裁判所に陳述書を出そう!!

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●止めよう浜岡原発 第1回裁判開かれる 2002.6.14 静岡地裁

  迫り来る大地震の前に決定を

 「地震が来る前に浜岡原発を止めよう」と訴えた第1回の裁判が、6月14日午後4時
から5時まで、静岡地方裁判所(地裁)で開かれました。 
 迫り来る地震、一日も早く結論を、ということから「仮処分」です。仮処分ですか
ら「東海大地震が過ぎ去るまで、浜岡原発すべての原子炉の運転を停止することを仮
に定める」と、こんな具合に決定が出るのでしょうか。

  次回、次々回、再次々回、決まる

 今回は、審理を第三者に公開する「公判」ではなく、密室での「審尋(しんじん)」
ということになりました。 
 裁判長が双方を別々に呼んで意向を聞くこともありますが、今回は双方同席でした。
「どのように、この裁判を進めるか」という進行協議を中心に進められました。
 原告側は「地震が迫っている緊急性を訴え、年間10回の期日(裁判を開く日時)を入
れるよう求めた結果、3回の予定が入りました。

 《今後の予定》
第2回■7月19日(金)1:30〜2:30
第3回■8月29日(木)2:00〜3:00
 第4回■10月10日(木)10:00〜11:00

 中電側は、7月19日の1週間前に、原告側の申立書に対する「答弁書」を提出する
ことも決まりました。

  引き延ばそうとする中電

 労働裁判など、書類のやり取りで5分ほどで終わり、次回はいつかで2カ月後など
ということからすれば、これは異例の形でした。
 中電側は「のろのろ裁判」を主張したのです。答弁書の提出も4月25日の提訴か
ら2カ月半、東京電力は1カ月で出してきたそうです。
 「住民が危険だと訴えた。一日も早く裁判所のお墨付きをもらって、安心してもら
おう」。こういう理念がないではないかと思いました。 
 裁判をのろのろやられ、地震が起きて原発が爆発したら元も子もない、という原告
側弁護士の強い危機意識が中電側を上回りました。

  「裁判中は1、2号機を動かすな」と勧告を出せ

 裁判所に訴えられたら「結論が出るまで一時工事を中断しよう」、日照権など一般
の裁判の場合はこうなるのに、中電は止まっていた原子炉を動かしたのです。世の中
の流れと全く逆のことをしている会社であると、河合弁護士は厳しく批判しました。
裁判の前の記者会見での発言です。
 審尋の中でも、「審理中は、現在止まっている1、2号機は動かさないよう中電に
勧告すべきだ」と、複数の弁護士が訴えました。
 残念ながら、裁判長からの勧告は、この日はありませんでした。
 出席者 代理人(弁護士) 債権者(原告)側・7人、債務者(中電)側・5人
原告債権者・17人、中電側らしき人・3人
 裁判長・笹村将文、右陪席・島田尚登、左陪席・齋藤研一郎

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  ■周辺5町3000戸を戸別訪問――浜岡町、小笠町、御前崎町、相良町、大東町
  
浜岡原発を止めようとして、「裁判の会」だけでなく、この危機的状況の中で色々
なグループが活動を開始している。
 地元静岡県の「浜岡原発を考える静岡ネット」、最近首都圏を中心に約20団体で構
成する「関東ネット」、「ピースウォーク浜岡」、「東海地震の前に浜岡原発をとめ
たい市民の会」、「浜岡原発を心配する東京、埼玉、千葉の市民」etc…。
 最初の戸別訪問は、5月18、19日の土日、次が26日、そして6月8、9日と行動した。
特に6月は宣伝カーを繰り出し、マイクを通じて町民に訴えた。9日には中部電力に対
し浜岡の広報館で、2号炉の強行運転、そして水漏れ事故に対して、各団体が抗議文、
申し入れを行った。この時集まったのが各地から約80名、そして続いて浜岡では久し
ぶりのデモ行進まで実施した。
 戸別訪問参加者は、延べにして約150人、訪問戸数は約3000戸。5町全体では2万7
千戸ほどあるというから10%強ではあるが、それなりの収穫はあった。特に車から
の宣伝とタイアップしての戸別訪問は効果的であった。
 東海地震に対する不安、そして水漏れ事故の直後ということで、訪問者に対しても
以前(2月)と比較して格段と良いが、まだ原発とめようの声を上げるまでには至って
いない。このことは「裁判の会」が6月10日周辺5町への新聞折り込みを依頼したと
ころ、浜岡町の新聞店だけは折り込みを拒否したことからもわかる。
 御前崎町では「地震が来てみんな平等に死んでしまえば」と、開き直った家もあっ
た。しかしその裏には、中電に対する大きな怒りがあった。怒りの中身は、原発その
ものに対する怒りと、浜岡町だけが多大な利益を得ていること、また御前崎町におい
ても極一部の者だけが得をしているという、不平等に対する怒りが複雑に錯綜してい
る。このことは小笠町でも聞いた。
 浜岡原発をとめるには、裁判だけでなく、あらゆる手段を通じ、「老朽化と地震に
さらされている、日本の中で最も危険な浜岡原発だけは止めねばならぬ」ことを、原
発が必要だと考えている人たちを含めて、一大世論を形成する必要がある。(鈴木)

明るい裁判へ参加をと訴える(新聞折り込みのチラシより)

明るい裁判           暗い裁判
 
裁判時期   被害が起きる前         事故が起きて死者が出てから

訴える内容  子孫や環境の安全、平穏な    補償金、慰謝料、企業や国の謝罪
       暮らしの保障

訴える表情  まだ被害者でなく冷静      家族が殺されて悲痛

裁判結果   実害はゼロ同然         勝っても死んだ人は生き返らない
                       家族の悲しみは消えない

裁判規模   日本全国から集まる       被害者、地域に限定される少数型
           マンモス型  

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  ●中部電力の動き

 5月24日 午後、2号機原子炉起動。「4/30〜5/10、浜岡町と隣接4町29,200戸全戸
      訪問、大勢として理解を得られた」(坂口正敏副所長)

25日 午前2:20、冷却水漏れ(緊急炉心冷却装置の一部である余熱系低圧注入管
    の第2隔離弁の水抜き配管付近から)。
      同4:34、手動停止。外部への放射能漏れ、作業員の被爆なし。
同3:07、保安院、県、近隣9市町に通報。
同9:00、「事故ではなく点検時に見つかったトラブル」掛川市役所で(村
 本卓広報グループ部長)
午後、「全体を起動させ、ウミを出すという一つの段階」事故との認識
       せず、県庁で(青木輝行副社長)
社長謝罪。「総点検後、起動直後のトラブルは重ねて心配をおかけした」
 「徹底的に原因を究明。必要な措置に万全を期したい」(川口文夫社 
       長)

26日 水漏れは配管溶接部にある約2センチの茶色の亀裂からと判明。

  6月3日 正午、水抜き配管を切断。配管の傷の詳しい調査を行い原因究明。

   14日 水漏れ部分の交換開始。2〜3カ月かかる。

   20日 調査結果発表「水抜き配管に接続する低圧注入系配管に共振して起きた
      振動疲労で亀裂が起きた」

・・・・・・・・・・・・・・・

  ●自治体議会の動き

 平成14年6月6日
中部電力株式会社 取締役社長  川口文夫 様               
           焼津市議会議長 古桑 幸郎 
   
 1、徹底した原因究明を急ぎ、判明しだい事故内容等を公開すること。
 1、原発全体の徹底した点検を行い安全確保を講ずるとともにその対策を公開する
   こと。
 1、老朽化がすすむ2号機の「廃炉」を含む抜本的な改善対策を講ずること。

          ・・・・・・・・・・・・・

 平成14年6月17日
 静岡県知事 文部科学大臣 経済産業大臣
                       静岡県榛原郡吉田町議会

 予想される東海大地震の震源域に建つ中部電力浜岡原子力発電所1,2号機に
ついては廃炉とするよう重ねて強く求める。

          ・・・・・・・・・・・・・

平成14年6月18日
 国(大臣)及び静岡県知事
                        静岡県榛原町議会

 中部電力に対して、徹底的な原因究明、既存のシステムにとらわれない点検シス
テムの総見直し及び1.2号機の廃炉指導を行なうよう強く求める。
                                     
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   ●<裁判所に陳述書を出そう>        弁護士 海渡雄一

 裁判所に原告(正式には債権者といいます)の意見をダイレクトに届けるために、
陳述書を作成して下さい。浜岡原発を地震の前に止めてほしいという結論になってい
れば、細かい内容は問いません。
書類の形式は統一したいので、次のような形式にして下さい。
      
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・

平成14年(ヨ)第94号
浜岡原子力発電所運転禁止仮処分命令申立事件

債権者 白鳥良香 外
債務者 中部電力株式会社

                陳述書
  
2002年  月   日
住所

氏名

静岡地方裁判所 民事部 御中

 1. はじめに・自己紹介(自分のことを自由に紹介し、なぜこの訴訟に参加したの
かを書いて下さい。)

 2.(以下 内容は自由です)
3.


 X. 結論(浜岡原発1、2号炉を廃炉にしてほしい、3、4号炉は地震の前に止目
   てほしいという結論を書いて下さい。)

           ・・・・・・・・・・・・・・・

 事務局より補足させていただきます。
 ・原稿は裁判所に提出する形態・A4判の大きさの紙、またはファイルにしてくだ
  さい(複数枚可)
 ・締め切りは7月15日(第一次)。これは三一書房の本(後述)の出版に合わせたもの
  です。
 ・お寄せいただいた陳述書は、すべて裁判所に提出いたしますが、その中から裁判
  に参加した気持ちが良く伝わる原稿を、三一書房の本に使わせていただきたいと
  思います。
  原告1350人の陳述書を裁判所に届けられたら素敵ですよね、どうぞよろしく。

 【陳述書の宛先】〒420-0882 静岡市安東1-2-3
プラムフィールド内 とめよう裁判の会

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●事務局からのお知らせ  静岡からあなたに

◎裁判の「申立書」全文を希望される方はお知らせください。
 A4判全271ページ。なぜ裁判を行うのか、浜岡原発の運転停止を求める根拠となる
資料満載。得に東海地震については78ページに渡って、メカニズム、予知、原発耐久
性まで、どんなテキストを読むより、分かりやすく書かれています。
 送料+印刷実費=1000円。代金は申立書に振替用紙を同封します。

◎陳述書 大募集!! 締め切り7月15日
原告の気持ちを裁判官に届けようと募集しましたメッセージに寄稿くださり、ありが
とうございました。でも、まだまだ足りません。
 6月14日、初めて担当の裁判官が分かりました。裁判官に、何とか私たちの真意を
伝え、公正な判断をしてもらうには・・。
 人の心は、人の心に触れて変化していくものですから、私たちはそれでも愛を届け
たい。「原告一人ひとりの気持ちを、地球の重さほど束ねて届けよう・・」という私
たちの気持ちに弁護団も賛同してくださいました。
 陳述書にして提出すれば、必ず読まなければならないので、裁判官に届きます。
 あなたの気持ちで裁判官の心を動かしてください。
 書式については、前項・海渡弁護士からのメッセージを参照してください。
 締め切りを7月15日といたしましたのは、お寄せいただいた中から選考し、三一書
房から出版される本に掲載させていただくためです。
 それ以後については、その都度陳述書の受け付けをいたします。
 また、本に掲載させていただく場合は、ご本人にあらかじめご連絡いたしますので、
無断利用のご心配はありません。安心して、気持ちをお伝えくださぃ。
 ぁなたの一言が、未来を変えるかもしれません。熱い思いを!!

◎原発を止めても、電気は大丈夫! 脱原発を目指す講演会・開催
 「市民が創る環境・・・ドイツ市民の選択
   自然エネルギーで暮らす21世紀の私たち」
  講師:ミハエル・スラーデック氏、ウーズラ・スラーデックさん
  7月12日(金)18:30〜 会場:静岡サンケイ会館 参加費:700円(通訳謝礼含む)
 世界は市民の選択で脱原発社会を実現しました。日本も、もうすぐです。
  事務局・問い合わせ・申し込みは、TEL&FAX.054-247-8690 プラムフィールド内
   〒420-0882 静岡市安東1-2-3(月〜金 10:00〜16:00)

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  ■新刊書企画『とめようよ』(仮題:海渡雄一・馬場利子編著)の
製作委員会(本を作るお手伝い)に参加しませんか?

 ――初版1万部、目標10万部、浜岡原発裁判を広い立場で支える本、出版予定――

  弁護士の河合先生、東京の原子力資料情報室のご縁で、浜岡原発を止めるために
協力をしてくださる、強力な助っ人が出現しました。まさに、出現したと言っていい
ような展開になっています。まずは、そのお誘いです。去る6月14日の静岡地裁に
も三一書房から鈴木社長、増尾顧問も応援に駆けつけてくださいました。
 こんな仕事があります。(原則は報酬なし。浜岡原発を止めたいという想いを!)

1. 漫画を描く。例えば、新聞記事のポイントを読者に分かり易く描く。
2. 図書館で資料を探したり、コピーをする。
3. 「浜岡原発」がなくなっても困らないと言う公正な資料を集める。
4. 写真を撮る。(弁護団の横顔、裁判当日の様子、原告団のスナップなど)
5. 1冊の本を作るためにはたくさんの作業があります。
 皆様の、知恵と労力を待っています。

 会議は基本的には行いません。作業や提案は、製作委員会の事務局を担当する、望
月賢司弁護士の下記メールアドレスにお寄せください。E-mail:kenji063@nifty.com
ただし、立候補は急ぎます! 6月30日までに事務局又は望月弁護士まで
浜岡原発裁判を世論に訴え、中部電力や国を包囲するため力を合わせましょう!

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  〈編集後記〉

@省略(メール担当者の力量不足で載せられなかった表紙の絵についてのコメントの
ため)
A中電の動きの中の「全体を起動させ、ウミを出す段階」青木副社長談。2号機の事
故は「ウミ」、しかも動かしてみなければ分からない、と言っています。皆さんは怒
らないのですか。いま怒らずに、いつ怒るのですか。
B省略(@と同様、写真について)
C表紙の川柳、これは私の作品です。10年前「ハイロなんてむつかしいこと言ってい
る奴とはつきあわない」と、原発から逃亡してましたが、今はそのハイロにそんなに
抵抗がありません。
D原発とめよう通信の編集というのは、持ち込まれた原稿を読み手に合わせてレベル
を上げたり下げたり、足したり引いたり、一口で言うなら読み手をウンと納得させ、
ソウダと行動に参加してもらうことではないかと思います。
Eパソコン、メール、大嫌い、カードも嫌い、カードはテレホンカードだけ、その上
頑固一徹、シーラカンスみたいな人間に「編集」という役割は荷が重いのではなく、
全く「不向き」だと思っています。その上、今年の1月まで原発の運動にソッポを向
いていた人間ですから、基礎知識はゼロに等しいのです。
Fそれでもなお4号も担当するとすればということで以下お願いです。
A4判1ページまたは半ページ、そのまま印刷できるように作成してください。見出し、
写真、カット、マンガ、すべてその中に盛り込んでください。判読できない固有名詞
にはフリガナをふってください。
G文字はできるだけ大きく、最小でも12ポイントくらいにしてください。専門用語を
やめ中学生でもわかるよう、むつかしい言葉や文字はわかりやすいものにおきかえて
ください。
Hこの通信は1500人会員全員のもの。だれもが読み手であり、記者ですが、編集部に
お寄せいただいたものをすべて紙面に載せることは、物理的に無理。しかし一人でも
多くの人の異なった視点が重要だと思っています。
I海渡弁護士の提案と重なりますが、ハガキをタテに並べて1ページ4名のハガキ通
信、県外のみなさまの投稿を特にお待ちしています。
JPM8:00〜AM3:00が就寝時間です。この間の連絡は精神健康上の理由でおことわりい
たします。
 「でもあなただけは別よ」                (北村修治)
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配信責任者 大築 準(おおつきじゅん) ningenkz@mail.wbs.ne.jp
 (今回のメール通信は、印刷物通信の中に不適切な部分があると大築が判断し、
一部を削除してあります)
 人間家族編集室 スタジオ・リーフ 南伊豆汎自給研究会
  T.0558-62-4533 F.0558-62-4534
 浜岡原発とめよう裁判の会:共同代表 http://hp16.e-notice.ne.jp/~peace/

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